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今年も、東京キモノショーへ行ってみた!
快晴の日曜日。車の少ないオフィス街をスマホのマップ片手に連れ立って歩く和服姿。キモノスタイルの今年のテーマは「きものと装束と日本の色」。『光る君へ』は大好きだけど、十二単は雑誌やテレビで十分。なんて、思っていたのにナマで見ると綺麗。目の前にあるだけで嬉しい。
男性用の「束帯」も、展示。
私が今年、やってみたいのは和の心を知る、和事体験の数々。是非、お抹茶をいただいて帰ろうと思ったが、混み合っ
きもの本棚⑮『大原千鶴さんの京都きもの暮らし』京都人の仕事着
桐箪笥の中身が見てみたい…。
続いては『きょうの料理』でお馴染み、大原千鶴さん。
私が最初に大原さんを知ったのは、BSの番組『京都人の密かなたのしみ』だ。ドラマにミニコーナーがあって、大原さんは男性アナウンサーを相手に、京都の食文化を紹介していた。料理をしながら、淀みなく繰り出す京言葉。『花背』のドキュメンタリーや、カウンターキッチンのアトリエで、ゲストに料理を振る舞う『あてなよる』を楽しみに見
きもの本棚⑬『銀太郎さんお頼み申す』と、私の振袖写真
近頃、月刊誌で『銀太郎さんお頼み申す』を毎月、買うようになった。新宿のカフェで働くさとりちゃん(25歳)が元芸妓で、器のギャラリーを営む銀太郎さんに魅せられ、着物に目覚める話だ。四月号では、さとりちゃんがホテルの結婚式に振袖を着て出るために奔走し、友達だけでなく、いろんな世代の人が振袖の価値を見直す。読んでいて、腑に落ちた。去年の夏、私が長唄の演奏会に集まった着物姿の観客について書いたのも、こうい
もっとみる歌舞伎・演目覚書④『女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)』
三月の京都・南座は中村隼人丈が壱太郎丈と『女殺油地獄』をやっているそうだ。
有料チャンネルがハシリの頃に『パーフェクトデイズ』のベンダース監督の『都会のアリス』や、なぜか、結婚する動機に繋がった『ポンヌフの恋人』を盛んに放送していた。思えばこの頃が私の真の映画デビューで、モノクロの日本映画を見るようになったのも、有料放送からの映画館通いの流れだった。
テレビの画面で観た『女殺油地獄』は1957
猿若祭二月大歌舞伎『籠釣瓶花街酔醒』で雨ゴートをウォッチング
『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)』勘三郎丈の十三回忌。勘九郎丈の佐野次郎左衛門と兵庫屋八ツ橋を七之助丈。いやらしい悪役に松緑丈、仁左衛門丈の魅了みたっぷりで、ハラハラ見守る女房おきつは時蔵丈。おっちょこちょいの下男に橋之助丈。その他、あのお役も、このお役も、豪華豪華。
今まで見てきた歌舞伎と違ってた。始まりは暗転。真っ暗な中に幕を引く音が聞こえ、バッとライトに照らされた舞台はお馴染み