Citron

都内の公立中学校で先生やってます。コロナ時の学校対応や日々思うことをつれづれ。

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最近の記事

人生が順調すぎるあの子の本音。

今日、職場の後輩たちと3人で女子会をした。 年次でいうとわたしの方が倍くらいキャリアがあるので他2人の女子はまだまだフレッシュな20代である。若いけれど教育業界という戦場を生き抜くだけのガッツと体力がある。10才以上年下の彼女たちをわたしは同志として尊敬し、頼りにしているが老婆心からたまに姉のように振る舞いたくなる時がある。 仕事からの帰り道。 1番年下の後輩とひと足先に女子会会場に向かった。Kさんと呼ぶことにする。 Kさんは有名な中高一貫女子校を卒業した後、国立大学

    • 文学フリーマーケットのアンソロジーに寄稿しています

      行きつけ(って言うの?)の読書会メンバーで作ったアンソロジーに寄稿しました。短編です。400字詰原稿用紙ピッタリ30枚です。←唯一の自慢 詳しくはわたしのTwitterと夢想読書会さまのアカウントをご参照ください。 売り切れてしまうかもなので、予約推奨です! どの作品も面白いです!!!!! ぜひ読んでくださいね。 https://x.com/musoudokushokai/status/1778074037371150731?s=53&t=pBFoVXVU0LA8jrD

      • 光る君へと自殺願望とわたしの先生

        2年半前にこんな記事を書いた。 そして、この記事の中で触れられている大河ドラマ「光る君へ」がついに始まった。大河ドラマはここ数年よく見ているけれど、この「光る君へ」は特別な思いを持って見てしまう。 不思議なことに、日常のふとした場面でも月野先生を思い出すことがある。 「先生、変な名前の歯医者に通ってたな」 とか、 「よく当たる占いのために、わざわざ千葉県まで行ったんだっけ」   とか、 「お金を貯めるには一人暮らしはムリって力説してたわ……」 とか、古典の授業

        • 漫画家が死ぬということ

          漫画家の芦原妃名子さんが亡くなった。自殺だという。 「セクシー田中さん」を巡る一連をトラブルは知っていた。ネットニュースで流し読みしていた程度だが、なんだかんだで丸く収まってほしいなあと呑気に思っていた。セクシー田中さんは、芦原さんの作品の中で最も好きな作品だからだ。 「セクシー田中さん」クスっとは笑える内容ながら「こういう気持ち、分かるなあ……」と、誰にも感情移入できる優れた作品だ。漫画家さん自身がとても観察眼が鋭く、また愛情深い方なのだろうと思った。 地味OLだけど

        人生が順調すぎるあの子の本音。

          高熱出したけど霊感でコロナとインフルエンザを回避した。

          つい一昨日のことだが、夕方くらいから体がなんとなく重かった。 冬の寒い時期にはよくある体調不良かな?と大して気にしていなかったが、木曜日の放課後に熱を測ったらなんと37.5℃もあった。 嘘だろ……! 低体温のわたしは36℃以上になることがほとんどない。そして、熱が37.5℃あっても割と元気だった。しかし、同僚達に「感染ると迷惑だから帰って💢」と言われてトボトボ帰宅した。(いま考えれば同僚のキツい言い方もわたしに気を使わせない愛だな) すわコロナか、と思い、職場近くの薬局

          高熱出したけど霊感でコロナとインフルエンザを回避した。

          滝行で拾ったお姫様に振り回されてる件について。②〜姫のために桃を探す編〜

          「久しぶりー!来てくれてありがとうー!」 マコさんは相変わらず笑顔でわたしを受け入れてくれました。 が。 会って分ほど経ってから3分ほどで顔が険しくなりました。 「どうしたんですか?」 「京都、行ったんだよね?うんそれは見える」 「ええ、ハイ。それで無事に姫を……」 「まだいるよ」 「……はい?」 「姫はね、まだ成仏してない」 キッパリと言い放つマコさんにわたしは絶叫しました。 「そうだと思ったーーーーーー!!」 そう、実は京都旅から帰ってきたあと「ス

          滝行で拾ったお姫様に振り回されてる件について。②〜姫のために桃を探す編〜

          女の人生、いろいろすぎる。

          冬休み中、たくさん女友達に会った。 そして当たり前だがそれぞれの人生が、いろいろすぎた。 育児中の友人は、冬休みに子供の世話で死にかけていた。 少し年上の友人は、結婚7年目にして妊娠発覚(おめでとう!) 結婚願望ないと言っていた友人は、なんと婚約していた(いつの間に……)。 また別の友人は、ご両親の相続で兄弟と揉めに揉めていた。 さらに、同年代の知人は、なんと心筋梗塞で亡くなってしまった。 ……女の人生、いろいろすぎないか。 いや、男の人生もいろいろある。しかし

          女の人生、いろいろすぎる。

          おばあちゃん、ダイヤモンドになる。完結編

          約10ヶ月後。 遺骨ダイヤモンドの会社の方から電話がありました。 「出来上がったので、郵送でお送りします」 とのこと。 な、長かったー!半年でできるって言ったじゃんよ!長すぎて父は完全に詐欺に遭ったと思ってました。そりゃそうだ。 そして、2023年秋。 長旅を終えたおばあちゃんがわたしの手元に帰ってきました。 郵送で割れ物注意のシールが貼られた段ボールを配達員さんから受け取ると、わたしは自分の部屋で箱ごと抱きしめました。自然と涙が溢れました。 微かに震える手で

          おばあちゃん、ダイヤモンドになる。完結編

          元巫女なので潔斎して初詣した。

          昨日のnote記事がちょっと暗いので明るい話題を。 今日は友人と所澤神明社へ初詣に行きました! 所澤神明社は珍しい航空安全の神社なので、先日の不幸な事故がないように、手を合わせました。 せっかくなので、潔斎して行きましたよ!元巫女なので(ドヤ顔)←前世の話 あれ?元巫女の話の記事って書いたっけ……? 潔斎といっても十二時間の断食+行水(さすがにシャワーにした)の簡単なもの。水とお酒以外は飲まない。自分にできることはこれくらいかなぁと思って。被災地の皆様の健康、事故の被

          元巫女なので潔斎して初詣した。

          友達がどんどんいなくなる。

          仕事の話。 年始に同業の友人たちへ「明けましておめでとう」のLINEを送った。夏に会ったきりで、6年間の育休から復帰した友人Hから、想像してなかった返事が来た。 「実は今年いっぱいで辞めるの」 言葉が出なかった。 Hちゃんはわたしが教員になって初めての学校で一緒になり、初めての教員友達だった。お互いにどんなに辛くても、励まし合って、時には涙を流しながら歯を食いしばって働いてきた。友人というよりは戦友だ。 彼女は一教員としても優秀で、情熱がありながら冷静に的確な指導が

          友達がどんどんいなくなる。

          2024年1月2日

          明けましておめでとうございます。 大晦日は普通に実家で紅白歌合戦を見て過ごし、ゆく年くる年を見て一人で年越しました(家族はみんな寝てた)。 元日の午前中はダラダラと食っちゃ寝し、昼食を家族4人で済ませたあと(やっとここで全員揃う不思議な正月)、午後はもう誰も住んでいない祖父母宅に泊まる父に付き合うことにしました。 本来、元日は掃除はしてはいけないのだけどガッツリお墓の掃除をして、夕方に近くのコンビニへ買い出しに出かけました。 「なんか眩暈がするんだけど」 レジに並ん

          2024年1月2日

          2023年ありがとうございました!

          今まさに実家に帰省する電車の中でこの記事を書いてます。 いやー……。 2023年、いろいろありました。 2023年の一番インパクトがあったのは、やはり文学フリーマーケットの出展です。 久しぶりにブースを取って、作った本を売るというのはとても大変だけど達成感がすごい。「2023年は充実していた」と言い切れるのは、文学フリーマーケットのおかげです。文学フリーマーケットのあれこれや当日力になってくれた友人達に心からお礼を言いたいです。 本当にありがとう。 2023年は創作

          2023年ありがとうございました!

          滝行で拾ったお姫様に振り回されてる件について。①

          ※文フリの既刊からの続きです。 かくして、姫の望み通り9月の3連休に京都に行くことになりました。  当初は1人で行くつもりだったのですが、京都好きで神道を信仰している友人の敦子(仮名)が「わたしも行きたい!」と言い出したので、急きょ2人旅となりました。実はこの敦子を連れて行ったのも姫の思惑なのですが……。 京都好きで旅慣れている敦子が新幹線の手配やら細々としたことを全てこなしてくれて、あとは旅立つだけとなりました。 始発の新幹線で出発するため、東京駅近くの敦子宅に前泊

          滝行で拾ったお姫様に振り回されてる件について。①

          毎日電車を止めてごめんなさい。

          ここ2.3週間、やたらと乗ってる電車が止まったり遅延したりする。 最初は「まぁ年末だし」と思っていた。 しかし、その頻度が尋常じゃない。まず通勤の電車は往復のどちらかは100%遅延する。使ってる路線を変えれば大丈夫だろうと思ったが、私鉄に乗ってもメトロに乗っても遅延する。なんなら仕事で乗った長距離バスも、高速道路の大事故に巻き込まれて帰着が1時間も遅れる超異例事態になり、勤続20年以上の上司が「こんなの初めて」と驚いていた。 絶対、わたしのせいなんだよなぁー……。 わ

          毎日電車を止めてごめんなさい。

          宝塚ファンはバカなのか

          先日、大学時代の友人3人で女子会をした。 そのうちの1人が珍しくモゴモゴした様子で質問をしてきた。 「あのさぁ……。しょうこはあの宝塚の件、どうなの?」 取り分けられたサラダを食べながら、言いにくそうな彼女とは逆にわたしはハッキリと言った。 「解決するまで宝塚にお金は払わないって決めてるよ」 そう答えるとなんだか彼女は少し安堵したようだった。スッキリした表情で角ハイボールを煽っている。わたしが熱狂的に宝塚を追いかけていた時期があるから、気になっていたのだろう。もう1

          宝塚ファンはバカなのか

          わたしが好きだった宝塚②

          ※①からの続きです   その事件というのが、96期いじめ裁判事件である。 簡単に説明すると、96期生がよってたかって一人の同期生に暴言、軟禁、はては万引きの冤罪までなすりつけたというにわかには信じられない出来事だった。 被害者のSさんは、寮の一室に閉じ込められ、母親に現状を携帯電話で伝えていたという。その部屋の見張りも同期が暴言を浴びせながらやっていたというのだから驚きを超えて震えがくる。 この事件が明るみに出た時、わたしは心の中で「宝塚」という美しくてきらびやかなもの

          わたしが好きだった宝塚②