中山佑介

(@yusuke_0323) スポーツ医学とバスケが中心の米国生活を経て帰国、滋賀県草…

中山佑介

(@yusuke_0323) スポーツ医学とバスケが中心の米国生活を経て帰国、滋賀県草津市を拠点にパーソナルトレーニング・コンサル・セミナー業を軸に活動中。ATC, CSCS, PRT, PhD. HPはこちら→https://www.tmgathletics.com/

マガジン

  • アメリカ生活の軌跡-語学学校からNBAまでの道程

    What's upの意味が分かずにスタートしたアメリカ生活。そこから英語を習得し、大学院で学び、NYの裁判所で国際結婚し、PhDを修め、NBAで5年間仕事をし、2018年に帰国しました。 それぞれのステージで何を心がけ、何に苦労し、何を学びながら歩みを進めてきたのかを、当時のブログを振り返りながらまとめました。

記事一覧

裁判所での結婚手続きinNY

ブログの引っ越し作業をしていると、自分自身が書いた過去の日記をついつい読み込んでしまいます。他の誰でもない自分が書いた文章なのに、不思議な読書感があります。11年…

中山佑介
3年前
8

他人の成功

謙虚でいたい。 そう思う。 妬む、という感情を抱きたくない。 そう思う。 でも、「妬まれたくない」という理由での謙虚な人間になりたくない。 自分の成し遂げた事は、…

中山佑介
4年前
5

梅は匂い、人はこころ

最近読んだ、自分が生まれる前に刊行された小説のタイトルです。 ブログの内容とは関係ありませんが、少し意味はあります。 2ヶ月半もの間ブログを放置していました。 ま…

中山佑介
4年前
1

ユーススポーツ環境の改善を目指して⑦-早期競技特化への警報

Early Specialization(スポーツの早期競技特化)に対する警報は、アメリカの権威ある整形外科からも発せられています。 ”Mayo Clinic Minute: Why Kids Shouldn’t Specia…

中山佑介
4年前
3

子供にスポーツを薦める理由

子供の発育に変化が ”幼少期(満年齢で1歳-9歳)は成長発達のステージの中でもヒトとしての動きを担保する直立歩行が確立し、個人的にも手段的にも活発な、そして複雑な身体…

中山佑介
4年前
10

台湾

僕の家族は、台湾人の妻と、アメリカで生まれた二人の息子。 僕以外は、今日行われた台湾の総統選挙で投票するために台湾に行っています。息子達には選挙権はありませんが…

中山佑介
4年前
6

帰国後ー1年半経って

2018年の夏に帰国してから約1年半が経ちました。このマガジン発行からは1年になります。購読してくださった皆さん、ありがとうございます。 このエントリーでは、マガジン…

中山佑介
4年前
16

ユーススポーツ環境の改善を目指して⑥-コーチング哲学

先生の言う事を、何も考えずただひたすら繰り返していて、気が付いたら(高校)日本一になっていた。だから、その過程で何を得たかとか、その後の人生にどう活かしているかと…

中山佑介
4年前
3

ユーススポーツ環境の改善を目指して⑤-ユーススポーツへの提言 by Kobe Bryant

NBAスター、Kobe BryantはProject Playを支持するアスリートの一人です。ユーススポーツを取り巻く環境に対して、元プロアスリートとしてだけでなく、父親としての視点から…

中山佑介
4年前
3

ユーススポーツ環境の改善を目指して④-Project Play

プロジェクトの概要 (picture from https://www.aspenprojectplay.org/) アメリカ、ワシントンD.C.に拠点を置くthe Aspen Instituteによって2013年に始まったプロジェク…

中山佑介
4年前

noteの魅力

朝起きると、インスタントコーヒーを飲みながらSNSとメールをチェックする。特にTwitterは経由で仕事を頂くケースも多いし、自分が投稿する際の140字という制限内での文字…

中山佑介
4年前
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ユーススポーツ環境の改善を目指して③ー子供達がスポーツから引退していく

“If 62% of kids have given up on sports, what are we doing wrong?” 62%もの子供達がスポーツを辞めてしまっているのならば、私たちは何を間違えているのか? 「バス…

中山佑介
4年前
2

ユーススポーツ環境の改善を目指して②ーLTADモデルとは

Long Term Athlete Developmentの略。 「長期的なアスリート育成」とも訳されることもあるこのコンセプトは、優れた競技アスリートを長期プランで育てるためのモデル、と…

中山佑介
4年前
2

ユーススポーツ環境の改善を目指して①ーTMG athletics x LTAD

スポーツが人生に与えうるポジティブな影響は計り知れません。心身の健康促進に留まらず、対人関係を学んだり、問題解決能力を養う場所としても限りないポテンシャルを秘め…

中山佑介
4年前
1

bjリーグを想う

B LEAGUEの前身の一つであるbjリーグが誕生した2005年。さらにその数年前、早稲田大学人間科学部キャンパスにある食堂の、とあるバスケサークルの指定席で、「日本のバスケ…

中山佑介
4年前
5

インプットとアウトプットのバランス

ブログ(外部)の毎日更新を誓って一か月と少し。苦戦が続いています。 その理由を考えてみると、インプットとアウトプットのバランスが取れていない事に気が付きます。仕事…

中山佑介
5年前
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裁判所での結婚手続きinNY

ブログの引っ越し作業をしていると、自分自身が書いた過去の日記をついつい読み込んでしまいます。他の誰でもない自分が書いた文章なのに、不思議な読書感があります。11年前に書いた、NYの裁判所での結婚手続きの記録があったので、懐かしさを共有・転載します。(↓の写真をイメージしてもらえば)

(背景)New York Knicksでのインターンも終わりが近づいていた2009年4月のニューヨーク。3年の遠距

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他人の成功

謙虚でいたい。
そう思う。

妬む、という感情を抱きたくない。
そう思う。

でも、「妬まれたくない」という理由での謙虚な人間になりたくない。

自分の成し遂げた事は、誇張せずに、堂々と皆に知らせればいい。
いや、誇張したっていいんじゃないか、とも思う。

自分の事を知っている友人なら、その誇張だって理解してくれるだろうし、
その誇張が、後進を刺激する可能性だって、十分にある。
というか、刺激する

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梅は匂い、人はこころ

最近読んだ、自分が生まれる前に刊行された小説のタイトルです。
ブログの内容とは関係ありませんが、少し意味はあります。

2ヶ月半もの間ブログを放置していました。
また少しずつ、マイペースに更新していこうと思います。
At my own pace。今後の自分のキーワードです。

5月は日本と台湾に滞在していました。
日本では、多くの時間を実家で過ごしました。
少し前から、帰国する意味と目的が変わりま

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ユーススポーツ環境の改善を目指して⑦-早期競技特化への警報

Early Specialization(スポーツの早期競技特化)に対する警報は、アメリカの権威ある整形外科からも発せられています。

”Mayo Clinic Minute: Why Kids Shouldn’t Specialize in One Sport (メイヨークリニック:なぜ子供達は一つのスポーツに専門化するべきではないか)”

Mayo Clinicは昨年の最も優れた病院ランキング

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子供にスポーツを薦める理由

子供にスポーツを薦める理由

子供の発育に変化が
”幼少期(満年齢で1歳-9歳)は成長発達のステージの中でもヒトとしての動きを担保する直立歩行が確立し、個人的にも手段的にも活発な、そして複雑な身体活動を獲得しながら、日常的に身体活動を行える条件が生理的に整い、それを本格的に開始する時期である”(健康・スポーツ科学分科会による提言 子供の動きの健全な育成を目指してより)

つまり、幼少期の身体活動は発達において非常に大事な時期だ

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台湾

台湾

僕の家族は、台湾人の妻と、アメリカで生まれた二人の息子。

僕以外は、今日行われた台湾の総統選挙で投票するために台湾に行っています。息子達には選挙権はありませんが、今後の台湾を大きく左右する一日を現地で経験させようと学校を休みました。

台湾を訪れる度に感じる人の温かさは、国単位でも同じ気がします。

東日本大震災発生後、台湾は250億円という莫大な義援金を送ってくれた事を覚えているでしょうか?熊

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帰国後ー1年半経って

帰国後ー1年半経って

2018年の夏に帰国してから約1年半が経ちました。このマガジン発行からは1年になります。購読してくださった皆さん、ありがとうございます。

このエントリーでは、マガジンのアップデートとして、帰国後にどのような1年半を過ごしたのかを振り返ります。

ユーススポーツ環境の改善を目指して⑥-コーチング哲学

先生の言う事を、何も考えずただひたすら繰り返していて、気が付いたら(高校)日本一になっていた。だから、その過程で何を得たかとか、その後の人生にどう活かしているかとか聞かれても、何も答えられない。

日本に帰国してから、さまざまな人に会う機会に恵まれています。僕自身が学生だったころに、雑誌の中や観客席から観ていた選手達(元・含む)との交流もその一つです。毎日汗を流していた部活時代、そのトップに君臨し

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ユーススポーツ環境の改善を目指して⑤-ユーススポーツへの提言 by Kobe Bryant

NBAスター、Kobe BryantはProject Playを支持するアスリートの一人です。ユーススポーツを取り巻く環境に対して、元プロアスリートとしてだけでなく、父親としての視点からも提言をしています。そのインタビューを和訳しました(直訳と意訳が混ざっています)。

C: Hi, everybody. I’m Cari Champion along with Lakers legend Kob

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ユーススポーツ環境の改善を目指して④-Project Play

プロジェクトの概要

(picture from https://www.aspenprojectplay.org/)

アメリカ、ワシントンD.C.に拠点を置くthe Aspen Instituteによって2013年に始まったプロジェクトで、ユーススポーツに関する全国的な報告書の発行や、スポーツ環境の改善や生涯スポーツの普及に関する活動を、8つの戦略(The 8 Plays)を軸として積極的に展

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noteの魅力

朝起きると、インスタントコーヒーを飲みながらSNSとメールをチェックする。特にTwitterは経由で仕事を頂くケースも多いし、自分が投稿する際の140字という制限内での文字遊びが好きなので多用している。

そんなTwitterだけれど、5分もかけずに投稿した内容に数百という♡がついてみれば(僕にとっては多い数字)、数時間かけて書いたブログを紹介する投稿への反応はその10分の1だったりする。僕の文章

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ユーススポーツ環境の改善を目指して③ー子供達がスポーツから引退していく

“If 62% of kids have given up on sports, what are we doing wrong?”
62%もの子供達がスポーツを辞めてしまっているのならば、私たちは何を間違えているのか?

「バスケットボールは、もういいです」

僕がこのLTADに関する活動を始めるきっかけの一つとなった、ある小学6年生の言葉です。以下の文章はアメリカの現状と対策について述べていま

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ユーススポーツ環境の改善を目指して②ーLTADモデルとは

Long Term Athlete Developmentの略。

「長期的なアスリート育成」とも訳されることもあるこのコンセプトは、優れた競技アスリートを長期プランで育てるためのモデル、という解釈がされてしまいがちですが、それはあくまで一つの側面に過ぎません。「アスリート」の定義が競技者に留まらないからです。

LTADとは1995年、カナダのスポーツ科学者のIstavan Balyiによって、

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ユーススポーツ環境の改善を目指して①ーTMG athletics x LTAD

スポーツが人生に与えうるポジティブな影響は計り知れません。心身の健康促進に留まらず、対人関係を学んだり、問題解決能力を養う場所としても限りないポテンシャルを秘めています。スポーツファンとして知られるオバマ前大統領も、任期中に「スポーツで学んだことは大統領としての活動にも役立っている」と公言しています。

しかし、そのスポーツの第一歩とも言えるユーススポーツの環境には問題が溢れています。早期専門化、

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bjリーグを想う

B LEAGUEの前身の一つであるbjリーグが誕生した2005年。さらにその数年前、早稲田大学人間科学部キャンパスにある食堂の、とあるバスケサークルの指定席で、「日本のバスケを盛り上げよう」と話をしていた先輩達がいました。彼らはBOJ (Basketball of Japan)という団体を立ち上げ、大学バスケに関する情報発信や、大学の枠を超えた4年生のさよなら試合イベント(B-1 Japan)など

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インプットとアウトプットのバランス

ブログ(外部)の毎日更新を誓って一か月と少し。苦戦が続いています。

その理由を考えてみると、インプットとアウトプットのバランスが取れていない事に気が付きます。仕事が立て込んでくると、どうしてもアウトプットに偏った生活になり、そこにブログ執筆というアウトプットが加わると原稿を考える頭が鈍くなります。仕事でアウトプットした事の記録をブログにアウトプットする、という形もあるのですが、それでは自己完結し

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