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姿勢のはなし

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骨盤の前後傾の理解と判断

整体やカイロプラクティックなどの徒手療法、トレーニングにおける身体の評価でよく耳にする骨盤の前後傾。

初学者にとって、この理解はいくつもの知識が織り交ざることから、素人向けに発信される単なる“骨盤のゆがみ”という大雑把な話に留めておくことができない。

どのような観点から理解を深めていけばいいのか?

今回はその方法と考え方について書いてみたいと思う。

骨盤の評価に必要な3つの視点

骨盤の評

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痛みと姿勢の関係性

痛みと姿勢の関係性

多くのセラピストが痛みの改善のために姿勢指導を行っていると思います。
しかし、ただ姿勢を良くする事が痛みの改善に繋がっているわけではありません。

患者さんは痛みの原因を知りたがります。そして、それを姿勢の悪さという日常習慣に帰結している方が殆どです。

痛みの改善を目的にすると
①姿勢の分類
②痛みの発生リスク
③機能評価
④改善指導
という流れが必要になります。

そして、そこには改善に向かう

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疲れちゃったあの人を癒してあげたい

疲れちゃったあの人を癒してあげたい

どうも、丸山です。

今回のテーマは「疲労」

整体屋やマッサージって、疲れた人がレジャーのように利用することがあると思うんですが思うような効果って得られるんでしょうかね?

私の院にも疲労からくる痛みのケアに患者さんが来ますが、リラクゼーション目的の方も多く、正直改善という目標はなかなか達成できていません。

たしかに疲労によって体は痛くなることがあると思いますし、コリも疲労の蓄積によっておこる

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肩コリの硬いやつって、実際何なん?

肩コリの硬いやつって、実際何なん?

こんにちは、丸山です。

整体など徒手療法をやっているとちょっとカッコつけて言いたくなる。

コリというより筋緊張って言った方が何だか出来る奴に見える気がするから。

医学のこととかあんまり分かっていないけど、それっぽい言葉を使って説明すると、それっぽく見えて説得力が増すような気がしてね。

触れてみて硬いところがあると「僧帽筋の緊張が~」

なんてよく使いがちです。

ただやっぱり言葉って、正し

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徒手療法家はなぜ姿勢信仰をするのか?

徒手療法家はなぜ姿勢信仰をするのか?

私たち徒手療法家の疑問の多くは「なぜ、その痛みはあるのか?」と「どうすれば、その症状は改善できるのか?」このふたつしかありません。

この疑問を解消するために、問診をし、検査をし、様々な情報から鑑別をして施術を行います。

しかし、多くみかける治療院では、判断する前に「すること」が決まっています。

私が働いていた某接骨院のグループでは

・脚長差

・骨盤の変位

・頚椎の回旋変位

この3つの

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職業と腰痛

職業と腰痛

腰痛に対する仕事の影響ってどんなものでしょうか?

職業別に見てみると

H23年に4日間以上の休業を要した腰痛を職業別にしてみたものです。(厚生労働省調べ)

これによると社会福祉施設に従事している方の腰痛が非常に多く、しかも災害性腰痛として業務中の腰痛が非災害性腰痛の8倍にもなります。

製造業よりも非製造業の方が業務中の腰痛は多く、道路貨物運送業と小売業など重量物を運ぶ作業の多い職業に腰痛は

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慢性痛に対する姿勢の捉え方

慢性痛に対する姿勢の捉え方

姿勢が悪いというと脊柱や骨盤ばかりに目がいきがちです。

猫背、スウェイバック、反り腰...不良姿勢について言及する時は、ほとんど体幹部の見た目について語っていて、そこを改善するために整体や筋トレにエネルギーを割いています。

しかし、姿勢というのは何かの始まりではなく、積み重ねてきた結果であるため、部分的に何かを施しても改善に至らない場合が多いように思えます。

見た目の姿勢というのは、構造的な

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姿勢の文化的背景

姿勢の文化的背景

痛みと姿勢

この相関関係がほぼ否定されているにも関わらず、なぜそこまで姿勢信仰は根強く人々の中に定着しているのだろうか?

人々に強い関心を惹きつける姿勢というものを文化的な側面、民族的な側面から紐解いてみたいと思います。

面白かったらおこずかいください(笑)

姿勢の意味姿勢

言葉としての意味では

「構え」という意味があるようです。

構えるという言葉には事前の準備や前もって整えておくと

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