はたらくからだ研究所所長

(有)サンシャインストリート代表 丸山祥一です。 18歳~手技療法家を志し、整体院、接…

はたらくからだ研究所所長

(有)サンシャインストリート代表 丸山祥一です。 18歳~手技療法家を志し、整体院、接骨院(グループ院)、実費治療院開業、接骨院経営者(今ココ) 患者さんには負担を少なく、は自分から良くなってもらえるように 術者には自己研鑽を惜しまず、楽しく挑戦できる企業を目指し、日々邁進中~

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骨盤の前後傾の理解と判断

整体やカイロプラクティックなどの徒手療法、トレーニングにおける身体の評価でよく耳にする骨盤の前後傾。 初学者にとって、この理解はいくつもの知識が織り交ざることから、素人向けに発信される単なる“骨盤のゆがみ”という大雑把な話に留めておくことができない。 どのような観点から理解を深めていけばいいのか? 今回はその方法と考え方について書いてみたいと思う。 骨盤の評価に必要な3つの視点 骨盤の評価において3つの視点が必要になってくる。 ①骨盤のアライメントと体幹の安定 ②仙

    • 自分らしく生きようって言葉に疲れた人のための身体論

      最近の世の中はすぐに炎上したり、指摘されたり 周りに無関心のようで、無関心でない 繊細なハートの持ち主たちは口々に 生きづらさ を語っている。 弱者が守られやすくなる反面、様々なアドバンテージや特権と人間性が別物として評価されるようになって、聖人君子として生きなければ、人の模範にならなければとそんな器でもないはずなのに目指さざるを得なくなるとしんどくなる。 そもそも日本神話を読み解いてみてほしいのだが、日本の神様は大抵やらかしがちだ。 失敗して、やり直して 失敗

      • はたらくからだを整える

        最近、毎日14時間は働いている。 流石に身体は疲れているが、今日もワンオペで予約も100%MAXだからやるしかない。 患者さんには偉そうに身体や心の話をするが、自分はどうなんだって事になりそうだ。 とはいえ 一応、睡眠、食事、運動には最低限気をつかっている。 スポーツと違って、日常生活にはピークがない。 ずっとフラットな日常だ。 その日常を上げなくても下がらない工夫が健康面では必要になってくる。 仕事が出来るかどうかは能力だから、職場で鍛える必要があるが、体調く

        • はたらくからだを整える

          最近、毎日14時間は働いている。 流石に身体は疲れているが、今日もワンオペで予約も100%MAXだからやるしかない。 患者さんには偉そうに身体や心の話をするが、自分はどうなんだって事になりそうだ。 とはいえ 一応、睡眠、食事、運動には最低限気をつかっている。 スポーツと違って、日常生活にはピークがない。 ずっとフラットな日常だ。 その日常を上げなくても下がらない工夫が健康面では必要になってくる。 仕事が出来るかどうかは能力だから、職場で鍛える必要があるが、体調く

        骨盤の前後傾の理解と判断

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        • 姿勢のはなし
          8本
        • 手技療法家のつぶやき
          7本
        • 初心者向け 症例別知識
          16本

        記事

          運動しない人が身体を動かす大切さを知った

          今日は久しぶりに 博多ラーメンを食べた。 最近はラーメンを食べると大体お腹が痛くなるから、本当に覚悟を決めてから、ここのラーメンは食べたい!と思わないと食べないようにしている。 歳を取ったからなのか、ただ単に身体に合わなくなっただけなのかは分からないけどラーメンが思うように食べられないのは悲しい。 まぁ、それでも運動するようになって体も絞られてくると、ラーメン食べたら運動もしなくちゃなと思うからいい。 整体屋になって30年もの間、運動らしいことはして来なかった。 運

          運動しない人が身体を動かす大切さを知った

          運動しない人が身体を動かす大切さを知った

          今日は久しぶりに 博多ラーメンを食べた。 最近はラーメンを食べると大体お腹が痛くなるから、本当に覚悟を決めてから、ここのラーメンは食べたい!と思わないと食べないようにしている。 歳を取ったからなのか、ただ単に身体に合わなくなっただけなのかは分からないけどラーメンが思うように食べられないのは悲しい。 まぁ、それでも運動するようになって体も絞られてくると、ラーメン食べたら運動もしなくちゃなと思うからいい。 整体屋になって30年もの間、運動らしいことはして来なかった。 運

          運動しない人が身体を動かす大切さを知った

          新しい道がはじまる

          節分を前に家族で一日ゆっくり過ごせる日ができた。 沼津で寿司を食べ、アウトレットで買い物をし、温泉に浸かって過ごした。 毎日仕事ばかりしていて、大変だ!と脳内にずっと僕のchatterは語りかけているのがわかる。 別になんてこともないことが大変になっている。 大きく変わる時だからきっと大変なんだろう。 僕は何をやっていても自分がそれをするには今のままでは力不足だと思っている。 周りが凄い人たちに見えるし、こんな僕がまともにやり合って勝てるわけがないと思ってしまう。

          こんな会社にしたいんだ

          接骨院を経営して20年。 全くもって経営者らしくないが、これからは経営者としての仕事を全うしていきたい。 手技療法の界隈は20年前とは大きく変わってきた。 20年前はカイロプラクティックや整体という言葉すら一般的ではなかったけど、今では当たり前のようにどの駅前にもある。 接骨院も本来の役割である怪我の対応と治療だけでは経営できず、手技療法を自費で行うところがほとんどで、エステやダイエットなどのサービスを提供する入口になっている場合も少なくない。 そんな20年の月日の

          有料
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          こんな会社にしたいんだ

          痛みと姿勢の関係性

          多くのセラピストが痛みの改善のために姿勢指導を行っていると思います。 しかし、ただ姿勢を良くする事が痛みの改善に繋がっているわけではありません。 患者さんは痛みの原因を知りたがります。そして、それを姿勢の悪さという日常習慣に帰結している方が殆どです。 痛みの改善を目的にすると ①姿勢の分類 ②痛みの発生リスク ③機能評価 ④改善指導 という流れが必要になります。 そして、そこには改善に向かうための指標が必要です。 前提として痛みは個人の感覚であるため、姿勢との関連性が

          頚部側屈および回旋の簡易評価

          頚部の側屈および回旋における症状に対して簡易的に評価し、可能性を疑い、対処すべき選択肢を導きます。 その上で必要な知識、考えを解説したいと思います。 まず、側屈および回旋の運動はセットで考えていきます。 なぜなら脊柱は側屈に対しては回旋が同時に起こる構造があり、これをカップリングモーションと言います。 この構造的特徴も踏まえて側屈および回旋の運動には3つの特徴を理解する必要があります。 ・カップリングモーション ・肩峰の高低差 ・上半身質量中心 この3点ですね。

          頚部側屈および回旋の簡易評価

          頚部伸展の代償動作 簡易評価

          今回は頚部伸展時の代償動作について解説したいと思います。 上位交差症候群 まず、頚部の機能低下で代表的な上位交差症候群というものがあります。 不良姿勢による筋の不均衡が起こす機能障害のひとつです。 このような猫背姿勢が持続的になることで筋機能の亢進・抑制が起こります。 上位交差症候群はチェコのJandaにより提唱されました。(1988) 姿勢により持続的な緊張により短縮するグループと伸張されて弛緩することで筋力低下が起こるグループがX字に交差することで筋のバランス

          頚部伸展の代償動作 簡易評価

          頚部痛に関する胸鎖乳突筋の代償動作の評価

          頚部痛の介入において胸鎖乳突筋は簡易的な目安になると考えられます。 その理由は深層屈筋の代償として屈伸運動に関わると考えられるからです。 頚部痛患者の中でも屈伸時の痛みは頚部深層筋の促通不良や頭板状筋の伸張性収縮不良が影響するとも言われています。 これにより屈筋群の筋力低下を招き、下向き姿勢や前頭姿勢で頭部の支持が安定しないために痛みを助長しやすくなります。 胸鎖乳突筋は胸骨ー鎖骨と側頭部の乳様突起に起始・停止を持つため両側が収縮すると頭部~上位頚椎の伸展または下位頚

          頚部痛に関する胸鎖乳突筋の代償動作の評価

          慢性腰痛の構造的説明モデルから本質的モデルに変える問診

          慢性腰痛の構造的モデルは様々な弊害がありますが、今なお整体院、接骨院などで主流の説明になっています。 その理由としては教育コストやセラピストの判断が必要になるため、多店舗経営や無資格者をセラピストで雇って経営しようとすると統一化が図りにくいからだと思います。 だからといってこのまま構造的説明モデルを使い続けていくと、患者さんにとって有益な経営体質にはなっていきません。 そこで、構造的説明モデルから脱却するための小さなステップと最低限の知識から一緒に考えていこうというのが

          慢性腰痛の構造的説明モデルから本質的モデルに変える問診

          足のアーチどこまで理解してますか?

          こんにちは 今回は足について深堀したいと思います。 最近はインソールや機能性ソックス、スニーカーも高機能なものが沢山出ています。 その中で足のアーチについてフォーカスしている企業さんが多いなぁという印象です。 でも、足のアーチってどうだったらいいのか? という基準には正直答えられていないなぁと思います。 高いとどうなのか?低いとどうなんだ? いいとか悪いとかじゃなく、どう使うかなのか? ちょっと分からないので調べてみようと思います。 まずは足の構造から考えて

          足のアーチどこまで理解してますか?

          腰痛患者への歩行指導をどう行うか?

          歩くことは健康に良い そう信じられています。 腰痛は活動量が少ない人の方がなりやすい。 そんな話も耳にします。 歩くことは腰痛の改善にどの程度効果的なのか? 今回はこのところを掘り下げてみたいと思います。 腰痛の歩行エクササイズの効果早速ですが慢性腰痛にはこの運動が効果があるというものが明確ではありません。 そこで2019年 Jee Hyun Suhらが行ったランダム化比較試験があります。 慢性腰痛の48人の参加者を対象に柔軟性運動、歩行エクササイズ(WE)

          腰痛患者への歩行指導をどう行うか?

          変形性関節症って治療できますか?

          こんにちは、丸山です。 筋緊張について 筋疲労について 書いてみたんですけど、整体屋やリラクゼーション店は筋肉の硬さを疲労の蓄積、血行不良、筋膜の癒着、体の歪みによって起こると説明していることが多いのですが、何をもって評価しているのか?その基準は主観的で曖昧なことが多いようですね。 うちの院でも、今では客観的な精査を心がけるようになりましたが、以前は同じように主観的な説明に終始していました。 説明できるって、説得しやすいんですよね。 医療モデルではなく、商業モデル

          変形性関節症って治療できますか?