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読書感想文

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可能性を楽しむ

可能性を楽しむ

感想文を書き始めて約一年半。
何かをインプットして、そこで感じたことをアウトプットするのにも慣れてきたが、何かを読んで自分が感じることは、一年半前と全く変わっていないよう。

「成瀬は天下を取りにいく」
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」
閉店まで1か月となった大津市唯一のデパート、西武大津店。
ローカル局の番組が、毎日西武大津店を生中継することを知った成瀬は、毎日それに映ることを宣言

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2023年「劇的に自分の生活を変えた本」ランキング1位

読書も勉強も、仕事もそう。すべてを一から理解しようとして、結局何も頭に残っていない。
自分はなんて要領が悪いのだろうと思っていた。
どうやら、すべてを理解しようとするのはバカのすることらしい。
頭を使って何が大事なのかを考えられていないのだ。

もし、「要領が悪いなあ」「もっと効率よくこなしたいなあ」という悩みを持っている人がいたら、ぜひこの本を読んでみてほしい。読書も勉強も、仕事も、すべての密度

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よくばりな人生を送るために

この一年以内に、やりたいこと、叶えたいことはありますか?
それは、普通に過ごしていれば叶うことですか?
それとも、必死にならないと叶えられないことですか?

28歳になり半年が経とうとしている今、やりたいことがどんどん出始めた。

・国家資格取得
・多忙だけれど、超人気部署への異動
・北海道まで自転車旅行

国家資格は一次試験が来年の8月。その後も2次、3次試験と続く。必要な勉強時間の目安は130

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「本の読み方」が知りたい

小説を読んで、自分が感じた印象と、あとがきや解説で述べられている内容が違うことがよくある。自分の理解が浅すぎるせいなのだが、もっともっと著者が書きたいことや文章の一つ一つをよく理解したいと思う作品にまた出会った。

もうすぐ子供が生まれる悦子は、近所に引っ越してきた母娘:佐和子と万里子と関わるようになる。
到底信用できないアメリカ兵に自分と娘の未来を託す佐和子。
戦前に国に尽くしたことを誇りにして

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仕組化で仕組化する

「リーダーの仮面」「数値化の鬼」に続く3部作の3作目。
一度読んだのですが、なかなか理解しきれず、再読です。

いかなる時も仕組みに目を向け、問題を解決していく姿は必ず我々を救ってくれる。
なぜなら、一人一人が何に集中するのか、どういう改善に取り組むのか。
その差が積み重なってビジネスは上手くいくから。圧倒的多数であるできない人に合わせて仕組みを作り、全員を活かすことで、仕組化された優秀な組織を作

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君たちはどう生きるか

「君たちはどう生きるか」の映画が話題になっていますが、恥ずかしながら全く理解できませんでした。

原作を読んだらもう少し理解が深まるのではと考え、本棚から引っ張り出してきましたよ〜!

読んだ後も映画の意味はよくわからなかったですが、この本自体はすごくわかりやすく、考えさせられました。

人間として生まれた我々は、世の中を形成している大人数の中の1人であることを自覚し、かつ人の道に反しないようにし

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数値化の鬼に、オレはなる!

仕事ができる人、急成長する人は、客観的に自分を見られる人=物事を数字で考えられる人
数値化は安心材料ではなく、不足を見て、次はどうするかを考えるためのものである。
一旦数字で考え、仕事ができる人になるための良書。

本書は数値化するにあたってのポイントは以下の5つ。

①行動量を増やす
②確率のワナに気をつける
③変数を見つける
④真の変数に絞る
⑤長い時間から逆算する

リーダーの仮面では自分で

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リーダーの仮面を2回読んで思ったこと

本は、全く新しい知識を得るために読むこともできるけれど、読むことでぼんやりとわかっていたことを体系的に整理できることもある。

1度目に読んだ時は前者、今回読んだら後者になった本がこちら。

リーダーがフォーカスすべきポイントは5つ

・ルール
・位置
・利益
・結果
・成長

部下を成長させ、チームの成果を最大化させるのがリーダーの仕事である。
部下の心情に寄り添ってモチベーション管理をするので

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僕たちは何を目指すか

今の職場に移動してもうすぐ3ヶ月。
慣れると同時にダレるようにもなってきて、自分の手持ちの能力では何をすればいいのかわからなくなってきた今日この頃、小売業の初心に帰ることができる本を読みました。

今の世の中はモノではなく、コトの価値が重視されている。コトとはモノと人との間で買い手が、その時その場でのモノとの関係性に対して感じる主観的な価値。すなわち体験価値である。では、お客様が満足する体験価値と

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イノセント・デイズ

※この本は絶対にネタバレせずに読んでほしいので、未読の方は読み進めないでください

呼吸をするのが苦しくなるほどの後悔をしたことはありますか?

物語は、放火殺人の容疑者、田中幸乃の死刑判決が下る場面から始まる。

覚悟のない十七歳の母のもと――――。
養父からの激しい暴力にさらされて――――。
中学時代には強盗致傷事件を――――。

判決文のそれぞれの言葉が章のタイトルになっており、実際の田中幸

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旅に求めることは

今のままの生き方でいいのかわからない。なにかを変えたくて旅をしたい。世界中を周りたい。でも行動に移すには越えなければならない心理的ハードルが高すぎる。
と悩んでいた僕に、ある人がプレゼントしてくれた1冊。

勤めていた新聞社を辞め、カメラを片手にアジアへ旅に出た著者が、道中出会った人々に、何故旅に出たのか、どんな旅をしてきたのかを取材した第一部。そして、彼らはその後どんな人生をあゆみ、旅は彼らにと

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森岡毅本を読みすぎたおかげで、もはや自分にとってUSJはテーマパークではなくセミナー会場

今日は休日。本当は小説を読もうと思っていたのだけれど、この本が目に入り、また読みたくなってしまった。

初年度は年間1100万人を集めたが、以降は集客が伸びず700万人台にまで減ってしまったユニバーサルスタジオジャパン。V字回復させる最中、森岡毅は何を考え、何を感じ、どうアイデアを生み出したのか。

この本は、売り上げが低迷しているUSJに入り、V字回復を成し遂げている真っ最中の本ということで、現

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タロイモは あたらしく 提案を おぼえた!

働く環境が変わった。

お店を運営するために必要な事務作業や、細かい業務に時間を割かず、とにかく店の売上を上げることだけに集中できる立場にいる。

以前の店に比べると、ぼろくて、小さくて、お客様の数も少ない。おそらく外から見ると全く輝かしい職場ではないが、自分が望んでいた立場で、やりたいことをさせてもらえており、やる気に満ち溢れている。

こんなわがままを聞いてもらえるほどに自分を引き上げてくれた

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人は変わるのか

今の自分が望んでいることは、何十年後かの自分も、望み続けいているのだろうか。

今回読んだのは「劇場」。

東京で劇団を旗揚げした主人公 永田と、女優を目指し上京していた大学生の沙希。
出会った当初、二人は共に相手を必要とし、互いを補完しあっていた。
しかし、時間が経っていく中、二人の、お互いに対する存在の大きさや気持ちが変化していく。

著者あとがきによると、今回の作品は人間の変化がテーマだそう

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