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#エッセイ
「将来どうなりたい?」
これから先「将来どうなりたい?」なんて話をすることが何度あるだろうか。あの頃は、それを毎日していたように思う。
僕たちは明日の予定も無いのに、将来に漠然と期待していた。トゥモローではなくフューチャー。「あしたのジョー」に出てきた意味合いの"あした"なら自分たちにもあると信じていたのだ。だから横丁のあの店の、あの時間帯はいつも「将来どうなりたい?」で埋まっていた。
0時まではサラリーマンや学生を
心配させると後悔するのは
「悲観的か楽天的か」と聞かれると、「楽天的です」と答える。
他人から見て、僕がどう見えているかは分からないが、自称「楽天的な人間」だ。
人生がどう転んでも受け止めるつもりだし、トラブルに大慌てしたことも、さしあたって思い当たらない。
いい意味で「どうなっても構わない」と思っている。
これは投げやりになっているわけではない。
「俺にはどんなシチュエーションになっても、悲劇的結末を迎えないぐら
コンクリートの布団!
この季節には無理だが、暖かい時期、よく道で寝ていた。
若くて奪われるものを何も持ってなかったからだろう。梅田のピアスタワーのあたりで、眠りにつくのが趣味だった。
地理関係が大阪のひとしか分からない話で申し訳ないが、長距離バスがやたらめったら発着する位置になる。
コンクリートで一晩眠ってすごすのはいいものだ。
宿泊代も浮くし、星空も気持ちいい。
まわりはバッチリ都会で、そんなところで眠りに着
老人はひとのいうことを絶対に聞かない
老人はひとの言うことを絶対に聞かない。
夏になると「熱中症が増えているのはなぜか。ほとんどが高齢者だ」と、市役所などが悩んでいるが「冷房をつけましょう」と言っても、老人たちは昔ながらの方法で涼んでいる。
職員が自宅を訪問し「今日は冷房をつけてくださいね」と爺さんに優しく指導しても、うちわを使っているか、庭に水を撒いて窓を開けているのだ。
絶対に若いひとたちの言うことは聞かない。それが老人だ。
資本家とサラリーマンとバンドマン
「人間は皆同じ。平等」だと教わってきた。小学校からそう習ってきたのだ。
しかし僕が見てきた限りでは、世の中は明らかに真逆にできている。人間は「皆違って、極めて不平等」にしか見えない。
基本的人権の精神を説明しているならば、全然良い。
しかし、そうであるならば、その根底に「人間は同じではない」という事実を据えないとわけわからん話になってくる。
なぜなら人間がマジで平等にできているならば、そも