明るい絶望 #仕事場でのこと
最近は仕事がたてこんで、さらに酒を飲むことを覚えたために何も手につかない。洗濯物をして、タオルケットのなかで眠る。明け方にときおりやってくる人がわたしの手を握り「ただいま」という。いつからそんな言葉覚えたんだろう、と寝惚けたまま、わたしは「おかえり」と微笑む。また眠る。すべてが眠りのなかだ。
仕事がたてこんでいくたびに、わたしは自分の事を半透明だなと思う。このうすぼんやりとした感じは、少し安心する。自分以外はすべて外界。すきとおりきらない。机にはひまわりがある。少しだけ、