マガジンのカバー画像

現代詩

81
生きている今、感じたことを詩にしています。 不定期更新です。
運営しているクリエイター

記事一覧

《現代詩》無理しないって決めたのに

また
いい格好しようとして
オーバーワーク
ぼんやりしてたら
失望されるから

なるべく自分を偽って
出来ますアピール

いつの間にか
無理しちゃって
自然体が理想的だけど

今は慣れることに
集中集中

もっと肩の力抜いて
生きればいいのに

時間が解決してくれるかなあ
そんなに期待されなくていいのになあ

疲れちゃった
休んでもいいよね

立ち止まっても
気にしないで

無理しないって
決めた

もっとみる
《現代詩》思いがけず雨、そして晴れ

《現代詩》思いがけず雨、そして晴れ

さっきまで雨は上がったと思ってた
でもまた降りだしたなあ

窓を開けて外へ出た
雨が中に入って来てしまうだろう

天気予報では
蒸し暑いって聞いたはずなのに
むしろ涼しい

不安定なんだなあ
人の心もおんなじ

いい日になるだろうと期待したら
そうでもなかったり
こりゃ参ったなと思ったら
上手くいったり

予想がつかない
それを受け入れるならば

少しは
楽しく生きられる

何が起こるかわからない

もっとみる
《現代詩》アルペジオ、たまにはストローク

《現代詩》アルペジオ、たまにはストローク

真面目過ぎてしまう
楽しく、がモットーのつもりが
自分はまだまだだと
追い込み過ぎてしまうみたい

たまには大胆に気晴らししなよ
“いつでも完璧”を目指さなくていい
誰もそんなに気にしちゃいない
嫌われたくないのはわかるけど

アルペジオ、
たまにはストローク
時折ミュートしたって
君は君のリズムで

考え込むのも
程々にしないと病気になる
人の目を気にしたら
ぎこちない動きになっちゃうよ

たま

もっとみる
《現代詩》生きるって大変だ

《現代詩》生きるって大変だ

生きるって大変だなあ
こんなにくたびれてしまって

生きるって面倒だなあ
頭ペコペコしちゃって

あらまあ
また同じことの繰り返し?
頑張り屋さんなんだねぇ

あらやだ
もっと楽するつもりが
また苦手なこと始めちゃって

だって求人広告には
お掃除だけ。って
それだけって聞いたのに

すべてのことに
頭フル回転
こんなはずじゃなかった、、、

占いでは
“自分に甘く”
できるものなら
とっくにして

もっとみる
《現代詩》はじめの一歩

《現代詩》はじめの一歩

勇気が出なくて
本当に怖くて

一歩踏み出せば
あとは勢い

近づきたくて
近づけなくて

涙を飲むのは
もうやめよう

振り返るな
もう少しだから

はじめの一歩
これからは進むだけ

はじめの一歩
それまでの時間の長さ

追いつけ
追い越せ

気力とともに

足がすくんでも

はじめの一歩

《現代詩》憂鬱の波を慈しむ

《現代詩》憂鬱の波を慈しむ

随分我慢してしまった
不器用すぎる我に慣れて

壊れるまで放っておいた
絶望という深淵に
吸い込まれるように意識を失い

ふと気がつくと
多くの野次馬達が
驚いた顔を覗かせる

意外だなあ
そんなに
考え過ぎるなんて

そんな風に
見えていたのか

軽々しい群衆から逃れるように
ただひたすら
走った

やがて
永遠に広がる
海に辿り着き
深く息を吸い込み
おもいっきり
吐き出した

“この世はいつ

もっとみる
《現代詩》花が咲く季節

《現代詩》花が咲く季節

花が咲く季節
まだ風は冷たいのに
誰彼ともなく
そわそわし出して

別れもあれば
出会いもあり
未開の地を探ったり
現在(いま)という刹那に滞ったり

変わるもの
変わらないもの
過ぎゆくもの
留まるもの

行く果ては
ひとり
群衆のなかで
より深く感じ

静寂の脆さよ
雑音の儚さよ

この世に
今確信できるのは
いったい
何だろう

気づかなくていい
気づかない方がいい
不安と畏れが渦巻く

もっとみる
《現代詩》ゆらぎ

《現代詩》ゆらぎ

容赦ない気圧のせいか
迫り来る花粉のせいか
哀しみに打ちひしがれたせいか

朝、目覚めるのが億劫過ぎて

この先やっていけんのかな
ニュートラルでいたいのにな

せめてひとりの時だけでも

やることがないわけではない
やるべきことはたくさんある

放っておいてもいいけれど
そのまま忘れてしまうのはまずい

本当に頼りたい人ほど遠くにいて
やたら頼ってくる人はあまりに近い

距離感バグりすぎだろ

もっとみる
《現代詩》春は来る

《現代詩》春は来る

誰にだって
立ち直れない時はある

誰にだって
無理をしてしまう時もある

それでも
誰にだって
春はやってくる

春と聞いて
嬉しくなる人も
悲しくなる人も
切なくなる人も
落ち着かなくなる人も

季節の
速度や長さが違っていても

この地にいる限り

春はやってくる

《現代詩》月に嘆く

《現代詩》月に嘆く

慰めなんていらない
共感なんて欲しくない
自分が何者なのか
わからないのは仕方ない

傷口が膿んでしまうまで
ほったらかしにしといて
元通りに戻れなくなったら
責任持とうか

誰かのために生きるんじゃない
ただ前を向いて進む
独りよがりのこんな夜
せめて月に嘆く

見せかけだけの優しさ
強がってるだけの弱さ
誰もが気づいていても
気づいてないふりをする

人生に問題があっても
ほんの序幕にすぎない

もっとみる
《現代詩》みえないもの

《現代詩》みえないもの

見えるものだけが
すべてではない
見えるものしか
信じない人もいるけど

見えるようで見えない
心にしか存在しないもの

見えないものって
存在しないなのかな
いろんなものに
目が眩んで
見えないだけじゃない?

自分の心のなかに
ややこしいもの作って
怯えるのはよそう

見えるものだけが
すべてではない
そうわかっているのに

見えるものしか見えない
見えないものは
やっぱり見えない

幸せって

もっとみる
《現代詩》余韻

《現代詩》余韻

余韻に浸りたい
ただそれだけ

なのに
すべて説明させようとする

ずかずかと領域に入りたがる
単なる自己満足の為に

自分と他人とは違う
感じることも
考えることも

どうして無理矢理
癒されるものか

ほっといてあげる
そっとしとく

それだけで充分

哀しみに
邪魔すんな

余韻に浸りたい

ただ
それだけ

《現代詩》桜

《現代詩》桜

去年の春

桜を見に

連れていってあげれば

よかった

気持ちのいい

青空の下

満開の桜が咲く

近所の公園

そんなに

難しいことではなかった

一緒に見に行く

時間を作って

ただ小径を

車椅子で通るだけで

外の空気を

吸うだけで

心は安らぐのに

自分中心の生活

誰もがそうかもしれないけど

もっと

考えてあげれば

よかった

もういない

遅かったね

今年の桜は

もっとみる
《現代詩》いきてるだけでいいんです

《現代詩》いきてるだけでいいんです

ひっそりいきていきたいんです
さがさないでください
みつかっちゃいましたか
いったいなんでまた

わたしなんかやりましたか
きになってついてきたんですか
ひっそりいきていきたいんです
じゃましないでください

たまたまここにきたんです
はなのいろはわからないけど
めだっちゃいましたか
そんなのしりませんけど

ことしもおわるよといわれても
そんなのにんげんがきめたこと
あたしはいまをいきるだけ

もっとみる