Ippoo

「一生に一度は宝塚を劇場で観てみたい」という夢をかなえてみたら、まんまと一度では済まな…

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「一生に一度は宝塚を劇場で観てみたい」という夢をかなえてみたら、まんまと一度では済まなくなってしまったヤブヘビの記録です。

最近の記事

人生を慈しむ、月組「DEATH TAKES A HOLIDAY」

配信の感想にBlu-rayでの感想を追記します。 何度観ても素敵です。あああーーこんないいお芝居、劇場で観たかったようーー。と中止になってしまった当時の無念を思い出す。 ーーーーーーーーーーーーーーー 戦争、疫病、大事故等々、失われる命の多さに疲れ果てた死神は、生まれて(?)はじめて仕事を放棄しようと考える。そこで、たまたま目を付けたランペルディ公爵家に無理やり乱入し、人間:ニコライ・サーキとして二日間の休日を過ごす… 月城かなとさんの「死神」は飄々としてチャーミング。

    • 芹香斗亜ディナーショー「KISS - KiKi sing and swing - 」

      スカイステージ放送を観た感想を追記します。 このディナーショーはとても好きで、配信と放送を観てアルバムも買いました。芹香さんの少し枯れた芳醇な歌声と、美しく上品ながら奔放で骨太なバート・バカラックとの組み合わせに魅了された。(バカラックメドレーはアルバムに入ってないけどね…。) 共演者4人、風色日向さん・春乃さくらさん・真白悠希さん・葉咲うららさんの、笑いにストイックな奮闘ぶりも楽しい。 真白さんの見事なキキ真似を軸とした小芝居は大成功だったし(スベり芸の前に「まっちろ

      • 噂と真実

        今日は「噂と真実」について思うことを書きます。 自分もそれなりに長く仕事をしてきたおかげで、それなりに噂話のネタにされてきた経験があります。例えば、 「いい人そうに見えるが実は陰で他人を陥れている」 → お望みなら貴方を陥れて差し上げてもよくってよ 「そのうえ銭ゲバで相当貯め込んでいるらしい」 → そんな越後屋属性だったらとっくにFIREしているよ 「おまけに女を武器にしている」 → このへんは褒め言葉だと思ってるのでむしろ嬉しいYO 等々。 どれもこれも他愛ない、

        • 命を懸けてはいけません。

          まずは故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 昨日、大事な会議を忘れてすっぽかしてしまいました。こんなことやらかしたのは初めてです。自覚はないんだけれど自分も実は動揺しているのかもしれない、と気がつきました。 先日の宝塚歌劇団の事例について。 書くつもりはなかったのですが、心の整理のために書いたほうがいいなと思い、書きます。 ご不快になりそうな方は破線以下の閲覧をおやめくださるようお願いたします。 また現在、ご自身の動揺を自覚されている方は、できるだけひとりにならない

        人生を慈しむ、月組「DEATH TAKES A HOLIDAY」

          日比谷にて、芹香斗亜さん監修グッズを買う。

          有楽町駅から少し歩いて、ほぼ開店同時に日比谷シャンテに入った。 まず地下に降りてリンガーハットで腹ごしらえ。自分はリンガーハットのちゃんぽんが好物なのだが日常の行動範囲に店舗がないので、シャンテ訪問時には必ず寄ることにしている。たまには皿うどんにしようと思いながら入店するのに結局、野菜たっぷり麺半分のちゃんぽんを頼んでしまう。好きだから仕方がない。 大量の野菜でぱんぱんになった胃を押さえながら、エスカレーターで上階へ。島根県アンテナショップを横目で見つつ(帰りに寄ろう)、2

          日比谷にて、芹香斗亜さん監修グッズを買う。

          和希そらさんの退団発表に驚く

          月城かなとさんと海乃美月さんの退団は、まあまあ予想できていたので、非常に残念ではありますが驚きはしなかった。しかし和希そらさんの退団は青天の霹靂。いまちょうど「Délicieux !-甘美なる巴里-」の感想文に挑戦していて、和希さんの歌舞シーンを見返しながら、本当にいいなあ、上手いなあと思っていたところだったので余計にです。 自分はいわゆる「宝塚人事」には疎いので現実的な可能性については知り得ませんが、十分すぎる実力と素晴らしい華もある和希さんは、いずれどこかの組でトップに

          和希そらさんの退団発表に驚く

          どっせい!「ODYSSEY」で眞ノ宮るい祭

          雪組「ODYSSEY-The Age of Discovery-」。 スカイステージチャンネルで放送されたのをたまたま観たのですが、第一幕の途中でたまらずスマホをつかみ、Blu-rayとルサンクを注文してしまいました。 これはいかん!これは好きなやつ! 雪組ファンはいうまでもなく、宙組「Délicieux!」が好きな人もたぶん、みんな好きですよねこれ。 雪組らしくソフィスティケートされているから「Délicieux!」ほどの衝撃には欠けるものの、そのかわりというか何という

          どっせい!「ODYSSEY」で眞ノ宮るい祭

          録画を失くしてわかった「好き」な宝塚作品

          宝塚関連の録画を溜めていたハードディスクが天に召されてしまいました。修理に出してサルベージを試みるも不可能とのこと。ちゃんとバックアップをとっておかなかった自分が悪いので、泣く泣く諦め…きれない…無理… さようなら「龍の宮物語」 さようなら「夢千鳥」 さようなら「夢現の先に」 さようなら「銀ちゃんの恋」 さようなら「出島小宇宙戦争」 ん? 失くして惜しいと思うのは大劇場ものよりバウとかの小作品ばかり。 自分、以前は小劇場のストレートプレイを好んで観ていたから、元々そうい

          録画を失くしてわかった「好き」な宝塚作品

          同期愛が名芝居を生む「CAST #9 ~海乃美月 Side-A~」

          "スターがバラエティに富んだお題に挑戦する!“タカラヅカスカイステージチャンネルのオリジナル番組「CAST」。基本的にはスターの素のお人柄を愛でる番組なのですが、出演するスターとゲストとお題の掛け合わせによっては、あっと驚く「神回」が生まれることもある。先日オンデマンドで観た月組トップ娘役・海乃美月さんの回がまさにそれでした。       ※ ※ ※ 「CAST#9 ~海乃美月 Side-A~(未公開映像付き)」は海乃さんを中心に、同期の男役である朝霧真さん、蓮つかささん

          同期愛が名芝居を生む「CAST #9 ~海乃美月 Side-A~」

          嗚呼絶景かな、「フリューゲル ー君がくれた翼ー」「万華鏡百景色」

          月組「フリューゲル ー君がくれた翼ー」「万華鏡百景色」を宝塚大劇場で観ました。 祝・初遠征であります。いやあ、大劇場っていいですね。東京劇場にも別の良さがありますが、大劇場のキャッスル感が醸し出す非日常空間は別格だと思いました。 そして初遠征を大劇場が歓迎してくれたかのようなラッキーな出来事も。 星組のスターさんが観劇にいらっしゃってました。初めて見る素のタカラジェンヌのオーラに感動。自分はふだんタカラジェンヌを愛称では呼ばない主義(管理職の基本)ですが、この時ばかりはお隣

          嗚呼絶景かな、「フリューゲル ー君がくれた翼ー」「万華鏡百景色」

          魅惑のフルコースを堪能した「愛するには短すぎる」「ジュエル・ド・パリ」

          雪組全国ツアー神奈川版「愛するには短すぎる」「ジュエル・ド・パリ!」をライブ配信で観ました。 会場は、我ら神奈川県民が世界に誇る「神奈川県民ホール」。優れた音響効果をもって世界中の名だたる音楽家や舞踏家をお迎えしてきた、神奈川県の芸術文化の中心地であります。残念ながら老朽化のため2025年に閉館する予定となっており、地元民としてはぜひ現地で観たかったけどチケット全滅だったシャーッ(←アンソニーの威嚇風に読んでください) ーーーーーーー(以下ネタバレ)ーーーーーーー 「愛す

          魅惑のフルコースを堪能した「愛するには短すぎる」「ジュエル・ド・パリ」

          つい感傷に浸ってしまう「双曲線上のカルテ」

          雪組「双曲線上のカルテ」をライブ配信で観ました。 (今回の感想は立場上どうしたって批判的にならざるを得ないのですが、最終的には肯定に向かいたいと努力しつつ書きます。) お芝居が始まって1分で、これはたいへんだと思いました。 酷い。こんなのは嫌だ。 役者さんの熱演や美しい音楽や舞台装置にしばし気を取り直すも、数分ごとに「酷い」「こんなのは嫌だ」の大波が襲ってきては打ちのめされるの繰り返し。 せめて最後には何か救いがあるかと思いきや、主人公フェルナンド先生の壮絶なクズっぷりに

          つい感傷に浸ってしまう「双曲線上のカルテ」

          海外の人から激推しされた「龍の宮物語」

          星組「龍の宮物語」をスカイステージ放送で観ました。 自分には、SNSで知り合った海外の宝塚仲間がいます。大陸の人で、いつか来日して大劇場の舞台を観るのが夢だという。宙組ファンという点で意気投合し、互いに翻訳アプリを全力で駆使しながらメッセージをやり取りしています。 ある日彼女が、宙組以外では誰が好き?と訊いてきました。 「 I think 瀬央ゆりあ in star troupe is cool」 「 Me too ! hehe. then I recommend 龍宮物

          海外の人から激推しされた「龍の宮物語」

          「1789」千秋楽と「THE MONEY -薪巻満奇のソウサク-」で迷った日

          8月27日は悩ましい日でした。星組「1789」千秋楽と、元宙組・寿つかささんの退団後初舞台「THE MONEY -薪巻満奇のソウサク-」のライブ配信時間が重なっていたからです。 「1789」が代役公演のままだったら一も二もなくリアルタイムで観て「THE MONEY」は見逃し配信をチョイスするつもりでしたが、礼さんが復帰されたということで、迷った末に「1789」は見送り「THE MONEY」をリアルタイムで観ました。 これだけは強調しておきたいのですが、決して「礼さんの舞台を

          「1789」千秋楽と「THE MONEY -薪巻満奇のソウサク-」で迷った日

          遠征に向けて宝塚観劇のお洒落に入門してみた

          9月に月組「フリューゲル -君がくれた翼-」、10月にも宙組「PAGAD(パガド)~世紀の奇術師カリオストロ」を観に、宝塚大劇場へ遠征する予定です。初めての遠征にワクワクが止まらず、公式HPの配役一覧とか眺めて妄想しています。幸せだー。 「PAGAD」はおそらく「首飾り事件」がベースのストーリーか。トップに就任した芹香さんはヒーローかプリンスしかやらなくなるのかな?と案じていた自分、満を持してのピカレスクロマンに歓喜しております。 瑠風さんが悪役(!)だとすると桜木さんはバ

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          宙組「カジノ・ロワイヤル」を褒めちぎる試み

          先日Twitter(現「X」)で「カジロワ」がmyトレンドに上がっていたので踏んでみたら、見てはいけないものを見てしまった(笑)。 ある作品をどう観るか、そしてどう感じるかは人それぞれだし、感じたことを表現する自由も当然あります。 ただ自分は、芸術作品において「好みに合わないもの」はあっても「不良なもの」は存在しないと考えているので、「駄作」「散々」という評価は不当と感じる。なので今回、宙組「カジノ・ロワイヤル」を微に入り細を穿って妄想全開で褒めちぎってみたいと思います。 以

          宙組「カジノ・ロワイヤル」を褒めちぎる試み