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感覚を持続させるもの

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僕が好きなものについて、感覚的につらつらと書き積んだもの。きっと解明しすぎないことで、もっと育つものがここにあります。
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2018年9月の記事一覧

自分がポジティブになれる環境を考えてみる

自分がポジティブになれる環境を考えてみる

静かで騒がしくないこと
人や物が少ないこと
美味しいコーヒーがあること

これは昨日とあるUXデザインのワークショップに参加して、自分がポジティブになれる環境について話すワークで僕が書いたものだ。

ワークショップの本題とはズレるので、1分くらいしか取り扱われなかったが、振り返ってみるとここ数年で自分の求める環境が変わってきたことに気づいた。

多分3年前くらいだったら、

文化祭前日のような賑や

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外食という体験と価値について

外食という体験と価値について

しんぽ、というお店がある。

西荻窪にあって、いつ行っても海鮮が美味しく、日本酒の揃いもいい居酒屋だ。

妻と僕は、なにか嬉しいことがあったとき、なぜかいつもしんぽに足が向かう。記念日みたいな日は行かないけど、日常でちょっとした贅沢を味わいたいというときのしんぽ率はかなり高い。

特にカニクリームコロッケは名品だ。いつも帰り道に今日のベスト・オブ・しんぽの話をするのだけど、決まってカニクリームコロ

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デザインだから解決できるもの

デザインだから解決できるもの

お孫さんが住みたい、と羨ましがるような施設にしたかったんです。

昨日出張で訪れた介護施設を見回っているとき、代表の方がそうポツリと話してくれた。

自分が住んでもいいなと思えるような施設じゃないと、おじいちゃんおばあちゃんが住むのってなんだか嫌じゃないですか。遊びにも来たくなくなるし。だからデザインはとてもとても重要視したんです。

この話を聞いて、ふと、祖父が高齢者のための介護施設に

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空港のフライト待ちにて

空港のフライト待ちにて

空港に行くと、必ずすることがある。
それはコーヒーを買って、自分のGateの近くにある別のGateで時間を潰すことだ。

時間にしては30分くらいだと思う。今さっきまで海外にいた人、これから海外に行く人、実家に帰る人、遊びに行く人、仕事の人。そんないろんな人たちの輪に一時的に混ざる感じにワクワクするのだ。

昨日は羽田から札幌の国内線に乗ったのだが、それまで3つか4つくらい隣の沖縄行きのG

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覚悟を決めること

覚悟を決めること

覚悟じゃないかなぁ。

これは、今年の3月くらいに「装う」ってなんだと思う?と友人たちから聞かれて、ふと口から出てきた言葉だ。

この時はファッションだけでなく、人のアイデンティティだとか見た目に関した幅広い「装う」について話していた。その中で、僕は数多ある選択肢の中からこれが自分であると選び切ること、つまり「覚悟」こそが「装う」なのでは、と答えたのだった。

なぜこんなことを今思い出したか

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展示を観て、人となりを追体験する

展示を観て、人となりを追体験する

展示を観て、追体験する。

これは昨日イサム・ノグチ展に行って、強く感じたことだ。

どういうことかというと、彼の展示を注意深く見つめていたときに、段々と彼になってみたいという意識が芽生えていることに気がついたのだ。

これは次世代のイサム・ノグチばりにアーティストとして活躍したいということではない。どういう気持ちでこれを作ろうと決めたのか、どういう試行錯誤があったのか。それをもっともっと体

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夕飯から、晩酌へ

夕飯から、晩酌へ

今日はどんな一日だった?

最近、妻と夜晩酌を始めた。僕がデザインの勉強で家に帰るのが前より遅くなり、夕飯が一緒に食べれなくなったところで妻が言い出したアイデアだ。

別に大した量を飲むわけじゃなく、GRAND KIRINのクラフトビールを一本、二人で小さなワイングラスに分けて飲む。(特にWhite Aleはグラスがおすすめ)

これがまた結構良い。僕がそうなだけかもしれないけど、夕飯を食べていた

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記憶を繋げて、残していくこと

記憶を繋げて、残していくこと

先日、樹木希林さんが亡くなった。今年に入ってから芸能人のみならず、昔から知っている方々の訃報が相次いでいるような気がして、2018年は僕にとって少し悲しい年になってきた。

そんな折、今年の4月に亡くなった広告時代の師匠とも呼べる人の身内が集まって、生前の活躍を振り返るというイベントを行った。

皆それぞれが故人と深く関わっていた仕事や印象深いエピソードを紹介していくというものだ。

主に先

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有名になること、地味でいること

有名になること、地味でいること

世の中で活躍している人には、有名な人と地味な人がいる。

仕事と共に顔が広まっていくタイプと、そういう露出は避けつつ、しっかりと結果を残しているタイプだ。

僕はとてもミーハーなもので、活躍すると有名になることが紐付いてくるものだと思っていた時期がある。でもそれって有名じゃないと活躍してない、努力してないと言うことに繋がりかねない、かなり偏った考え方だ。

気づいたのは、活躍する実力があることがま

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100本目のnote

100本目のnote

昨年12月から書き始めて、本日で100本目のnoteだ。まずは週一で7ヶ月、それから毎日3ヶ月。よく続けてこれたなと思う。

そもそも僕は何かを続けることできない。苦手というか、上手くできないという感覚に近い。良く言えば色んなものに興味が湧くのだけれど、悪く言えば飽きっぽい。

でもそんな自分はあまり好きじゃない。何年もずーっと続けられる人が心底羨ましいし、尊敬している。あんな風になりたいなぁと、

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「海外住みたいな」から踏み出す一歩

「海外住みたいな」から踏み出す一歩

あー海外住みたいなー

海外に住んでみたいと思っている人が言うセリフ。僕もしょっちゅう言っていたのだけど、最近これと同じ気分で出てくる言葉があるなと気づいた。忘れないうちにまとめておこうと思う。

それは、

あーお腹すいたなー

と同じレベルの言葉ということだ。

お腹すいた時ですら、ここ数日の食事を振り返り、自分の気分を分析し、今の予算と照らし合わせ、ダイエットを鑑みて、誰と食べるか一人で食べ

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思っていない限り、言葉には出ない

思っていない限り、言葉には出ない

いや、冗談だって。
いや、言葉の綾だよ。

たまに飛ぶ、笑えない話。それは冗談や言葉の綾として消化されることがほとんどだ。でも最近思うのは、案外それはあらぬ誤解ではない、ということだ。

言葉になるということは、意識的か無意識的かは関係なく、絶対どこかでそれを感じている。つまり、思ったことがない限り言葉には出てこないのだ。これは妻が僕にそう言って、よく喧嘩をしていた時期があったのだけれど、確かにそ

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人の信じているものを受け止められるか

人の信じているものを受け止められるか

ある人に言われたら別に何も思わないのに、同じことを別の人に言われると素直に受け止めたくなくなる。たまにそんな時がある。別にその人が嫌いなわけではないのでなぜそうなってしまうのか、そんなことに長らくモヤモヤしてきた。

もちろん人としての相性はある。ただ相性という一言だと、何だかとても解像度が低い気がして、自分の中で答えにはなってこなかった。

でも最近になって、ようやくわかってきたことがある。それ

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人生やり直せるとしたら、なんて言われた話

人生やり直せるとしたら、なんて言われた話

人生一度だけやり直せるとしたら、いつに戻る?

そんなことを友人に言われた。僕が思わず「うーん」と言葉を詰まらすと、彼は「あ、やっぱりいいや。後悔は先に立たずだよね。」と慌てて補足し、話題は次に移ってしまった。

僕はそれを考えることが無駄とは全く思っていなかった。むしろ、というか実は即答したいくらい強い希望がある。

でも、なぜそれならノリノリでそのことを話せなかったのか。

それは、もし戻れた

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