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写真というメディアを考える

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イメージ・コンテンツを制作する事は、視覚を通過して、人の心に問いかけることが一番のポイントだ。 人の心に問いかける事は、感性の同一性を得るということで、国境、時間という領域を超え… もっと読む
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#ニュースで語る

「焼き場に立つ少年」The Boy Standing by the Crematory

「焼き場に立つ少年」The Boy Standing by the Crematory

ジョー・オダネル(Joe O'Donnell, 1922-2007/米-フォトジャーナリスト)が撮影した「焼き場に立つ少年」(The Boy Standing by the Crematory)

(註)「焼き場に立つ少年」は、この向きが正しい(従来のものは裏焼き)と近年言われている。背中の赤児は、眠っている訳ではない。長崎に起きた事象を強烈にインパクトを与える写真だ。

1945年8月9日午前1

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タンクマン- Charlie Cole の報道写真

タンクマン- Charlie Cole の報道写真

2019.9.5に亡くなったチャーリー・コール (Charlie Cole)の報道写真

チャーリー・コール (Charlie Cole 1955 – 2019 US)米国のフォトジャーナリスト。
1989年の天安門広場での抗議運動中の「戦車男」(Tank Man)を撮影した写真家のうちの1人。
このNewsweekの写真は、1990年ワールドプレスフォトオブザイヤーを受賞。フィルムの時代だ。(N

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写真家ロバート・フランクが亡くなった・・・

写真家ロバート・フランクが亡くなった・・・

ロバート・フランク(Robert Frank -1924.11.9 - 2019.9.9 スイス生)は、20thで最も影響を与えた写真家といわれる。
代表作となった写真集「The Americans」(アメリカ人)は、米全を横断し、アメリカ人の何気ない日常生活をスナップ撮影した物だが、そこにはロバート・フランクの視点が収まっている。
その写真集は、全世界のアメリカに対する見方を変えた。
ロバート・

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スマートフォンという映像文化環境を考える - 京浜急行事故

スマートフォンという映像文化環境を考える - 京浜急行事故

イメージと文化:スマートフォンという映像文化環境を考える。

痛ましい事故に深くご冥福と共に、早期の身体の回復をお祈り致します。

現在、日本人のほぼ全員が、スマートフォンという、映像記録とどこでも送信できるデバイスを持ち合わせている。
この状況は、映像文化にとっては、理想環境であり、このことは、映像言語の域を超え、むしろ何でもありの状態だ。
TVでは、この事象が、まだ、現在進行形の中で、多くの

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米写真家ジョー・オダネルの被爆地長崎の記録

米写真家ジョー・オダネルの被爆地長崎の記録

米写真家ジョー・オダネルの記録写真

8月6日、 8月9日、 広島、そして、長崎に原爆投下された日だ。
この時のことを、今、小学校、中高と、次世代に語る継ぐ、伝承の継続という、取り組みが行われているという、重要にして必要な行為だ。

そして、イメージ(写真や映像)等の手段で、より具体的に継承することも大切だ。それは、ヒトの認知機能の80%以上を占める視覚情報だからだ。
この写真には、米軍の従軍カメ

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土門拳 写真集「ヒロシマ」の視点から

土門拳 写真集「ヒロシマ」の視点から

「ヒロシマ」土門拳の写真、それは、社会主義的なリアリズムと言われる。
リアリティー:純のかたちの発見
映像作家が、絶対の主義・主張として掲げた旗印がリアリズム。

解説より、その写真が語ってくれる。

Fig - 1957頃の広島 (c)「ヒロシマ」土門拳
#土門拳 #ヒロシマ #広島 #コンテンツ会議 #ニュースで語る