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育児記録

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反抗期に関する考察

反抗期に関する考察

「お兄ちゃんが明日いないの、寂しいなあ。スキー行くの、やめればいいのに」

末娘が先週末の夜、そう呟いたのに思わず耳を疑った。長男、次男、娘の3人兄妹の我が子たち。ここ最近、兄の在宅に困惑はしても不在を残念がることなどなかった9歳の娘が、15歳の長男に対してそんな発言が出るとは思いもしなかったから。
驚いた母の表情を見て娘が、
「前まではお兄ちゃん怖かったけどな、最近優しくなったしいっぱい遊ん

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長男と母、パンケーキの朝

長男と母、パンケーキの朝

昨日、長男の中学校生活最後の大会があった。
リレーと、棒高跳びに出場した長男。
メンバーに恵まれて、3年になってからの大会では上位8位まで出られる決勝戦出場も、表彰台も狙えるようになっていた長男のリレーチーム。

2走の駿足メンバーからバトンを受け取った3走の長男、1番前を疾走していく姿にわくわくドキドキ。アンカーにバトンを渡すところで、失敗した。前に出るアンカーを必死に追う長男、自身の足の回転数

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信じて、待つのみ

信じて、待つのみ

小6次男、以前にも書いたことがあるけれど5年ほどサッカーを続けている。
サッカーがとにかく大好きで、練習や試合があれば早起きも終日拘束されることも厭わず。もちろん将来の夢はサッカー選手になりたくて、幼いころの夢でしょ、と言ってしまえばそれまでだけど、目の前の大好きなことを一生懸命やっときゃいずれ何かに繋がると信じているわたしは、彼がしたいようにしたらいいと思って見守ってきた。

1年ほど前に以前入

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娘と1万円札

娘と1万円札

先週頭、用があってリビングに置いてあったわたしの財布からお金を出そうとしたら、その前日に見たときよりお札が足りないような気がした。
あれ、おかしいな。
でもその前日に見た枚数だって記憶が曖昧だし、気のせいかなと数日経過。

その週末、次男が娘に頼まれて本屋さんに行くやり取りをぼんやり聞いていて、ん?と思った。
娘が口にする手持ち金がわたしが想像している以上に多かったのだ。

ねえねえ、ちょっと待っ

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学級閉鎖中の次男と

学級閉鎖中の次男と

次男が先週からコロナで学級閉鎖となり、週末も含めたら早や8連休。当初は3日間だけの予定だったから、前半はタブレットに送られてくる課題をやりつつ、家でゴロゴロ。

そろそろエネルギー持てあましてる感が気の毒になってきたのと、わたしも予定がなかったので久しぶりに二人で出かけることにした。

優雅に朝寝坊して、家族みんなが出かけたあとに起きてきた次男と近所のカフェまでモーニングに行った。他愛もない話をし

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お肉屋さんのコロッケ

お肉屋さんのコロッケ

先日、いつもの散歩が長引いて夕方遅くなってしまったので、帰り道にあったお肉屋さんで晩ごはん用のコロッケやミンチカツを買った。
優しい顔のおじさんが、衣をつけて油にコロッケを落としていく様子をぼんやりと眺めながら、ふと思い出したことがある。

7年ほど前まで、わたしはとあるIT企業の会社員だった。
3人の子どもの産休育休を繰り返しながら、通勤のために往復2時間満員電車に揺られ正社員として働いていた。

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春のおにぎり

春のおにぎり

ようやく春休みが終わり、静かな生活が戻ってきました。

春休みを前後して、マンボウでフリーズしていた子どもたちの予定が一気に動き出し、長男の部活、遊び、遊び、次男のサッカー、サッカー、サッカー、とめまぐるしい日々を過ごしていました。

バラバラで出たり入ったりする子どもたちの予定とお腹具合に合わせてせっせとごはんを作り、送迎をして風呂を沸かし洗濯をする。寮母のようだった。

上ふたりの予定が詰まり

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キレるポイント

キレるポイント

先日、部活がなくて暇そうな長男と、次男と娘のサッカースクールを見がてら散歩に出かけた。

久しぶりのサッカースクール、友だちと一緒に行くのを楽しみにしていた次男。急な予定変更で不本意な手段で行くことになったことに不満をぶちまけた。
不機嫌になった次男に逆キレしたわたし。小さな喧嘩をするわたしたちを、長男が「そんなしょうもないことで喧嘩してんのか?」と静かに突っ込んだ。

長男の言葉に目が覚めたわた

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入眠前のおまじない

入眠前のおまじない

半年前から、生まれたときからずっと同じベッドで寝ていた娘が自室を持ち、そこでひとりで寝ると言い出した。

長男が生まれたとき以来、ずっと誰かと添い寝してきて14年、久しぶりに一人で自由に使えるわたしのベッド。寝る前にベッドに潜りこんで好きな本を読むこともできるし、一緒に寝てる子どもに蹴られて目が覚めることもない。なんてパラダイス!な、反面、あの絶妙な温もりがない寂しさもあったのだけど。

それはさ

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長男と歩く時間

長男と歩く時間

入試絡みで先週末から4連休だった長男、
休み最終日の昨日、起きぬけに休みが続きすぎて学校に行きたくなってきた、と言うほど暇そうなのですかさず一緒に出かけようぜー、と誘ってみた。

街に買い物に行くか、いっそ観光客気分味わいに寺社仏閣行くか。

誘ったことに了解も得てないけど、そんなこと関係なく選択肢を上げていく母を若干の諦め顔で見る息子。
どうせ行かへんって言っても採用されへんのやろ、と言いながら

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のんびりママ

のんびりママ

昨年末、家族で広島へ旅行に行きました。

旅の目的は、橋梁技術者である父がかつて仕事で関わった橋を家族で渡ることとと、2年前から長男が行きたがっていた原爆ドームを見に行くこと。

夏の家族旅行の際、バケーションレンタルで3泊過ごし、その気楽さや過ごしやすさが気に入って、今回の広島旅も同様の宿を探しました。

ひととき、その土地で暮らすように旅を満喫できること(地元のスーパーへ寄って家族でその日の食

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大きな夢、ちいさな歩み

大きな夢、ちいさな歩み

次男が今週末の試合をもって、3年間お世話になったサッカーのチームから新たに別のチームへ移ることになりました。

少年サッカーのチーム移籍なんてよくあることだし、別段思い入れを持つ必要もないのかもしれないけれど、忘れたくないなという気持ちの動きがあったので備忘録も兼ねて。

サッカーを始めてから、とにかくサッカーが楽しくて大好きで、リフティングやドリブルのような基礎練習は苦手だけど(ちゃんとやりなさ

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14歳になった長男に、想うこと

14歳になった長男に、想うこと

長男が14歳の誕生日を迎えた。

思春期を迎えてる長男と、ここ最近ボディタッチのコミュニケーションなどすっかり疎遠になっていたけど、起きぬけ1日でいちばんテンションが低いタイミングにいの一番におめでとうを言うべく、キッチンにごはんをよそいに来たときに隙をみてギュッと抱きついて、「お誕生日おめでとう」と言ったら、少し照れた顔して「おぅ」と言ってくれた。

身長を抜かされて、華奢ながらも少年から青年ら

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受け取り、巡らせる

受け取り、巡らせる

今週、娘が8歳の誕生日を迎えました。

誕生日のプレゼントは何がいいか、誕生日の日はどんなご馳走にしてほしいか、ケーキは何にしようか。2カ月くらい前からどうしようか悩む姿はなんとも可愛らしかった。

彼女の誕生日、朝から静かなキッチンでケーキを仕込みながらふと生まれたときのことを思い出していました。

出産予定日を過ぎても生まれてこず、ちょうど長男が年長さんで保育所最後の運動会の日程が近く竹馬やリ

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