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存在が聴こえる。 『Kid A』
『Kid A』Radiohead
震えた。何がと聞かれて言葉に詰まる。からだが、肌が、心が。もしかしたら空間そのものが震えていたのかもしれないと思うほど、音が全身を揺さぶった。
『Kid A』を聴いたのはずいぶん久しぶりだった。そもそもRediohead自体、積極的に聴くバンドではない。はじめて聴いたときも、友達に勧められてだった。
当時からかっこいい曲だとは思っていた。思っただけで、そのあと
いつか返る冷たい刃。 『私はだんだん氷になった』
木爾チレンの『私はだんだん氷になった』を読み終えた。
『神に愛されていた』がとても好みだったので、過去の作品も読みたくなって手を伸ばしたが、やっぱり良い。
苦さも甘さも酸っぱさも、瑞々しく混ざり合ったような。この人の作品からは毒の入ったカクテルみたいな、危険で背徳的な魅力を感じる。
「真実は時に残酷だ」なんて聞き慣れたフレーズだが、そういえば誰の言葉なんだろうと思って調べても、はっきりとした答え
選択の正しさについて 『TRIANGLE STRATEGY』
最近、私は私の生活環境を大きく変える決断をした。
迷いのある決断だったが、その選択をする勇気を与えてくれた作品があるので、ここで紹介したい。
先日『TRIANGLE STRATEGY(トライアングルストラテジー)』というゲームをクリアした。FFやドラクエシリーズでおなじみの、スクエアエニックスから発売されている戦略ゲームだ。
このゲームの重要なポイントは、「主人公たちの選択によってシナリオが変化