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パトリック・ジュースキント著『香水 ある人殺しの物語』
1985年にドイツで発行された小説。日本では2003年に発刊され、2007年に映画も公開されている名作。
18世紀のフランスを舞台に、超人的な嗅覚を持って生まれた孤児ジャン・バチスト・グルヌイユの生涯を描いている。
この物語の主人公は劣悪な環境での生まれ育ちと、持って生まれた偏執的な性格傾向、異常なまでの嗅覚が全て揃った事で殺人犯にまでなってしまったのだろう。
この物語のほとんどは優れた嗅覚
ドラマ『デビルズ・アワー ~3時33分~』
2022年10月28日よりPrime Videoで独占配信された最新の連続ドラマ。
毎晩、午前3時33分ちょうどに恐ろしいビジョンで目を覚ます女性ルーシーの恐怖を描いたドラマ。
冒頭は刑事ドラマを軸としてそこに少しだけスピリチュアル要素が加わるのかと思っていましたが、アッサリと裏切られる。
ネタバレに近いかもしれないが、後半はバタフライエフェクトみたいなパラレルの話になっていく。
それでも全
映画『mid90s』
2020年のアメリカ映画。
90年代のロサンゼルス。母親と家庭内暴力を振るう兄と暮らす13歳の少年のストリートを舞台にした青春を描いている。
90年代カルチャーを比較的リアルに表現されていると思う。BGMもファンクやソウルを元ネタにしたHIPHOPが流れていたり、友人宅でのハウスパーティーとか当時のライフスタイルが描き出されていて、登場人物と同じ気持ちを共感できる。
確かに当時、いや、今でも
映画『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』
2017年のイギリス・アイルランドの映画。
『籠の中の乙女』や『ロブスター』を監督したヨルゴス・ランティモスの作品の割にはファンタジー感は少ない。
しかし、現実的な設定、描写であるが故に忍び寄る恐怖と狂気を感じざる得ない。
比較的有名な映画なので、主なストーリーの流れは検索したらすぐに上がってくるだろうから割愛する。
催眠的な心理的要素と呪術的なオカルト要素が存分に描写されているように感じられ