記事一覧
コロナ・ショック・ドクトリン
老人が死ねば経済が向上するかのような主張を度々見かける。コロナウイルスによって医療資源が不足していることから、そのメインの消費者である老人を口減らしすることでその需給ギャップを解消しようという話らしい。
ここまでならまだ理解できる(道徳などは置いておく)が老人が減ることによってなぜ経済が向上するのか。医療資源の不足に合わせて主張されていることからもわかるように、経済における需要と供給を問題にして
アンチフェミニズムが大衆化するとき
大衆とは特に知識を持ち合わせていない、社会を占める大多数の人である。対義語はエリートや知識人などの少数者、知識が豊富で教養を持つ少数の人達だ。
この大衆と優れた少数者という構図は常に固定された関係ではない。例えばマタギなどの狩りの技術や知識という分野においては、特定の学問領域でどれだけ優れた学者であっても大衆である。大衆であるか優れた少数者であるかどうかは場合によって変化する。
何が大衆と優れ
規制とルールを無くせば良いという愚
私は中学生ぐらいまで、テレビに出てくる頭の悪いコメンテーターなどから影響を受けて何でも規制を無くせば良いなどと思っていた。今考えるとこんな考えは放任主義とかアナーキストと馬鹿にされて終わる様な話だ。しかしながら、未だにこの幼稚な考えを持っている人が年齢学歴問わず多数に支持されているのを度々観測する。
そういった人たちの多くは論理的思考が苦手な人や、あるべき論から現実への認識を捻じ曲げてしまう様な
皮肉屋は知能が低いのか
以下の記事が話題になっていた。シニシズムは高い知能と関連しないという趣旨の記事だ。
このタイトル付けが悪質で本文中に皮肉屋に関連した話は殆ど出てこない。シニシズムの皮肉主義と皮肉屋が同じ字面だったので注目を集めるために関連付けただけである。記事において他者の行動を「自己利益に突き動かされている」と見なすことをシニシズムと定義づけているが、これから皮肉屋を連想する人はほとんどいないだろう。
皮肉
スキャンダルと仕事は無関係なのか
人気商売をしている有名人がスキャンダルの発覚によって叩かれるのは昔からよくあることだ。最近はSNSの浸透によって激しくなっている。
反対に、仕事の内容と人格は関係ないなど、擁護の声も多々見られる。たしかに批判側の醜さを見れば反対したくなる気持ちはわかる。しかし、スキャンダルと仕事と関係ないのだろうか。
まずは関係者目線から考えてみる。そもそも人気商売ができているのはその人の能力によるところが全
作品の評価と認知的不協和
矛盾する認知を同時に抱えたときに人は不快感を覚える。これを認知的不協和という。人はこれを解消するために自身の態度や行動を変えると考えられている。
作品を評価する際に以下の矛盾する認知によって不快感を覚える。
・人気(売れている)作品は面白いという考え方
・作品の内容がつまらないという自身の評価
要するに人気の作品をつまらないと思った時に認知的不協和を感じる。
この矛盾を解消するために度々見かけ
ゲームから得られる能力
ゲームは無駄であるという主張をネット上で定期的に見かける。ゲームには様々な種類があるので一概には言えないはずなので、そのように決めつける主張は誤りだろう。
また、他で学ぶのは難しく、ゲームから得られる物もある。幅広く様々な種類のゲームを遊ぶ人、攻略に楽しみを見出す人が持っているであろう能力がある。
1.ルール(ゲーム)を把握して良し悪しを判断する能力
2.ルールの欠陥(必勝法)を見つける能力
ガーターベルトの正しい付け方
イラストや写真などに対して、ガーターベルトがパンツの上にあるとことに対して「間違っている」などという指摘をよく見る。
調べてみるとどちらでも正しいらしい。
「間違っている派」の主な意見としてトイレの際に面倒であるという主張がある。であれば前が開くようなパンツを選べばいい。また、「間違っている派」がどちらの見た目が良いかという話をしていないということは、ベルトが上にある方が見た目は良いと暗に認め
女性が男性の「暴力性」に惹かれるとは
インターネットのとある界隈で女性は男性の「暴力性」に惹かれるという言説が話題になっている。かつての男らしさなどという曖昧な表現から一歩踏み込んだ的確な表現だと思う。
とはいえこの指摘自体は全く新しいというわけではない。危ない男に惹かれる女は様々な媒体で表現されてきたし、バラエティー番組などで女性自身が自虐的に体験談を話していたりする。
にもかかわらず「女性に失礼だ」とか「ミソジニーだ」などとい
女性は少子化を求める
女性の社会進出が少子化の原因であるらしい。その解決策として女性が働きやすくなるように環境を整えて仕事と家庭を両立させ、産休育休でキャリアが中断しても不利にならないようにするという提案がされている。
しかしその解決策は少子化が女性優遇の免罪符になっていることを暗に示している。少子化でなければ女性が働きやすい必要はなく、仕事と家庭を両立する必要もなく、産休育休でキャリアが中断して不利になってよいと言