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ご縁の意味 学びに気づく事②~信じて頼る自分を信じる~



義母の回復は順調でした。
ただ、認知機能に多少の低下があり、この事が、今後発生するかもしれない介護について、私に考えさせるきっかけになりました。
急にプレッシャーを感じました。何回も胃腸の痛みを感じました。特に変わった食事は摂っていないのに、腹痛になる、回復する、を繰り返しました。
なぜだろう...と思い、痛む時に、身体に聴くようにしました。どうして、痛いの...?と実際に問いかけて、身体が発する事を聴くようにして、心の声を聴くように意識しました。


私は、今後必要になるかもしれない、身内の介護を、不安に思い、予想される事や未知の事を考え怖がっていました。その事からの痛みでした。
前職で仕事としての介護経験はあるものの、身内の介護となると、要介護者が若く元気だった頃の姿を知っているが為に、介護する側・される側の感情の揺れや戸惑いは仕事とはまた違った複雑さがある事。
時に現実に起こる親の姿の変化を受け入れる事の辛さ、自分が未経験の介護も発生する可能性がある事の不安等を考えてしまっていました。

そうか...私はまだ起こってもいないけど先々を考えてしまい、その対応について不安になっていたんだ...と気づいて、そのまま受容して、そう自分に声掛けしました。
その不安を(不安になったらダメとか、そんな先々の事を考え過ぎないで等と)否定したり、考えないようにしたり、そこでただ大丈夫だよとは声掛けせずに、
今、不安だよね、心配だよね、どうなるかわからないもんね、どうしたらいいだろうと思ってしまうよね、とその時その瞬間の不安な気持ちにそのまま寄り添い、共感して受け入れました。丁寧に不安な気持ちを感じて受け入れました。

そうしたら、その後、人に頼る事、これからの事を私1人で抱え込まないで、家族と共有して協力する事、地域の支援機関に頼る事。
人に頼るという事に罪悪感を感じないで、そうしたらいいと思いました。そうしよう、頼ろうと、そう思えました。
誰かに何かを頼む事、誰かを信じる事、これは私にとっては大きな課題でした。
生育環境上、私が交流出来る人は限られ、親戚や友人含め、ほとんど誰にも頼った事がなく、育ってしまいました。実家を出てから、何でも1人で考えて行ってしまう事に慣れていたという事もありました。
気質や特性の為、私は人の顔色、言動に敏感で、受け取り方には癖があったので、相手の反応を勝手に深読みしてしまい、自分以外の誰かを信じられず、誰かに頼るという事は苦手でした。
珍しく頼った場合でも、私の完璧主義な部分が発動してしまい、一定以上の成果を期待して、出来ないと内心がっかりしてしまう。
特に20代~30代の頃は、無理をしても動けてしまった為、誰かに頼り、迷惑をかけてしまう(しまった)と思うより、当時は1人でこなしてしまうほうが精神的に楽でした。


でも、もう1人で無理は出来なくなりましたし、そんなふうに1人で頑張り過ぎる事は、色々な面で褒められたものではなかったとわかりました。
無理をしない、頑張らない。自分を素直に表現してもいい。辛いなら辛いと、怖いなら怖いと思うし、出来ないなら出来ないとそう言っていい。ありのままの気持ちを認めて、素直になって支援を依頼する。
支援を得ながら、私は私に出来る事を出来る範囲で行う。そうしたらいい、そうしようと思いました。
そう思えたら、この時の腹痛は治まりました。
気持ちも少し前向きになって、私に出来る事は気持ち良く真摯に関わろうと。
そんなふうに関わりながら、私は私のやりたい事も諦めない。協力を得ながらそうしてもいいと思いました。
今回は、過去の未完了の感情ではなくて、今現在起きている事から感じる感情と向き合っていました。変容のお試しというよりも、今は実践なのかもしれない...と思いました。
然るべき時に然るべき事が起こっていて、私は今自分と向き合って学んできた事を活かしてる、そう思いました。


自分が無理をして、孤立して義父母と関わるのではなくて、人を信じて頼りながら関わる事。家族やまわりの力を借りる事の大切さを思いました。
この社会、世界は誰もが繋がり合って、支え合って出来ている事。
自分1人が何とかしようとしなくていい事を学んできました。
他者を信頼する事は当たり前の事だと信じられました。そう信じる自分を信じようと思いました。
必要な助けを得て、自分の愛情や感謝の気持ちや体力が枯渇せずに、自分の中で循環する形で、継続的な関わりが可能な方法で、自分も関わる事。そういう関わり方の方が、長く続く愛の表現だと思いました。
愛や感謝を表現する事と、過度な自己犠牲を払う事は異なると思いました。
気持ち的にも、体力的にも、自分の行える事と行えない事、そのラインを見極めて適正なバランスをとる事が、現実的に心地よく循環して、継続的に続く愛情なんだと学んでいる気がしました。



③に続きます。
お読み頂き、ありがとうございました。






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