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ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。

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ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。

記事一覧

Here comes the sun ジョージにとっての太陽とは

今回は「夢参加NAブログ」で出会ったティーンエイジのお仲間、琉斗君のリクエストにお応えします。現在、Here comes the sunのギターを練習中との事。ガンバって! ジョー…

yama
4日前
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ビートルズ曲解説 You can’t do that ジョンはコンプライアンス違反?

今回は「夢参加NAブログ」で出会ったお仲間、ABBEYさんのリクエストにお応えします。 本当にジョンは「ジェラス・ガイ」(嫉妬深い男)だったそうだ。 ライブツアーの為、…

yama
13日前
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ビートルズ曲解説 Drive my car

レコード店でゴールド(パーロフォン)レーベルのモノラル盤『プリーズ・プリーズ・ミー』を聴かせて頂いたことがある。しかし残念ながら、さほど違いを感じる事はなかった。…

yama
3週間前
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ビートルズ曲解説 Hey Bulldog

はたして私には「ビートルズを語る資格」はあるのだろうか? そんな事を考えながら、今回は「エアポート'80様」からのリクエストにお応えします。 曲を聴いた後、オノ・ヨ…

yama
1か月前
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ビートルズ曲解説 Something

今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストにお応えします。 娘さんが「サムシング」のベースを弾いてライブデビューしたそうだ。 おめでとう! 大御所フランクシナトラ…

yama
1か月前
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ビートルズ曲解説 Paperback Writer

ビートルズに出会って40年。 1曲づつ曲解説を書いています。 今回は「水ようかん様」のリクエストにお応えします。 PVではポールの前歯が欠けている。どうやらモペット…

yama
2か月前
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ビートルズ曲解説 Please Please Me

ビートルズのコピーバンドを組み、この曲を演奏しました。 大好きな曲なので解説します。 プロデューサーのジョージ・マーティンはレコーディング後「おめでとう、初のナン…

yama
3か月前
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ビートルズ曲解説 Helter Skelter

ビートルズのコピーバンドを組み、この曲を演奏する事になりました。 大好きな曲なので解説します。 この曲を初めて聴いたのは「ホワイトアルバム」ではなく「ロックンロ…

yama
5か月前
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ビートルズ曲解説 A day in the life

ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストに応えます。 初めてオーケストラを起用したロッ…

yama
6か月前
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ビートルズ曲解説 I Call Your Name

ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 ジョンはこの曲を15歳の頃に書き、1963年に加筆修正して仕上げたらしい。後に次のように語っ…

yama
7か月前
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ビートルズ曲解説 Penny Lane イギリスの床屋さん

ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 今回は、Ryu様のリクエストにお応えします。 ペニー・レインはリヴァプールにあるバス通り。「…

yama
7か月前
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ビートルズ曲解説 Nowhere man

ビートルズのコピーバンドを組み、この曲を演奏する事となりました。 大好きな曲なので解説します。 1979年、中学生の頃、ユタ州の片田舎の農場に住んでいた。 ホームス…

yama
10か月前
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ビートルズ曲解説 I’ll Be Back

ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 映画のサントラアルバム「ア・ハード・デイズナイト」の収録最終曲。 タラタターン♪というイン…

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1年前
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ビートルズ曲解説 Got to get you into my life

ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 武道館公演の前に既に完成していた。デビューから僅か4年。ビートルズは凄いスピードで進化…

yama
1年前
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ビートルズ曲解説(番外編)God

ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 今回は、会社の先輩HM様のリクエストにお応えします。 「神は苦痛を計る観念に過ぎない」と…

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1年前
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ビートルズ曲解説 Tax Man

ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。 今回はtawatawa様のリクエストにお応えします。 ジョージの低い声「ワン・ツー・スリー・フォー…

yama
1年前
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Here comes the sun ジョージにとっての太陽とは

Here comes the sun ジョージにとっての太陽とは

今回は「夢参加NAブログ」で出会ったティーンエイジのお仲間、琉斗君のリクエストにお応えします。現在、Here comes the sunのギターを練習中との事。ガンバって!

ジョージは退屈なアップルの会議をサボって友人クラプトンの家を訪ねた。そして、クラプトンのアコースティック・ギターを借りて庭を歩きまわっている中、その年初めての春らしい日差しを感じて、本作の歌詞とメロディが頭に浮び、この曲を書

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ビートルズ曲解説 You can’t do that ジョンはコンプライアンス違反?

ビートルズ曲解説 You can’t do that ジョンはコンプライアンス違反?

今回は「夢参加NAブログ」で出会ったお仲間、ABBEYさんのリクエストにお応えします。

本当にジョンは「ジェラス・ガイ」(嫉妬深い男)だったそうだ。
ライブツアーの為、ジョンは家を空ける事が多かった。
自分の留守の間に妻のシンシアが浮気をしているのではないか、という妄想に取りつかれて書いた曲だと言われている。

歌詞は
I got something to say that might caus

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ビートルズ曲解説 Drive my car

ビートルズ曲解説 Drive my car

レコード店でゴールド(パーロフォン)レーベルのモノラル盤『プリーズ・プリーズ・ミー』を聴かせて頂いたことがある。しかし残念ながら、さほど違いを感じる事はなかった。
それでも前向きにビートルズを語ります!
今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストにお応えします。

同名の映画「ドライブ・マイカー」、当初ビートルズの楽曲とは関係ないと思っていた。

しかし映画を観た後、歌詞を読みなおし関連性があるよ

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ビートルズ曲解説 Hey Bulldog

ビートルズ曲解説 Hey Bulldog

はたして私には「ビートルズを語る資格」はあるのだろうか?
そんな事を考えながら、今回は「エアポート'80様」からのリクエストにお応えします。

曲を聴いた後、オノ・ヨーコはジョンに次のように尋ねた「なんでブルドックなん?」
実際は関西弁でないと思うが、単純に疑問に思ったのだろう。

本作は当初「ヘイ・ブルフロッグ(ウシガエル)」というタイトルで作曲され、リハーサルが行なわれていたが、ポールが犬の吠

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ビートルズ曲解説 Something

ビートルズ曲解説 Something

今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストにお応えします。
娘さんが「サムシング」のベースを弾いてライブデビューしたそうだ。
おめでとう!

大御所フランクシナトラもこの曲をカバーしており、インタビューで次のように話していた。
「レノン&マッカートニーの曲の中で、サムシングが一番好き!」
ジョージの曲なのに、、、

1970年にアイヴァー・ノヴェロ賞の最優秀ソングを受賞し、多くのアーティストによっ

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ビートルズ曲解説 Paperback Writer

ビートルズ曲解説 Paperback Writer

ビートルズに出会って40年。
1曲づつ曲解説を書いています。
今回は「水ようかん様」のリクエストにお応えします。

PVではポールの前歯が欠けている。どうやらモペット(小さなバイク)で事故を起こしたらしい。また、上唇を切ってしまい、傷跡を隠すために口ひげを生やしたとも言われている。

歌詞は手紙のスタイルをとっており、小説家を志望する人物が自身の作品を本(ペーパーバック)*(1)として出版してほし

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ビートルズ曲解説 Please Please Me

ビートルズ曲解説 Please Please Me

ビートルズのコピーバンドを組み、この曲を演奏しました。
大好きな曲なので解説します。

プロデューサーのジョージ・マーティンはレコーディング後「おめでとう、初のナンバーワン間違いなしだ」と、メンバーに声をかけた。

本作のアレンジには変遷があり、マーティンによると「元のアレンジはテンポが遅く退屈で、ヒットする見込みはなかった」とのこと。

作曲はジョン。1980年の『プレイボーイ』誌のインタビュー

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ビートルズ曲解説 Helter Skelter

ビートルズ曲解説 Helter Skelter

ビートルズのコピーバンドを組み、この曲を演奏する事になりました。
大好きな曲なので解説します。

この曲を初めて聴いたのは「ホワイトアルバム」ではなく「ロックンロール・ミュージック」という編集アルバムだった。
1979年の夏、ユタ州の片田舎のレコード店で購入し、毎日のように聴いていた。(*1)
まさか翌年、日本でポールが逮捕され、ニューヨークでジョンが凶弾に倒れるとは思いもしなかった。

良い選曲

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ビートルズ曲解説 A day in the life

ビートルズ曲解説 A day in the life

ビートルズに出会って40年。
集大成として1曲づつ曲解説を書いています。
今回は高校の時の同級生、水野君のリクエストに応えます。

初めてオーケストラを起用したロックの金字塔(LP帯のキャッチフレーズ)「サージェント・ペパーズ」のラストを飾るジョンとポールの力作。

「ロック+オーケストラ」当時は斬新だったに違いない。
プログレッシブロック(進化したロック)の先駆け。

ジョンは自身のパートの歌詞

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ビートルズ曲解説 I Call Your Name

ビートルズ曲解説 I Call Your Name

ビートルズに出会って40年。
集大成として1曲づつ曲解説を書いています。

ジョンはこの曲を15歳の頃に書き、1963年に加筆修正して仕上げたらしい。後に次のように語っている。「この曲の大半は、ポールがLove Me Doを書いている頃に作った。俺はこの曲を何となく取っておいた。そしてブルース風に工夫をしてみた。初めて曲を書こうとした頃の1曲」。

15歳というと、高校1年生位だろうか。若い頃から

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ビートルズ曲解説 Penny Lane イギリスの床屋さん

ビートルズ曲解説 Penny Lane イギリスの床屋さん

ビートルズに出会って40年。
集大成として1曲づつ曲解説を書いています。
今回は、Ryu様のリクエストにお応えします。

ペニー・レインはリヴァプールにあるバス通り。「町まで1ペニーのバス運賃で行ける路線」に由来する。
ポールはジョンが書いた「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」に触発されて、この曲を書いたとされている。

ポール、ジョン互いに故郷の歌を歌いながらも、曲から受ける印象は対極的だ

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ビートルズ曲解説 Nowhere man

ビートルズ曲解説 Nowhere man

ビートルズのコピーバンドを組み、この曲を演奏する事となりました。
大好きな曲なので解説します。


1979年、中学生の頃、ユタ州の片田舎の農場に住んでいた。
ホームステイ先にはアメリカ版オリジナルアルバム「イエスタデイ&トゥデイ」があり、毎日のように聴いていた。その中では、この曲が一番好きだった。

3声のコーラスが美しく、今でも聴くたびに感心してしまう。ビートルズがコーラスバンドであることを

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ビートルズ曲解説 I’ll Be Back

ビートルズ曲解説 I’ll Be Back

ビートルズに出会って40年。
集大成として1曲づつ曲解説を書いています。

映画のサントラアルバム「ア・ハード・デイズナイト」の収録最終曲。
タラタターン♪というイントロが印象的な隠れた名曲であるが、実は映画の中ではこの曲は使用されていない。

実質的にはジョンの作品とされているが、ポールは自伝「メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」の中で共作であると述べている。

曲は当初3拍子のワルツ調のリズムであ

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ビートルズ曲解説 Got to get you into my life

ビートルズ曲解説 Got to get you into my life

ビートルズに出会って40年。 集大成として1曲づつ曲解説を書いています。

武道館公演の前に既に完成していた。デビューから僅か4年。ビートルズは凄いスピードで進化を遂げる。

アルバムに収められる曲は当時の技術ではライブでの再現が難しく、活動の主軸が「ライブ」から「レコーディング」になっていったのも無理はないだろう。この頃よりビートルズの楽曲は当時の機材、そして4人編成での再現は難しくなっていた。

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ビートルズ曲解説(番外編)God

ビートルズ曲解説(番外編)God

ビートルズに出会って40年。
集大成として1曲づつ曲解説を書いています。

今回は、会社の先輩HM様のリクエストにお応えします。

「神は苦痛を計る観念に過ぎない」と歌う。この時ジョンはまだ29歳。(*1)
成熟しているというか、達観している。私は人事部で働いているが、我が社でこんな29歳に出会ったことはない。
まぁ、面と向かって「神は苦痛を計る観念に過ぎない」と言われたら、
かなり引いてしまうと

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ビートルズ曲解説 Tax Man

ビートルズ曲解説 Tax Man

ビートルズに出会って40年。
集大成として1曲づつ曲解説を書いています。

今回はtawatawa様のリクエストにお応えします。

ジョージの低い声「ワン・ツー・スリー・フォー、ワン・ツー」の後、ポールのカウントで始まる。

ジョージのは曲のカウントではなく、お金のカウントでは?とも思える。

アルバムの1曲目にジョージの曲が使われたのはこれが初めて。
そしてビートルズ初の政治的声明となった楽曲で

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