amari

小説好きです。エンタメ、文学芸術を見た感想多めです

amari

小説好きです。エンタメ、文学芸術を見た感想多めです

マガジン

  • 自己紹介になるかもしれない日記

  • 読書感想文

    小説やエッセイなど読んだ本の感想文です

記事一覧

借り物競争の紙

前回、借り物競争に例えば「他人の力」と書いてあって、どう借りて良いかわからなかった趣旨のことを書いた。 「他人の力」の紙にも色々な文言が書かれている。 「〇〇専…

amari
2日前
1

借り物競争

借り物競争ならできた 借りるものが紙に書いてあるもの (例えば「くつ」や「帽子」など具体的かつ目に見えるもの) でも「他人の力」と書いてあったとして、 力を貸し…

amari
8日前
1

おさらいと他人の力

前回の「他人の力を借りる」まで、の少しおさらいをしてみる 【私の手綱が切れ、コップはそこに穴が空いた】問題のおさらい 好きなことや得意なことがそもそも少なかった…

amari
9日前

自分の手綱がない

これと言って好きなことや得意なことが人に伝えられるものがない。 「これが好きです。これが得意です。」 そういうものがはっきり言えるヒトが羨ましい 就活のときに履…

amari
10日前
3

私の手綱は何?

前回、手綱を握れば不確実性の時代にも生きて行きやすいかもという趣旨のことを書いた。 では「自分の手綱とは」と考えたけど、あるようなないような‥ 【あるときはある…

amari
12日前

チラ開示

前回、自己開示が少しずつできたらいいと書いた 好きなもの、苦手なもの、得意なこと、不得手なこと、何から書こうかと思案し、 「苦手なもの」を思いつくまま書いてみる …

amari
13日前

つながり気薄2

前回、自分がつながりが気薄だと書いた 少し繋がりが欲しい。うすく繋がりたい 「社会性」 みたいなものが自分にもようやくめばえたのかもしれない。 でも今までの話し方…

amari
13日前

つながり気薄

つながりが少ない。 学生時代の友人、趣味の仲間、そういったヒトがわたしには少ない。 人間関係に疲れやすい 相手の話に共感しすぎて自滅する 深入りしすぎる など上げた…

amari
2週間前

小説「20160118」

鈴木おさむ氏が書いた小説。 あの日のことは私もたまに思い出す。 なぜあの意味のわからない謝罪を5人がしたのか。悲しい謝罪、解散と最終回。2016年に解散するなんて思っ…

amari
5か月前
5

坂の途中の家

角田光代さんの「坂の途中の家」を読み終えた。 語り手が変わると、ものの見え方がこうも変わるのかと唖然とした。 主人公の理沙子、夫、娘、義理の親、実の親。 それぞ…

amari
6か月前
2

空地

近所の空き地で青年がスケートボードをしていた 危ないという張り紙が張られ、青年はいなくなった その空き地は整備され、駐車場になった 近くの住人の駐車場として、便利…

amari
9か月前
5

帰れない山 読書感想文

読んでいる最中、文字を追っている時間が至福だと感じる小説だ イタリアの山々を美しく丁寧にデッサンのように、描写してある 普段は都会で暮らす主人公と、父親、母親が…

amari
9か月前
7

「ツナグ」辻村美月 読書感想文

「もし、今あの世のにいる一人に会えるとしたら、誰に会いたいですか?」 この問いを、小説を読むまで、私は真剣に考えたことがなかった。 考えたところでかなわないし、…

amari
9か月前
19

蟹工船、読書感想文

蟹工船を読んだ。 当時の蟹工船での中の過酷な労働、仲間の船を助けることが許されずに見捨てること、搾取されること、などなど、 読んでいて苦しくなった ロシアで社会…

amari
10か月前
4

noteから”スキ”をもらうたびになんだか照れる

”スキ”に慣れる日が来るといいな

いいねでなくて”スキ”なのがとても可愛い

amari
10か月前
3

「日の名残り」著/カズオ・イシグロ 読書感想文

「日の名残り」著 カズオ・イシグロ 英国で執事をする主人公が旅をしながらかつての雇い主や女中との関係、過去を回想し、最後にあるのが喪失という、作り。 「イギリス…

amari
10か月前
6

借り物競争の紙

前回、借り物競争に例えば「他人の力」と書いてあって、どう借りて良いかわからなかった趣旨のことを書いた。

「他人の力」の紙にも色々な文言が書かれている。

「〇〇専門家」「〇〇が得意」「〇〇ならおまかせ」など、
その紙に「〇〇が得意です。どうぞ借りてください」と書かれていても、どれを借りることが自分にとって良いのかわからない

そのときに
「何が足りなくて、何が欲しいのか、また助けてほしいのか」が

もっとみる

借り物競争

借り物競争ならできた

借りるものが紙に書いてあるもの

(例えば「くつ」や「帽子」など具体的かつ目に見えるもの)

でも「他人の力」と書いてあったとして、

力を貸してもらうときに
どんな力を借りていいのか
わからなくて、言えなくて、頼めなかった

普段から小出しに「頼み頼まれ」ができていると、頼むことや頼ることがしやすいのかもしれない

かつての私は頼む力が育っていなくて、
力を借りたいときに

もっとみる

おさらいと他人の力

前回の「他人の力を借りる」まで、の少しおさらいをしてみる

【私の手綱が切れ、コップはそこに穴が空いた】問題のおさらい

好きなことや得意なことがそもそも少なかったりわからないから、手綱は切れてしまった

「好き蓄積コップ」にも穴が空き、かろうじてあった蓄積された水もなくなった

そして「どなたか助けてください」とは思った

ただ
他人にどう力を借りたらいいのか、頼ったらいいのかわからない

手綱

もっとみる

自分の手綱がない

これと言って好きなことや得意なことが人に伝えられるものがない。

「これが好きです。これが得意です。」
そういうものがはっきり言えるヒトが羨ましい

就活のときに履歴書に書いた「読書、音楽鑑賞」

「具体的にどんな本が好きか」を聞かれることを想定し、「宮沢賢治」ですと、答えるために用意した、ベターな答え。

好きでたまらないわけではない、受かるためのアンサーを用意することが得意になった、イヤなのに

もっとみる

私の手綱は何?

前回、手綱を握れば不確実性の時代にも生きて行きやすいかもという趣旨のことを書いた。

では「自分の手綱とは」と考えたけど、あるようなないような‥

【あるときはあるし、ないときはなくなる】
それくらい曖昧で、私にとって手綱とは強固なものではない

強固な手綱を持ち、人生を堂々と生きていく人もいて、輝いて見えるし、羨む気持ちもある

でも私はその人ではないから、自分の手綱をもう少ししっかりと強いもの

もっとみる

チラ開示

前回、自己開示が少しずつできたらいいと書いた

好きなもの、苦手なもの、得意なこと、不得手なこと、何から書こうかと思案し、
「苦手なもの」を思いつくまま書いてみる

苦手なもの
痛み、ジェットコースター、暗いところ、お化け屋敷。
書いてみると、痛み、暗くてよく見えないところ、スピードの速い乗り物、が苦手なのがわかる

苦手=怖い にも見える

恐怖心が強く勇気がない

この自己開示を遠目から(俯瞰

もっとみる

つながり気薄2

前回、自分がつながりが気薄だと書いた

少し繋がりが欲しい。うすく繋がりたい

「社会性」
みたいなものが自分にもようやくめばえたのかもしれない。
でも今までの話し方や接し方だとおそらく傷つくのだよね、実際傷ついてきたし‥

社会参加しようかしまいか足踏みをしている感じかな

カウンセリングは安心安全が守られていてそこで話すことはだいぶ慣れた
そして自分の癖や考え方、物の見方の偏りも気付かされた

もっとみる

つながり気薄

つながりが少ない。
学生時代の友人、趣味の仲間、そういったヒトがわたしには少ない。

人間関係に疲れやすい
相手の話に共感しすぎて自滅する
深入りしすぎる
など上げたらきりがない
人と距離を取り過ぎたり近すぎるから関わりづらい

だからひとりで小説を読みラジオ、音楽、podcastなどを聞き、家事をしたり、手芸をする。

それでも充分なのだがそろそろカラダにどうしたいか聞いてみたら「話したい」欲が

もっとみる

小説「20160118」

鈴木おさむ氏が書いた小説。

あの日のことは私もたまに思い出す。
なぜあの意味のわからない謝罪を5人がしたのか。悲しい謝罪、解散と最終回。2016年に解散するなんて思っていなかった。
思春期からずっとテレビに出て歌って笑わせて、感動させてくれてアイドル以上の存在だった。

あくまで小説だけど、いわゆる公開処刑と言われた2016年1月18日の放送に至るまでの1日が主にに書かれている。
主人公は放送作

もっとみる

坂の途中の家

角田光代さんの「坂の途中の家」を読み終えた。

語り手が変わると、ものの見え方がこうも変わるのかと唖然とした。
主人公の理沙子、夫、娘、義理の親、実の親。

それぞれの価値観や家族の決まりごとは当然ながら違う。善意からの発言や行動が、相手に伝わらなかったり、悪く捉えられる。
人間関係はパズルのピースのようにはぱちんとハマらなくて、少しずつずれる。噛み合わない。分かり合えない。
読んでいて、苦しくな

もっとみる
空地

空地

近所の空き地で青年がスケートボードをしていた
危ないという張り紙が張られ、青年はいなくなった

その空き地は整備され、駐車場になった
近くの住人の駐車場として、便利に機能している

離れたところに公営のスケートボード場ができた
そこではプロのスケートボーダーからアマチュアのボーダー、子供も滑っている
遊びがプロスポーツになり、オリンピック競技になる
世界一を目指す選手が増える

遊びから始まること

もっとみる
帰れない山 読書感想文

帰れない山 読書感想文

読んでいる最中、文字を追っている時間が至福だと感じる小説だ

イタリアの山々を美しく丁寧にデッサンのように、描写してある

普段は都会で暮らす主人公と、父親、母親が山に訪れ、そこでできた友人との関わりを通じ、成長していく物語

少年と山、少年の友情、孤独、親子の関係が少しずつ変わることなどをふむふむと読み進めてはページをめくる手を止め、美しく面白いと感慨にふける

生きていると

何を選ぶのが正し

もっとみる
「ツナグ」辻村美月 読書感想文

「ツナグ」辻村美月 読書感想文

「もし、今あの世のにいる一人に会えるとしたら、誰に会いたいですか?」

この問いを、小説を読むまで、私は真剣に考えたことがなかった。

考えたところでかなわないし、意味のないことだと思っていたから。
でも、この本を読んで、私が会いたい人は「母の母」だと決めた。

小説「ツナグ」の中で会える原則として、

この世にいる人はあの世の中から一人にしか会えない

あの世の人も一人しか選べない

一度権利を

もっとみる
蟹工船、読書感想文

蟹工船、読書感想文

蟹工船を読んだ。

当時の蟹工船での中の過酷な労働、仲間の船を助けることが許されずに見捨てること、搾取されること、などなど、

読んでいて苦しくなった

ロシアで社会主義の思想に触れるあたりがなかなか、救いのない中での救いを求めるよねと。

 蟹工船というタイトルは知っていても読むのは初めてだ。
今の労働環境も、非正規雇用や格差の問題はある。

作者の小林多喜二は29歳で虐殺される
思想に自由がな

もっとみる

noteから”スキ”をもらうたびになんだか照れる

”スキ”に慣れる日が来るといいな

いいねでなくて”スキ”なのがとても可愛い

「日の名残り」著/カズオ・イシグロ 読書感想文

「日の名残り」著/カズオ・イシグロ 読書感想文

「日の名残り」著 カズオ・イシグロ

英国で執事をする主人公が旅をしながらかつての雇い主や女中との関係、過去を回想し、最後にあるのが喪失という、作り。

「イギリスの執事の働きぶり」や、「イギリスの田舎の風景」がカズオ・イシグロの丁寧な文体で書かれるから美しいと感じながら読みすすめた。

最後の方で、主人公が人生を振り返ったときの、
実はたいした執事でもなく、恋愛を放棄したのか、自分の人生とはと思

もっとみる