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映画の中の人間観察

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内容も好きだが人も好き。役者さんについて語ることが多いかもしれない。 あと、筋肉💪
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「キングコング」はラブストーリー

「キングコング」はラブストーリー

キングスとドルフィンズの激闘を見終わった後、興奮冷めやらぬまま何故かダウンロードしていた映画。

キングコング飲酒後と試合観戦後は何をしでかすか分からん。

1933年に公開された怪物映画の最高傑作と言われている。
タイトルだってみんな一度は耳にしているだろう。だが、内容は?と言われるとみんな案外ちゃんと知らない。

ティム・バートンの名作「ナイトメアビフォアクリスマス」も、キャラクターが一人歩き

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スピッツとおやつで「3月のライオン」

スピッツとおやつで「3月のライオン」

この映画、皆んななんか食べてるな。
素朴な感想でした。

棋士(職業として、碁・将棋をする人)の話なのだが、対局のシーンを見ていると何か甘いものが欲しくなる。

原作は「ハチミツとクローバー」でお馴染みの羽海野チカ先生。
映画は前後編に分かれるボリューム満点の内容とキャスト!

羽海野先生の漫画といえば、可愛い女の子と素朴な中にお茶目さがひかるネーミングの料理。
少女漫画だが主人公は男性で、ヒロイ

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「のぼうの城」で知る本当の色気

「のぼうの城」で知る本当の色気

花も恥じらう十七歳だった頃、モテたくて必死に雑誌のananを読んでいた。

「所作をゆっくりすると色気がでる」

特集の見出しで書かれていたこの一言に、友人と首を傾げた記憶がある。
そんな簡単なことで色気が出るなら、きっと町中色気だらけやろ!と笑い、実践することは無かった。

やはり人は見た目が9割。
当時は色っぽく見えるメイクや、服装、プリクラなども流行っていたので媚びずに美しく見える写真写りが

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「エクソシスト」の悪魔の正体

「エクソシスト」の悪魔の正体

最近、映画館の入り口で「新作映画」のポスターを見て納得いかない気持ちになる時がある。
その昔上映していた映画をリメイクしたものが「新作」顔して並んでいるからだ。

続編に飽きれば初心に戻った話を作る。この手のやり口で「昔の良作をイジらないでほしい」と思っている訳ではない。

この映画を初めて見た頃の自分は若く、人生で3度来ると言われているモテ期の1度目の真っ只中だった。

輝いていた、プリプリでキ

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「映画ドラえもん」見るなら今がいい!

「映画ドラえもん」見るなら今がいい!

最近ドラえもんばかり見ている。

Amazonプライムの「藤子・F・不二雄生誕90周年特集」で見放題になっているのだ。
特に昭和のドラえもん(1980〜89年代)と平成(1989〜2000年代)のものはほぼ全部見ている、思い入れのある作品ばかりだ。

時間も1時間ちょっとで手軽に鑑賞出来るのも魅力の一つ。
懐かしい思い出と共にコンテンツを眺め、どうれ、久しぶりに1本見てみよう!とチョイス。

やっ

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映画「BLUE GIANT」を聞いてほしい。

映画「BLUE GIANT」を聞いてほしい。

映画大好きなキャラでやらせてもらっている私だが、一番弱い質問が「泣ける映画教えて」である。

涙腺がロープーウェイのワイヤーぐらい太い。まぁ泣かない。私がホトトギスなら、かの第六天魔王の信長でも苦戦したはずだ。
もし質問が「泣いた人多い映画教えて」なら、お願いもうやめて!と相手が泣くまで教えれるが、主観が自分になると「無」になる。

プライムビデオをぼんやりチェックしていたら「BLUE GIANT

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映画「ザ・セル」の作中で使われた映画「ファンタスティック・プラネット」

映画「ザ・セル」の作中で使われた映画「ファンタスティック・プラネット」

前から見ようと思ってダウンロードし、なかなか気が進まなかった。
昨夜やっと見たが、内容は理解出来るが、面白いか?を問われると閉口してしまう。

でもこの映画には一つ、利点がある。

見た事あったら絶対イキれると思うねん。

“イキる“とは関西弁の「調子に乗れる・格好つけれる」という意味。

ヤンキーの世界では「ワイルドスピード」が鉄板かも知れないが、映画好きを公言するタイプのイキりはおさえておいた

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気分がすぐれないなら、ボリウッドを見ればいいじゃない!

気分がすぐれないなら、ボリウッドを見ればいいじゃない!

どんな気分も吹っ飛ばす!パワー・オブ・ボリウッド!

ボリウッドってなんでんねん?って人はもうそろそろ少ないとは思うが、インドのハリウッドです。

インドの最大の娯楽は映画。
映画館内の充実ぶりもすごいが、料金も安く快適らしい。そして、言語なんか分からなくても楽しめるのがボリウッド映画。
そもそもインドは地域によって細かく言語が分かれるので、少し移動すると「?」となる。全ての壁を越えるのは、やはり

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アクション映画だからって、涙活に不向きだと思うなよ。

アクション映画だからって、涙活に不向きだと思うなよ。

最近涙活してないなぁ。
ヨガマットの上で体幹を意識しながら思う。
その時点でもう体幹になど意識はいっていないので、今夜はお開きにして立ち上がると、私はアマプラを開ける。

「してないなぁ」とか言うたけど、失敗してんやっけ。

昔は何見ても泣いてたな。
ドラゴンボールでブロリー出ただけで拳振り上げて号泣したのに。
映画でしか会えないキャラってほんと小悪魔。映画の時だけ良い奴になるジャイアンくらい癖に

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涙活を求めた映画①

涙活を求めた映画①

私は定期的に涙活をしたくなるのだが、尽く失敗している。

泣きたい気分なのに、アドレナリンを大放出する筋肉映画を選びがちなのだ。
目につき易いお勧めにあげてくる供給側が悪い!と言ってしまいたい所だが、「じゃあ、なんでお勧めに上がってくるんですか?あなたに興味の無さそうなもの、こちらも勧めたりしませんけどね?」と言われたら・・・

全くその通りである。自らの胸に手を当てるまでも無い、紛れもない真実が

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日本じゃなくて良かった映画

日本じゃなくて良かった映画

思えば「スターウォーズ」を愛してやまない幼稚園児だった。

人生で初めて観た映画がそれだったと言っても過言ではない、何故なら、人生で2回目に観た映画だから。それはもう、言って良い。
初めては確か金曜ロードショウで観た「ネバーエンディングストーリー」で、その翌週が「スターウォーズ」やった。

ちなみに、映画館で初めて観たのは・・・ドラゴンボールだった気がする。いや、魔女の宅急便?ゴジラ対・・・まぁ良

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やっぱり筋肉の映画

やっぱり筋肉の映画

心の穴に風がよく通る日は、筋トレもストレッチも中断して、泣ける映画を観る事にしている。
毎回、泣いてしまう本でも構わないのだが(キングダムの仲間が亡くなるシーンは、いつも感情を崩壊させられる)本には我に帰る隙がある。
ページを繰る、次の巻に取り替える、眠気に襲われて本を落とす。
映画は一度始まると最後まで流れてくれるから、自分のタイミングでしか我に帰らない。

ヨガマットの上で仰向けになって5分。

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神羅万象を知る映画

神羅万象を知る映画

5月の終わりに、姉の推しの中村倫也くんの「宇宙人のあいつ」と、私の推しの菅田将暉の「銀河鉄道の父」と2本一気観を決行した。
2本共、たまたまだが「家族の絆」そして「別れ」が題材の映画で、後半ではその「死」についても大きく触れている。
私は「死」について人より好奇心がある。
物心がついた頃から私にとって怖いものはお化けや幽霊、物の怪の類より何故か戦争が怖くて眠れない夜がある程だった。大人になり「死」

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「本気」と書いて「マジ」と読む映画

「本気」と書いて「マジ」と読む映画

普通のSF作品と思う勿れ。
イーサン・ホーク演じるヴィンセントの視線の先には常に宇宙がある。
いや。それ。SFやん?思うでしょ?

ヴィンセントは不適合者だ。
もし適合者だったなら、未来の宇宙飛行士を目指すSFスポ根かも知れない。
約束された宇宙行きが、何らかの原因、陰謀や事件に巻き込まれていくSFサスペンスかも知れない。
それはそれで面白い。行った先の宇宙で事件発生、宇宙人に遭遇、宇宙に取り残さ

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