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ハトヤマ無惨侮楽3:無惨の果て(上) ※ギャグ

「こ~ろ~すぅ~」
暗がりから現れた「影」は思いのほかに小さかった。手にはキラキラに磨いだ包丁を持って、やる気(殺る気)十分がうかがえる。
カワウソ宮司はその坊主頭をペコリと下げて、牛頭羅刹・馬頭羅刹に会釈する。
「こちらに国賊の餌食がいると聞いたので、お手伝いに参りました」
「よく来たねえ!」
彼ら、牛頭馬頭は警備員・交番の牛頭大王巡査や馬頭観音もやっているため、友達だったりするらしい。
昔の一時期は妖怪をやっていたのだが、今では神社に勤めている(ペットもしくは番犬・パシリ)。お怒りになった(飼い主の)女神様から「お前、ちょっと地獄に行って懲罰を手伝ってやれ」と言われたとか。
※ここ数回はあっさり気味で処刑速射だったので今回はいくらかでもマニアックに凝ってみる。


1メザシ(目刺し)にする。
受刑囚たちの両目から後頭部に穴を開けて、ロープで数珠つなぎにして吊す。
生暖かい風・凍るような風に揺られながら、苦悶の声のコーラスする。
醤油やみりんを刷毛で塗って、そのまま生きたまま干物にしていく。
頃合いをみて包丁でハラワタを抜き取り、ぶら下げてカラスの餌にする。目玉や顔も鋼鉄のくちばしで突っつき食われる。


2潜水で深海から脱出
金属の丈夫な潜水服を着せて、深海に沈める。
だんだんに光がなくなって暗くなっていき、不気味な深海魚が漂いはじめる。サメや獰猛な大型深海魚が目の前を遊泳して、突いたり噛みついてくる戦慄。
深度につれて増してくる水圧でギシギシ軋む潜水服が恐怖を煽る。なお壊れたり窒息こそしないものの、大小便は垂れ流し。
重いので泳ぐこともできない、ただ沈んでいくだけ。真っ暗になっていき、やがて海溝の底に着くが、重すぎて歩くこともできない。
潜水服には「脱出ボタン」がついている。これは固いため一定の水圧下でしか押すことができない仕組みで、押せば「急浮上で深海から脱出」できる。
精神的に耐えきれなくなったら、押せばいい。

shake

バルーンが開いて、一気に水面へと浮上していく。潜水服の重りと装甲も切り離されて身軽になる。
しかし、急速な減圧で重度の潜水病を誘発して、最後には口から肺や内蔵が飛び出してくる。
これが普通だったら致命傷でじきに死んだだろう。あいにく地獄の刑罰なので死ぬことすらできず、そのまま半死半生で海を漂う。
仕上げは待望の(?)ジョーズ(人食いサメ)に襲われて血祭りに上げられる。


3堆肥に埋める
堆肥に埋めて一緒に発酵させる。顔だけ出して、餓えで衰弱死するまで。
ところが地獄の受刑囚たちには好評で、涙ながらに感謝されてしまう。
「臭くて痒いが、よく寝られていい休養になりました。こんなに安らかなのは久しぶりなんです、救われて涅槃浄土にでもいるかと思いました」
「あ、うん? そうなの? ま、たまにはそういうのもいいかな?」
これまでの刑罰があまりにも酷すぎて、その程度では休憩にしかならないのだそうだ。牛頭馬頭や鬼たちも微笑みを浮かべていた。


4火の山と針の山
火の山や針の山に追い立てて、走り回らせたり寝転がしたりする。
しかしこれまでの刑罰が酷すぎて、慣れと耐性がついてくつろいでいる?
「いやー、痛かったり苦しいことには苦しいんですけどねえ? なんか慣れちゃって「これくらいなら」とか思っちゃう、アハハ」
「ほら、言ったでしょう?」
屈託なく居直るハトヤマとパヨク・朝鮮人たちに、鬼面看護婦が「処置なし」と肩をすくめるのだった。カワウソ宮司は坊主頭を搔いて困った顔で、とりあえず一人ずつ包丁でめった刺し殺した。


5処置なしの無惨囚人たち
それから鬼面看護婦と羅刹女がどれだけ鞭打っても、SMのような倒錯的快楽を得ているようで効果はなく、かえって性的エクスタシーを感じているらしい。
「らせっちゃん(羅刹女ちゃん)、こいつら、マジモンの変態なんじゃないの?」
「そうだよ! 気持ち悪いよ! もう私、関わり合いになりたくないよ!」
ついにポロポロと泣き出してしまった羅刹女を、鬼面看護婦が慰め庇いながら引き上げていく。
その背後から卑猥な歓声を上げ続ける囚人たちを、カワウソ宮司や友人の猫武者・シェフ山猫・銀猫チェンソーなどでもう一回殺しておとなしくさせたが。羅刹女はノイローゼになって一週間くらい病院で休んでいたそうだ。
「もう嫌! あいつら嫌っ! 気色悪い、気持ち悪いっ!」
病室、頭を両手で押さえて髪を振り乱す羅刹女に、鬼面看護婦が鎮静剤を注射して眠らせた。
「あんたら、しばらくついててやって」
応援に来ていたカワウソ宮司・猫武者・シェフ山猫・銀猫チェンソーなどは、本来の登場意図とは裏腹に、しばらく心を病んだ羅刹女の「癒しのマスコット」してマッタリしていたらしい。


6全力の一撃
牛頭羅刹・馬頭羅刹と鬼たちでもう一回虐殺したが、ラリった狂人のようになっていて、それくらいでは反省の「は」の字もない。
挙げ句がハトヤマとコイズミを筆頭のピラミッドに担ぎ上げ、人間ピラミッドで「精神的勝利宣言」しだす。
「まんせー、まんしぇーっ! 鬼や羅刹ゆうてものう、生きとったときに逮捕しにきた警官やスパイやゲリラ扱いで射殺しにくる自衛隊の方が、お前らの十倍怖かったがやっ! 死刑になったときの刑務官の方がもっと怖かったにだっ!」
「なんだと?」
牛頭羅刹はピキッと怒りを露わにする(本来は巡査の牛頭大王や農業神・神農も兼ねているため、本性は割と人格者?)。手近に右往左往していた竹中平蔵と枝野の頭を掴んで、ミシリ・グシャリと握り潰す。
馬頭羅刹(馬頭観音)も鼻息を荒くして、口から火炎を吹いて逃げ隠れしようとしていた志位・シールズやコラボ(困窮女性支援詐欺)の日本共産勢(在日コリアン?)を焼き払う。
「この野郎! 舐め腐りやがってええええ!」

shake

最後は二羅刹が二人がかりの全力で、富士山のような大岩をぶつけて「愚劣な挑戦(朝鮮)行為の囚人ピラミッド」を押し潰した。

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