暁美家 譽

たくさん稼げば自由になると思っている人は多いでしょう。ファイナンシャル・リテラシーで見…

暁美家 譽

たくさん稼げば自由になると思っている人は多いでしょう。ファイナンシャル・リテラシーで見ると、「ザルに注ぐ水の量を増やしましょう」というお話に過ぎません。私は水の量を無理に増やすより大切な、ザルの下に置く器の備え方をお伝えしています。 引っ越し先です @akemiyahom

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    在日米軍府中基地にあったダイニングホールの画像等資料。監査などのプレゼン資料だったと思われる。

記事一覧

賀喜初めしてみた2021(キャプション見てね)

暁美家 譽
3年前

【貧窮組】左翼の本質

中里介山の『大菩薩峠』は、幕末を舞台にしていますが、社会問題については、大正、昭和の介山自身が感じた、リアルタイムの世相を描いています。 事実介山は、社会主義運…

暁美家 譽
3年前

ずいぶん長く物書きを休んでいたが、ただ座していたのではない。かなり激しく働いていた。
真夏本番も迎える中、もう一週ぐらいは厳しいかもしれない。
久しぶりの日曜日、稲城長沼駅では仏像参拝の人を見かけた。

暁美家 譽
3年前
1

絵本は絵が主役

ほしをさがしに暁美家の書棚には絵本もある。 これ一冊なのだけれど。 私は造形芸大出身だ。 卒業した訳ではないが、こういった形態の緻密さが全面に出たイラストレーショ…

暁美家 譽
3年前
6

無料でチャリティ参加してみた

はや6月も末。 ひとまずの緊急事態宣言が解除されて すでに久しく感じる。 ところがチャイナからの入国がそもそもフリーだったせいか否か、解除された途端に東京都からは「…

暁美家 譽
3年前
2

バロック音楽を作業用BGMに

Amazon Musicが3ヶ月無料で楽しめるというので、とりあえずデスクトップ版を使ってみたのだけど、これが思いの外よい。 私はバロック音楽を流し続ける喫茶店が好きで、か…

暁美家 譽
3年前
2

四年前にライン川沿いを散歩した記録です。
とかなんとか。
https://note.com/akemiya/m/mbeb888614b8d

暁美家 譽
3年前
1

玉川上水の暗渠と江戸の抜け穴

『帝都東京・隠された地下網の秘密[2]』 以前紹介した帝都東京・隠された地下網の秘密の続刊だ。 冒頭を東京の地下網建設の原点を、江戸開発期に求めて話題をちりばめる。…

暁美家 譽
3年前
2

川上犬物語

聞き慣れない犬種だが、関東甲信一円にかつて飼われていた猟犬には、この川上犬の血が多く含まれている様だ。 最初に川上犬を知ったのは… 実は全くきっかけを覚えていな…

暁美家 譽
4年前
4

仏像を求めてプレイボーイ

事務所の仕事を終えて定時あがり。 そもそも地元にいた今日は余裕だ。 しかも昨日の買い出しでできたおかずで、特に料理せずとも晩ごはんの手間はかからない。 こんな時だ…

暁美家 譽
4年前
4

無暖房・無冷房の家に住む

冬にリビングの隣の和室で飼っていたハムスターが死んだ。最初は低体温症から仮死状態で入院。その年はもち直してくれたが、次の冬には続き間にして暖房を使っていたのに、…

暁美家 譽
4年前
2

『征途』3巻 イージス改装やまと

暁美家 譽
4年前
1

五分後の世界

パラレル・ワールド側でも、我々が今生きているこの世界の存在を予測して逆にパラレル・ワールドが実在するのか研究しているとしたら。 珍しく私が3〜4回読みした小説。 …

暁美家 譽
4年前
4

遥かなる星

このところ、コロナ防疫が終わらない予測や、パンデミック後に変容する世界予測が取り沙汰されるが、そんな時思い起こすのがこの作品だ。 『征途』と並ぶ私の大好物。 佐…

暁美家 譽
4年前
2

脳の右側で描け

絵を描く時に、脳のどちら側を使っているか考えたことがあるだろうか。 右脳〈型〉思考と左脳〈型〉思考のことなのかと問われれば、遠からずとも近からずだろう。 私の経…

暁美家 譽
4年前
3

女子大生が立ち上げたプロスポーツのビジネス戦略ストーリー

というタイトルは表紙の左隅で、著者名と一体にまるで副題のようなレイアウトだ。 そしてこの物語の中心が、帯の上にタイトルのような体裁でレイアウトが施された「剣シン…

暁美家 譽
4年前
8
【貧窮組】左翼の本質

【貧窮組】左翼の本質

中里介山の『大菩薩峠』は、幕末を舞台にしていますが、社会問題については、大正、昭和の介山自身が感じた、リアルタイムの世相を描いています。
事実介山は、社会主義運動の本末顛倒さに直面して、きっぱり決別したと言われています。

現今「戦前回帰」とも言われていますが、この戦前回帰説を採るならば、次に紹介する貧窮組の横暴こそ、現在のシミン運動に近いものではないでしょうか。

さて

昌平橋に程遠からぬとこ

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ずいぶん長く物書きを休んでいたが、ただ座していたのではない。かなり激しく働いていた。
真夏本番も迎える中、もう一週ぐらいは厳しいかもしれない。
久しぶりの日曜日、稲城長沼駅では仏像参拝の人を見かけた。

絵本は絵が主役

絵本は絵が主役

ほしをさがしに暁美家の書棚には絵本もある。
これ一冊なのだけれど。

私は造形芸大出身だ。
卒業した訳ではないが、こういった形態の緻密さが全面に出たイラストレーションには食指が向く。

哺乳類がもつ毛並みの一つ一つにリアリティがありながら、実に可愛らしいクエストがプロットになっている。
下手に粘土細工のような動物キャラクターに人間の指を与えるなどをせず、このように解剖学的なリアリティを維持したまま

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無料でチャリティ参加してみた

無料でチャリティ参加してみた

はや6月も末。
ひとまずの緊急事態宣言が解除されて
すでに久しく感じる。
ところがチャイナからの入国がそもそもフリーだったせいか否か、解除された途端に東京都からは「東京アラート」宣言。

事の真相はいかにせよ、高度医療機関は相変わらず戦場だ。そんな医療従事者の皆さんへの感謝と励ましとして、航空自衛隊の松島基地第4航空団第21飛行隊「戦技研究班」による航過飛行が行われ、都内の人々に喜ばれたのは記憶に

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バロック音楽を作業用BGMに

バロック音楽を作業用BGMに

Amazon Musicが3ヶ月無料で楽しめるというので、とりあえずデスクトップ版を使ってみたのだけど、これが思いの外よい。

私はバロック音楽を流し続ける喫茶店が好きで、かなり長い時間、次々と送り出される曲に身を任せるのはよいものだと思っている。

しかし意外とCDを集めると飽きてくるもので
勝手に押し寄せるラジオのようなものがよい。
だからこそ、高音質でPCに負担のかからない、このような配信サ

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四年前にライン川沿いを散歩した記録です。
とかなんとか。
https://note.com/akemiya/m/mbeb888614b8d

玉川上水の暗渠と江戸の抜け穴

玉川上水の暗渠と江戸の抜け穴

『帝都東京・隠された地下網の秘密[2]』

以前紹介した帝都東京・隠された地下網の秘密の続刊だ。
冒頭を東京の地下網建設の原点を、江戸開発期に求めて話題をちりばめる。

発刊当時、大変興味を引いたのが、東京白山のある屋敷の主人が、地下に書院造りの家を見つけてしまった話。
享保のころのこと、井戸を掘らせてみたところ、かなりの深さまで掘っても水が出ず、井戸掘りが言うには大きな横穴があり、水脈が出てこな

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川上犬物語

川上犬物語

聞き慣れない犬種だが、関東甲信一円にかつて飼われていた猟犬には、この川上犬の血が多く含まれている様だ。

最初に川上犬を知ったのは…
実は全くきっかけを覚えていない。
それでも記憶にあるのは、昔飼っていた大きな筋肉太りした犬によく似た、いや同じ顔をした犬の画像に出会ったことだ。

それを調べてみると、長野県の山岳部にある川上村(当時)の産出で、狼の形質を強く現している犬種なのだという。
うちの犬は

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仏像を求めてプレイボーイ

仏像を求めてプレイボーイ

事務所の仕事を終えて定時あがり。
そもそも地元にいた今日は余裕だ。
しかも昨日の買い出しでできたおかずで、特に料理せずとも晩ごはんの手間はかからない。

こんな時だからこそ、甘味を買いにコンビニに寄った。
雑誌コーナーで、アイドルの仕事を眺めていると、はたと思い出したのがプレイボーイ誌。

普通は待合室でパラ読みすることしかないのだが、今日に限って即買いした理由がある。

ツイッターで常々作品の進

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無暖房・無冷房の家に住む

無暖房・無冷房の家に住む

冬にリビングの隣の和室で飼っていたハムスターが死んだ。最初は低体温症から仮死状態で入院。その年はもち直してくれたが、次の冬には続き間にして暖房を使っていたのに、高齢だったこともあって助からなかった。

この悔しさから、一般的な住宅構造の欠陥に気づき、書籍で多くを学んで、床下に潜り、天井裏に上がり現実を確認した。
木造家屋のヒートブリッジが生命を脅かすほど熱を奪うし、結露するガラスよりもアルミサッシ

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五分後の世界

五分後の世界

パラレル・ワールド側でも、我々が今生きているこの世界の存在を予測して逆にパラレル・ワールドが実在するのか研究しているとしたら。

珍しく私が3〜4回読みした小説。
初めて読んだ村上龍だ。

主人公が朦朧と、ただ行列の中を歩きつづけるところからシーンは始まる。
それは脈絡なくパラレル・ワールドに放り込まれた主人公が、そのことに何の自覚もなく、周りからも彼が突然そこに現れたことが次第に明かされる。

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遥かなる星

遥かなる星

このところ、コロナ防疫が終わらない予測や、パンデミック後に変容する世界予測が取り沙汰されるが、そんな時思い起こすのがこの作品だ。

『征途』と並ぶ私の大好物。
佐藤大輔さんの、途中で世界線が変わった現代史小説だ。今回はどうしてもパンデミック後と、全面核戦争後がだぶったことから、三部作中の第1巻と2巻を紹介。

まず表紙から目を引くのだが、イラストレーターとして、また漫画家としても一つの地位を築いて

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脳の右側で描け

脳の右側で描け

絵を描く時に、脳のどちら側を使っているか考えたことがあるだろうか。

右脳〈型〉思考と左脳〈型〉思考のことなのかと問われれば、遠からずとも近からずだろう。
私の経験から言い表してみるなら、回転する人形のシルエットが右回転に見えたり、左回転に見えるアレかもしれない。
ありがちな紹介では、右に見えるあなたはこういうタイプ、左に見えるあなたはこういうタイプ、といった心理テスト。しかしこれは集中して見ると

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女子大生が立ち上げたプロスポーツのビジネス戦略ストーリー

女子大生が立ち上げたプロスポーツのビジネス戦略ストーリー

というタイトルは表紙の左隅で、著者名と一体にまるで副題のようなレイアウトだ。
そしてこの物語の中心が、帯の上にタイトルのような体裁でレイアウトが施された「剣シング」。

どう見てもラノベでもなく漫画の表紙なのだが、これは書店の〈経済・ビジネス書〉コーナーに置かれたマーケティング書だ。

すでに8年前のものだが、当時はやはり表紙の意外性が話題となり、本文中に語られる商品ネーミングのノウハウとその実例

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