重吉陽一郎〔自由詩人〕

詩を主に書いてます。『青い鳥書店』店主。〈重吉おすすめの本・漫画・音楽マガジン!〉運営…

重吉陽一郎〔自由詩人〕

詩を主に書いてます。『青い鳥書店』店主。〈重吉おすすめの本・漫画・音楽マガジン!〉運営中♪Amazonアソシエイトをやってます。ぜひ僕の記事でお買い物もお楽しみください☆

マガジン

  • note傑作コレクション

    noteを歩き回って集めた傑作の数々です✨ ぜひご覧ください🐱

  • 重吉おすすめの本・漫画・音楽マガジン!

    これまでの人生で出合った特別なもの、おすすめの本・漫画・音楽をご紹介✨Amazonでの買い物も楽しめます^ ^

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    重吉の詩の過去から現在まで。特別に無料で読める作品もありますので読んでみてくださいね^ ^

  • 詩集 マチ子の欠けら

    途中まで試し読み出来ます♪ 全25篇。 noteという街の中に、不思議な〈マチ〉を作りました。この〈マチ〉が、どうかあなたの心に届きますように☆

  • 【おすすめ本付!】詩のエッセー集

    おすすめ本付の詩についてのエッセー集です。

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青い鳥書店 〔詩〕〔店主のおすすめ本〕

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青い鳥書店 〔詩〕〔店主のおすすめ本〕

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〈詩は言葉以上の言葉である〉『月に吠える』 序 萩原朔太郎

いらっしゃいませ^ ^
青い鳥書店へようこそ✨
店主兼詩書きの重吉と申します。

ここは重吉の詩を揃えた知る人ぞ知る!?noteの片隅の小さな本屋(正確にはnoteのマガジン&記事屋)です。
当店には、これまでの人生で出合った特別な本などを紹介した《おすすめ紹介マガジン!》等々も置いてあります。

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紫式部と清少納言の関係は…

紫式部と清少納言の関係は…

紫式部と清少納言の関係〜紫立ちたる枕草子〜

あまりにも有名な枕草子の第一段の冒頭です。
惚れ惚れとするような名文ですね。

これだけのものが書ける清少納言でさえも和歌は厭!となっていたらしく(歌人の家系でもあったので)、和歌の奥深さ、むつかしさを感じます。平安時代の文芸レベルは恐ろしいですね😱

紫式部と清少納言の関係を匂わせる次のような詩を書きました。かなり前のもので、ちょっと恥ずかしいので

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美味しいノンアルはこれだ!まるで梅酒なノンアルコール✨

美味しいノンアルはこれだ!まるで梅酒なノンアルコール✨

美味しいノンアルはこれだ!まるで梅酒なノンアルコール✨

 一人の男が、美味しいノンアルを探し求めておりました。
ええ、ええ、理想を探し求めていたのです。
そしてついに出合ってしまいました。
この、〈まるで梅酒なノンアルコール〉に✨

僕の場合は氷2つがベスト🧊🧊
1本あたりロックで4杯と書いてあったのだけれど、適当についでいたら3杯になってしまったが、まぁ良しとしよう😁
で、肝心の味なので

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【自由詩】 青魚を食べてください(+小説家志望のための読書メモ)

【自由詩】 青魚を食べてください(+小説家志望のための読書メモ)

「おそろしいことです
日頃の
不鮮明がたたっています」

いいですか?
みてください
日頃の名残
不摂生な写真を!

(青魚を食べてください)

日頃の
不鮮明がたたった

青なのだろう

いいですか?

名残から判断して

不摂生!
不摂生!

判断して

(青魚を食べてください)

「ゴールデンウィークに、こちらのマガジンで紹介したものを楽しんでみませんか?」🥺

「店主のおすすめ本コーナー

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【詩】 木々 (+読書メモ)

【詩】 木々 (+読書メモ)

放置された
猫車の上に
育つ森のようなもの

「われわれもかつては
ぐんぐん育ったものだ」

人気のない森で
光る目はぐんぐん増える
それ以外は闇に溶ける

(ギエギエギエ)

鳴声は
夜の数ほどあり
誰の耳も
ふるわすことなく
森の空気をふるわす

(ギギ、ギギ、ギギ)

雷鳴をきく
(木々)と
木々

「店主のおすすめ本コーナー新設しました」🐦

「ゴールデンウィークに、こちらのマガジンで紹

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消えたオススメの話

消えたオススメの話

皆さんはお気づきですか?
有料マガジンのオススメが綺麗さっぱり消えてしまった事に🤯

あぁぁぁぁぁ😱

ショック!!!

有料マガジンにいただいていた何百というオススメは一体どこへ消えてしまったのでしょう??様々な条件に左右されるスキの数よりも、作品への1つの評価として参考にさせてもらっていたのですが……
(記事のサポートのオススメはなぜか残っているようです)

で、マガジンのオススメ機能はな

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詩書きの読書日記

詩書きの読書日記

詩書きの読書日記

過去の読書日記を読んでみた🐈‍⬛

2017年の年間の読書の記録だと思われる
※過去にネットで公開していたもの
17年の年末の読書日記⇩

★★★

読んだ本の一覧

『ゴドーを待ちながら』ベケット
『俳句の海に潜る』中沢新一 小澤實
『火花』又吉直樹
『戯作三昧』芥川龍之介
『泥の河』宮本輝
『詩の点滅』岡井隆
『源実朝』三木麻子
『騎士団長殺し』村上春樹
『ロダン』リルケ

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うまいビールを飲もう贈ろう✨【ギフト】

うまいビールを飲もう贈ろう✨【ギフト】

うまいビールを飲もう贈ろう✨【ギフト】

アサヒビール生ジョッキ缶へ捧げる詩

苦い夜に一人
部屋でビールを飲む
和歌を肴に

ゆっくりと
反芻する

むかしの

春の

空気を吸い込む

むかしの

春の

空気を吸い込む

春の
なみだの
美しき

〈時に弾けて〉

生まれる
缶の中
の泡

きめこまかな
美しい
泡、泡、泡、

◯◯◯

こんこんと湧いてくる泡

美しい泡

どういう仕組みな

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【詩】 雲のおと

【詩】 雲のおと

冬の終わりを
買った帰り道
ぽぽぽっ
と浮かんだ雲に
フランスの
詩人が浮かんで

(桜より
梅が好きです
桜なんかよりずっと)

冬の終わりは
少し傷んでいた

(在庫はありません
そこから詩が
飛び出します)

〈ぽ


ぽぽぽっと
ぽおと
れえ
る〉

(てへえ!)
(桜なんかよりずっと)

「こちらもぜひ読んでみてください♫」🐦

【詩】 いつもと違う杖

【詩】 いつもと違う杖

商店街を過ぎてしまい
一つ先の通りを
ゆく
夕暮れは
切ない男が
いつもと違う杖をついてる
オイルの高騰
本屋の閉店
胡瓜の安売り
あいつの外れた鼻唄
ペタペタ足音が近づく
軽快に
鼻唄
日の色は濃く僕の影は薄く
駄目な事ばかりが増えて
ゆく先はもう
何処にも無い

ペタペタ

「こちらもぜひご覧ください」🐈

おすすめの現代の詩集を1冊ぽぽんとご紹介!

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おすすめの現代の詩集を1冊ご紹介!

今回はマーサ・ナカムラさんの中原中也賞受賞作の第一詩集『狸の匣』を紹介します。(萩原朔太郎賞受賞作の第二詩集『雨をよぶ灯台』よりも『狸の匣』のほうが好きなので。二作連続で受賞するなんてすごいなぁ)

詩に興味をもちはじめたのだけれど、何を読もうかしらと迷ってらっしゃる方等に、おすすめしたい1冊です!

帯には現代の民話と書かれていますし、現代詩の分厚い壁に跳ね

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【詩】 みる、みる

【詩】 みる、みる

二センチ程の一のような線に
1のような線が立ち
釣っている
紙の川
垂らす
糸のような糸
水中の魚を
客体は
底がない空を
思い描く
変色した
紙の川の流れ
薄墨色の
永遠を
破る、

〈青空〉

1のような
線を立てる

「こちらもぜひ♫」🐦

TOMOOの2つの名曲MVを観てCDを買ったら超名盤だった話

TOMOOの2つの名曲MVを観てCDを買ったら超名盤だった話

TOMOOの2つの名曲MVを観てCDを買ったら超名盤だった話

最近よく観ている2曲

橋本環奈そっくりの登場。結んだ髪をふぁさっとほどくシーン最高。道路をだらーんと進みタラッタとステップを踏むシーン最高。横断歩道をぐいーんと反りながら渡るシーンも最高。曲を作る才能に加えて身体表現も素晴らしいと思う。

ずーっとかわいい。曲も部屋も、フリフリするのも、首傾げも、とにかくかわいい。バターみたいにジュ

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【詩】 それの成長

【詩】 それの成長

「いらっしゃいませ」🐦

「こちらもどうかよろしくお願いします」🐦

それの成長

『新古今和歌集』 藤原定家の歌をとんととんと解説!

『新古今和歌集』 藤原定家の歌をとんととんと解説!

『新古今和歌集』 藤原定家の歌(「梅の花〜」)を読む

今回は新古今和歌集の歌人の中から藤原定家を取り上げます。百人一首や源実朝の師としてご存じの方も多いでしょう。
読むのは次の一首です。

梅の花匂ひをうつす袖の上に軒もる月の影ぞあらそふ

助詞の〈に〉のお手本のような使い方。そしてその〈袖の上に〉の尋常でない使い方。
袖の上を舞台に、梅の花の香りと軒先から漏れる月の光が争う……発想の冴えに驚嘆

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萩原朔太郎詩集『月に吠える』を燦燦と読む

萩原朔太郎詩集『月に吠える』を燦燦と読む

萩原朔太郎詩集『月に吠える』(「天景」)を読む

今回の詩人は萩原朔太郎です。
現代詩の源流に朔太郎あり。西脇順三郎も朔太郎がいなければ日本語で詩を書くことを諦めていたかもしれないですし、少なくともスタートは遅れていたはずです。となれば西脇以降の詩人たち、吉岡実をはじめとした現代の詩人たちの詩も今とは違うものになっていたかもしれません。

そんな偉大な詩人、朔太郎の詩の中から『月に吠える』の「天景

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