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#読書
バーにいた変な子持ちの女の話
実社会では分かりやすいこと、明確であることが求められるらしい。
それでも言い切れるのは、世の中には曖昧さを持ってしか話せないようなこともあるということだ。
そしてその中にこそ、本当に大事なものがあるんじゃないだろうか。
あの頃、そんな曖昧さを求めて逃げ込む場所があった。
商店街の中にある小さなバーだった。
ジャックジョンソンがいつまでも流れていて、マスターは無口だったが、綺麗な店だった。
ストリートライブをしていたら女の子と出会った話
大阪に住んでいた頃、毎日のように高架下で歌っていた。ストリートライブというものがやりやすい街だった。
ふつうに暮らしていたら会えないようなひとたちと出会った。
よかった思い出もあるけど、飲んで、モメて、争って、借りて、奪って、奪われて、壊して、壊されてだって繰り返した。
僕も態度が良くなかったし、今よりも苦しかった。だから、むかしに戻りたいわけじゃない。
だけど、ひとにはそ