記事一覧
犬に顔を噛まれて40針縫って死にそうになったが犬は悪くない
12年前の2012年、私は出張先のブラジルで犬に顔を噛まれて現地で顔面を40針縫うという緊急大手術を経験しました。
それは当時勤務先商社の南米総支配人の社宅にて、現地取引先の幹部を招いての夕食会の後で発生しました。
招待客を見送り出した後に内輪で飲み直そうとの流れになりました。
途上国での商社現地法人トップはセキュリティ対策を含めて、一定規模の外部客を招いて会食することができる広めの「社宅」
「金利のない世界」で退職金専用定期を使い倒した件
令和6年3月に日銀はマイナス金利政策解除を決定し、財閥系メガバンクはそれを祝福するかのごとく直ぐに普通預金金利を0.001%から「20倍」の0.02%に引き上げると発表しました。
「金利のある世界」復活とマスコミも大騒ぎでしたが、現実的には日銀当座預金残高の三層構造、すなわち「基礎残高」「マクロ加算残高」「政策金利残高」を二層化に戻しただけであり、実態としては日本の金融政策が大転換を遂げたとは思
外貨建て一時払終身保険は仕組債並みに悪なのか
少し古い話ですが、昨年6月末に金融庁は仕組債と外貨建て一時払終身保険の販売について喚起を促す文書を公表しました。
リスク性金融商品の販売会社による顧客本位の業務運営のモニタリング結果について(2022事務年度):金融庁 (fsa.go.jp)
仕組債に関しては私も以下の記事で「食べてはいけない毒饅頭」と警笛を鳴らしたことがあります。
「選挙で買収される有権者と仕組債を購入する投資家」http
或るFIRE支援FPの葛藤
今年は4年に一度のアメリカ大統領選挙の年です。日本でもそれに関連する報道が多くなってきました。
その中でもトランプ前大統領への一定層の熱烈な支持に関しては、疑問に感じる人も多いようです。
しかし私自身はトランプ人気を理解できる気がします。
私が日本の商社員として米国南部で勤務開始したのはまだ30歳代前半でもう四半世紀程度前になりますが、その担当業務の一つは米国の中小化学品問屋に、自ら中南米等
大手信託銀行ファンドラップ購入から1年少しが経ち
2022年9月末に年率1.54%という凶器的な「投資顧問報酬」を取る某大手信託銀行のファンドラップを購入最低金額の500万円分買いました。その理由についてはこちらの記事をご参照ください。
シェフの気まぐれサラダとファンドラップhttps://note.com/yamada_nick/n/neea2bdbcc9d3?sub_rt=share_pw
2022年末時点での運用成績は芳しくありませんで
新年を迎えて丸い数字で日本のお金周りを見る
2024年を迎えて丸い数字で日本のお金周りの現状を見てみます。
日本の年間国家予算は約115兆円程度ですが、別途補正予算が組まれるのが常態化していますので、昨今は合計125兆円程度です。
また、国税とは別に社会保険料の徴収が年間75兆円程度ありますので、全部併せて日本は毎年約200兆円のお金を使っています。
その「使い道」と「集め方」を、税と社会保障の一体化をベースに整理してみます。
先ず
銀行ジェロントロジストという資格
最近「銀行ジェロントロジストⓇ」という資格を取りました。
金融財政事情研究会(きんざい)と日本意思決定支援推進機構という共に一般社団法人である2団体の共同認定資格です。
ジェロントロジー( gerontology )という言葉はウイキペディアによると「老年学 - 老齢化又は老いることについて心理学的な立場から考える学問」と定義されています。
きんざいはこの資格を「高齢者に起こりうる認知機能の
「これはお幾ら万円ですか?」というやっかいな問題
視聴者が持参する古美術品や昔の玩具などの「お宝」を専門家や鑑定家と称する人たちが値付けするテレビ番組が安定した人気を集めている(いた?)そうです。
人気の秘密は、高額だと信じていたものに安値がつけられたり、意外なものが高額な評価になることらしいのですが、安値評価で残念がる場合はさておき、高額な値付けに喜ぶ感覚を今一つ理解することができません。
何故ならば、そこに真剣なオークション性はなく、提示
海外不動産投資と相続
自己利用の別荘として、または賃貸用物件として、海外不動産投資へと誘う広告や記事を見かけることがあります。
そこには素敵な写真やイラストとともに、その国の成長性、投資対象物件の収益性、現地の良好な治安状況等々が、いわゆるマンションポエム的な見出しと共に書かれています。
仮に英語(乃至は現地語)ができなくても、契約から物件引き渡しまで業者によるサポートがあるそうですが、それでも海外での不動産現物投
簿記の素敵さについて個人事業主の素人が少しだけ語る
30年以上も会社勤めをしてきましたが一貫して営業部門であったため、自ら帳簿付けをした経験は一度もありませんでした。
取引先財務状況の確認、事業投資先の経営判断などの為に、多くの決算書類(損益計算書、貸借対照表等)に触れる機会がありましたが、それは簿記の結果としての「完成品」に接してきただけであり、自らがその作成過程に入り込んだことはなかったのです。
しかし早期退職後に青色申告者の立場で個人コン
雇用保険の公共職業訓練所での日々
失業保険とも呼ばれる雇用保険の基本手当を受けとるにはハローワークに出向き「求職の申し込み」をする必要があります。
基本手当の正式名称は「求職者給付」であり、それを受給できるのは「失業の状態にある人」だけです。
失業者とは以下の3条件に該当する人と明確に定義づけられています。
1.積極的に就職する意思があること
2.いつでも就職できる能力(健康状態、環境など)があること
3.積極的に仕事を
悲報:米国永住権を放棄した件
私は米国永住権保有者でしたが、3度目の同国駐在からの帰国後に放棄しました。
現地移民弁護士への高額な費用と多大な労力を使い取得し、且つアメリカ好きなので、帰国後もできれば保有していたかったというのが本音です。
しかし米国への永住回帰予定もなく生活の拠点を日本に移した以上、永住権の維持が現実的選択肢ではないことを私はそれまでの経験からも知っていました。
そもそも米国永住権は一度取得すると生涯有