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セントビンセント日記

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カリブ海はセントビンセントでの日々のブログ。青年海外協力隊(JICA海外協力隊)2019‐2021 として駆け抜けた2年間で見聞きして考えたことをつらつらと。南国の風を添えて。 … もっと読む
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#仕事

協力隊トークライブで話したこと(たぶんこれが最終報告になるんだろうな)

協力隊トークライブで話したこと(たぶんこれが最終報告になるんだろうな)

先週行われたJICA関西主催の協力隊トークライブでぼくが話したことを例によって、noteで文字起こし的に置いておきます。(思い出しながらなので当日とは多少違ったことを書いてます)

Microsoft Teamsを使ってやったのですが、画面にカメラオンの人が見えず、反応が探れなくて自分の話がウケてるのか、スベってるのかわからないのがしんどかったですが、その前に行われたリハーサルで、JICAの推進員

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国内問題と海外の問題どっちに取り組むべきですか問題にきちんと答える

国内問題と海外の問題どっちに取り組むべきですか問題にきちんと答える

この前のnoteで結局、前途ある若者の質問になんと答えたのか書いていなかったので改めて、ぼくの現時点での考えを。

では質問から改めて。

自分は昨夏に交流プログラムでアフリカにいって児童と触れ合ってきました。国際協力に興味があるものの、日本国内にも問題がたくさんある中で、その人たちのことをおいて、海外の知らない人を支援するするのは正しいことでしょうか。また、交流プログラムは個人的には楽しかったで

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バナナの木からカバンを作るテスト!道のりは果てしないぜ

バナナの木からカバンを作るテスト!道のりは果てしないぜ

ぼくは全然知らなかったんだけど、世の中にはバナナの木を使って紙をつくる人たちがいる。アフリカのどこかとかぼくのいるカリブだとジャマイカでは日本の支援も入っていたりするらしい。

バナナの木というのは面白くて、一度、バナナの実がなるとその木はそれでお終いになるらしい。つまり腐るのをまつだけになる。けど、多年生植物なので同じ株から何度も生えてくるらしい。

木で多年生っていうイメージがまったく湧かなく

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マーケティング隊員は色々と勘違いされている

マーケティング隊員は色々と勘違いされている

グラスに差し入れの霧島を注ぎ、空のミネラルウォーターのボトルから水滴をぽたぽたと垂らし、ぼやけた視界の中で指をつっこんでかき混ぜているところに、「あの、ブログ書いてますよね。私、派遣される前にブログ読んでいたんですよ」という声が聞こえた。

現役のセントルシア隊員が、ぼくのnoteを読んでいる。日々、悪態と泣き言を垂れ流しているぼくのnoteが身内ともとれる同地域内の隊員に読まれている。

誰かに

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隊員総会はやろうとしてることを聞いててもらえる良い機会

隊員総会はやろうとしてることを聞いててもらえる良い機会

総会のためにセントルシアに来た。このあたりの地域はセントルシア事務所がセントルシア、セントビンセント、ドミニカ(ドミニカ共和国ではない)、グレナダ、ガイアナなどを管轄している。

隊員はセントルシアとセントビンセントにしかいない。隊員は合わせて10人。小規模な事務所と言えるかもしれない。

そんなわけで、半年に1度セントルシアで総会が開かれるわけだけれど、毎回みんな発表する。中間報告とか最終報告が

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少なくとも健常者スタッフは2人いた方がいいな

少なくとも健常者スタッフは2人いた方がいいな

あてにしていたタピオカ版わらび餅がコケて、ペーパーバスケットも競合が現れ、セントビンセントの人たちに響く協会のPRのメッセージもこれといったものがいまいち浮かばす、うーん、うーんとなっているところに、ファビーナがバケーションを取った。

健常者が事務所にぼく1人という状況になってしまったから、商品が売れたら請求書発行とか、視覚障害者の人たちが確認に持ってくるお札が5ECなのか10EC、20ECなの

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直接的と間接的なアプローチとリーダーシップ

直接的と間接的なアプローチとリーダーシップ

オリンピック協会の秘書のニーシャとぼくはリーダーシップの取り方が根本的に違う。

以前も少し触れたけれど、ニーシャはかなり優秀な部類の人だ。気性が激しいけれど、基本的には良い人。生徒会長タイプ。ぼくはちょっと苦手だけれど嫌いではない。

ニーシャはセントビンセントの電力会社の元取締役だとかで色々プロジェクトをマネジメントする経験もあるんだと思う。現に今もオリンピック協会でこの国の人にしては珍しく猛

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見よ、これがワシのD2Cや!そしてキャパオーバーでパンク!!

見よ、これがワシのD2Cや!そしてキャパオーバーでパンク!!

裏っ側がどうなっているかというと、

こんな感じ。これがぼくのオフィスでありデスク。

PCぱちぱちやりつつ、雑誌をちぎってペーパーバスケットを作ってる。

メインの道路から1本入ったところに面してる。ショートカットを利用する人がよく通る。人通りはそんなに多くないけれど。

D2Cとはそもそもの話ではあるけれど、Direct to Consumer の略。

メーカーが直にお客さん(消費者)と取引

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好景気のビッグウェーブに乗りたい!

好景気のビッグウェーブに乗りたい!

先日、最後の今シーズン最後のクルーズ船が入港、一晩か二晩の後、静かに去っていった。

クルーズ船がやってくるシーズンは12月から4月いっぱいまで、ということのようだ。6月7月はカリブ地域ではカーニバルシーズンなんだけれど、どうやらクルーズ船は来ないらしい。最近カーニバルクルーズがどうのというニュースを見た気がしたけれど、ソースがどこにあるのかわからないからひょっとしたら夢だったのかもしれない。

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ぼくらは想像もつかなかった世界にいる

ぼくらは想像もつかなかった世界にいる

1号報告書を書き始めている。

ぼくたち青年海外協力隊は2年間で計5回、JICAに報告書を書く。その1回目、赴任後3か月経ったころに提出するものを書いてる。

この3か月は現状の把握と先方のニーズと方向性の擦り合わせを行う時期、となっている。

派遣前訓練中、先輩隊員がよく現地に行くと要請内容と違うことなんてよくあることだから、思い通りになんて行かないからなんていう話を蕁麻疹できるくらい聞かされた

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台湾援助エージェントたちの懐事情#DAY71

台湾援助エージェントたちの懐事情#DAY71

このnoteでも何度かお伝えしているけれど、ここセントビンセントには台湾の援助が入っている。主に医療とインフラで。

で、日本の青年海外協力隊と同じようにボランティアで来る人もいる。台湾ボランティアの場合任期は1年、セントビンセントではホテル住まい(ホテルの個室にはキッチンがついている)となっている。

それとは別に任期は3年でマネジャーレベルで来る人もいる。日本でいうところの専門家という枠なのか

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遂に作業場にWi-Fiが開通したぞ!いよいよプレッシャーがかかってきたぞ#DAY57

遂に作業場にWi-Fiが開通したぞ!いよいよプレッシャーがかかってきたぞ#DAY57

朝、オフィス(オリンピック協会)に行くと、シェンマがインターネットは通ってた?と聞いてきた。

最初、何の話をしているのかわからなかったんだけれど、どうやら作業場(視覚障害者協会)にWi-Fiを通してくれたらしい。

やった!

それが本当ならわざわざオフィスまで来る必要はない。

通勤交通費はバスで往復160円程度なんだけれど、協会にはぼくに交通費をだすほど余裕はないし、その160円が毎日なわけ

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ぎょぇえー。精神的に激務に突入の予感…#DAY54

ぎょぇえー。精神的に激務に突入の予感…#DAY54

今日久しぶりにオフィスでジョセフに会った。ぼくの仕事は、ボスであるジョセフから指示を受けて次はあれやって、これやって、というような新人のあれじゃない。なんてったってマーケティングマネジャーだから。

解決してほしい課題を与えられていて、その範囲内で何をするかは基本的にぼくの裁量によることになっている。

もちろん色々相談するし、方向性の確認も進捗の確認もやる。お金もないし慎重に進めてる。

今日は

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話し合いは平行線。もう少し時間がかかりそう#DAY50

話し合いは平行線。もう少し時間がかかりそう#DAY50

土日に旅行で基本半裸で過ごしてたから、日焼けがすごい。赤くなってるし腫れてるし熱持ってるしで、大変。ぼく史上最高に焼けてる。

そんなわけで朝起きるのも、シャワー浴びるのも、服着るのも険しい顔になって時間もかかったわけだけど、今日はそう、プレゼン。

というか、将来的にどんな社会になってほしいか、視覚障害に対する理解とは具体的にどんなものがあるのかの聞き取りをするのだ。PRをする上でそういう情報が

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