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シン映画日記『わたしの幸せな結婚』

ユナイテッドシネマ浦和にて目黒蓮、今田美桜主演映画『わたしの幸せな結婚』を見てきた。

公開第1週で週間映画興行収入ランキングにて『シン・仮面ライダー』を押しのけて初登場1位をゲットしたというのがこの映画。原作は顎木あくみの小説で、主演がSnowManの目黒蓮と今田美桜、これに渡邊圭祐になにわ男子の大西流星、前田旺志郎、高石あかり、尾上右近、石橋蓮司、火野正平と割と豪華キャスト。

舞台は明治・大正期の日本で、
主人公の斎森美世は特別な力を持つ「異能者」の家系に生まれながら「異能者」ではないために父親から疎んじまれ、母親がなくなり継母と異母妹の香耶が来るとさらに虐げられ、使用人同然の生活を送ることに。ある日、香耶が婚約をしたことを機に嫁いだ者が3日ともたないことで悪評がある陸軍・特殊部隊の隊長・久堂清霞のもとに嫁ぐことに。

明治か大正の軍部が出てくるロマンティックコメディといえば「はいからさんが通る」だが、これにもう少し主人公の女の子の出自を「シンデレラ」っぼくして、「異能者」によるファンタジー要素は『陰陽師』や『蟲師』、
そして目黒蓮と今田美桜による恋愛模様は最近のジャニーズ系主演の青春恋愛映画にありがちなアイドル男性上位・女性下位のツンデレ恋愛、
といういくつも捻った映画である。

この上記に挙げた要素が全て打ち込まれているので、
『陰陽師』のようでツンデレ恋愛で、和製「シンデレラ」だけどメインは「はいからさんが通る」のような世界観。女の子なら目黒蓮のツンデレ(デレはあまりない)ぶりでどうとでもなりそうだが、
目黒蓮と今田美桜のスイーツ恋愛と割り切って臨んだ者には意外なファンタジー要素の多さに少し面を食らいそう。

しかしながら、「親バカ青春白書」でヒロインのネアカな友達役をやっていた今田美桜もまるで違うタイプの役が出来ることは分かったが、本来の彼女の魅力を封印していた気がしてならない。
異母妹の香耶役に『ベイビーわるきゅーれ』の高石あかりを使い、悪くはないがこれまた本来の魅力を殺していた気がしてならない。
女優たちの違った一面と単なるスイーツ恋愛ではない『陰陽師』系ファンタジーを展開したことで飽きはしなかったが、終始コレジャナイ感は拭えなかったかな。

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