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  • 虚無感に駆られる日々

    初恋の後日談です いわゆるスピンオフ

  • 初恋という狂気の日々

    自分が体験した 初恋の思い出です 笑い話のつもりで皆さん読んでいただければ幸いです

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虚無感に駆られる日々 第四章

第四章 意外な反応そうして 前章から三日後 私はもう 残りの人生 塞ぎ込む日々なのだろうと完全に諦めモードになりつつあった その時だった。 いきなり美人さんからラインが来たのである。 「いきなり ごめん〜 漫画借りっぱなしだったよね? いつ返せば良いかな?」 私はそれまで精神的に疲弊しきっていたので、貸していたコトすら忘れていたので、ラインが来た際は理解が追い付かなかった。 数十秒後 私は貸していた事実を思い出し、状況を理解し返信した。 場所と日時を合わせるだけの

    • 虚無感に駆られる日々 第一章〜第三章

      前書き 今まで 私の小学校四年〜中学校三年までの 初恋における狂った日常を記載してきましたが、後日談に関しても希望があったので 少しばかり書かせていただきます 第一章 思い出の喪失 私は絢辻さんと絶縁してからというと、ずっと一日中 部屋に寝込み 泣く気力も無くなるほど憔悴しきっていた。 私は毎日 「あの人の為に死ぬべきだ… あの人の為に死のう… 死を持って償うべきだ…」と呟きながら 横にしていた しかしながら 高校入学が控えてる春休みなので、入学準備に関する書類作成や説

      • 初恋という狂気の日々 第五十八章〜最終章

        第五十八章 終わりの始まり卒業式が終わり、数日が経過した頃合いだった。 春休みになってからは、私は毎日 一日中 絢辻さんとの会話を楽しんでいた。 会話の内容としては、中学生時代の思い出話や春休みにどこに行こうか といったものだ。 私はいつもこの時間が幸せで、いかに長く話せるかをひたすら考え、この会話が永遠に続いてほしいと願い続けていた。 しかしながら その夢は無惨にも散るのである その日は卒業式から3日くらい経って、いつも通り LINEをしている時だった。 私は操作ミ

        • 初恋という狂気の日々 第五十七章

          第五十七章 夫婦円満前章から数日が経過し、遂に卒業式当日となった。 教室や廊下では、別れを惜しむ生徒 昔の思い出を語り合う生徒 普段通り過ごす生徒 人それぞれ様々であった。 私のクラスでは、卒業アルバムの寄せ書きページを 書き合っていた。私はクラスメイトの寄せ書きを終えると、足早に絢辻さんのクラスに向かった。 絢辻さんと数分談笑すると、お互いに寄せ書きに記入をする。私の内容は確か “いつも本音で語り合える仲で良かったと心から感じてる” みたいなコトを書いた気がする。 絢

        虚無感に駆られる日々 第四章

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        • 虚無感に駆られる日々
          2本
        • 初恋という狂気の日々
          39本

        記事

          初恋という狂気の日々 第五十五章〜第五十六章

          第五十五章 安寧前章から少し時間が経ち、合格発表の日となった。 私はさくさくと発表の場へと赴き、結果を確認しにいく、私の結果は合格であった しかしながら 私の内心は ❨自分の結果よりも絢辻さんの結果の方がよっぽど気になるし、彼女が受かってないと本心から喜べない……❩ といった具合で、あまり喜びに実感が湧かなかった 愛嬌さんも近くにいたので、話しかけられた「とりあえずお互い受かって良かったね〜」 私が 「そうだな お互いおめでとうだな」上の空な表情で応えると 愛嬌さん

          初恋という狂気の日々 第五十五章〜第五十六章

          初恋という狂気の日々 第五十四章

          第五十四章 偶然の出会いは突然にそうして 月日は過ぎて入試の日となった。 当日 私は緊張より、さっさと終わってくれ という気持ちの方が朝は強かったし、この頃は最後の勉強漬けだった為か絢辻さんのコトは頭の中から抜け落ちていた。 入試会場に行くため、朝早く電車に乗り込むと近くに愛嬌さんがいた。 ちなみに愛嬌さんと私は志望校が同じだ 私は愛嬌さんに話かける 「今日の入試頑張ろうな」 愛嬌さんは笑顔で返答する「うん やっと勉強漬けの毎日から解放されるね〜」 私は頷く そうして数駅

          初恋という狂気の日々 第五十四章

          初恋という狂気の日々 第五十三章

          第五十三章 年賀状 前章から時が過ぎ、真冬の時期となった。 私は冬休みの間受験勉強に勤しんでいたが、やは絢辻さんのことが気になってしまう (そういえば 詞とは入試の話とか今までしてこなかったな…… いやでも 私と超優等生の絢辻さんじゃ格の違い過ぎるし、意味ないか…… 向こうにとっても凡人のモノサシで話されてもつまらないだけだよな) 昔からだが、やはり 彼女と自分の出来の違いを認識する度に“自分自身の情けなさ”を痛感する。 そして同時に自分の様な無能が、あんな素晴ら

          初恋という狂気の日々 第五十三章

          初恋という狂気の日々 第五十二章

          第五十二章 自分にとっての一番 前章から一ヶ月半が経ち、季節は冬を迎えようとする時期だった。 私達の学年は最終学年としての自覚をテーマにした作文が課題で出された。最終的には投票で学年一番が決まる。 その為 まず始めにクラス代表の作品を決める。私達のクラスで選ばれたのは、言うまでもなく温厚さんだった。 そして 絢辻さんのクラスでは、案の定 絢辻さんが選出された。 そして学年での投票の際に、集票係が募集された。 私はこの時 “悪魔の考え” が思い浮かんだ ❨私が集票

          初恋という狂気の日々 第五十二章

          初恋という狂気の日々 第五十章〜五十一章

          第五十章 練習と伴奏そうして 噂話で盛り上がっている中 合唱コンクールの時期が近づいてきた。 私達のクラスは 体育祭でボロ負けした雪辱をバネに最優秀賞を狙うことになった。 クラスは真面目な生徒が多いので、練習も真剣に励みスムーズに進行していく そして生徒会長の温厚さんがリーダーシップを執り、非常に可憐な指さばきで伴奏もこなすコトで、練習に深みが増す。 そうした日常が続くと、クラスの一体感は自然と強まり よりクラスの雰囲気が良好になっていた。 そんな日々が続き、私は思わず

          初恋という狂気の日々 第五十章〜五十一章

          初恋という狂気の日々 第四十八章〜第四十九章

          第四十八章 色恋沙汰は突然に前章から数日が経ち、天狗は私にきちんと謝罪をして ゴタゴタが一段落して落ち着いてきた頃だった。 その日の帰り 私はとりあえず 絢辻さんに無事 解決したコトを伝えようと思い、下駄箱で話しかけた。 「そういえば 前のゴタゴタは向こうが謝ってくれたし、解決したよ 色々気遣ってくれてありがとう」 絢辻さんはキョトンとした顔で反応する 「ん?えぇ? もう? 早くない?」 私が謝ってくれたから解決した旨を伝えると、彼女は少し引いたように驚く「えっ……謝って

          初恋という狂気の日々 第四十八章〜第四十九章

          初恋という狂気の日々 第四十七章

          第四十七章 持ちつ持たれつ夏休みの終わり 学校が始まった 私は夏休み中に絢辻さんと考案していた ある計画を実行することにした その計画とは 私が聞いた天狗の話を絢辻さん経由で先生に報告する→そこで、何かしら天狗がまた揉め事を起こしたら 絢辻さん経由で報告をする→そうするコトで 天狗に反省を促す狙いだ。 何故 絢辻さん経由で報告かといえば、私の様な凡人生徒よりも 学年No.2 正に優等生と呼べる 絢辻さんが報告した方が 先生の対応もより真剣になるはず と見越したためである

          初恋という狂気の日々 第四十七章

          初恋という狂気の日々 第四十六章

          第四十六章 才色兼備 夏休みが始まり 模試を受けたりするなど 本格的に受験モードになりつつある時期となった。 優等生である絢辻さんは当然 忙しいし、私も前より忙しくなってきて 夏休みに会う頻度は全く無かった。 しかしながら 生徒会主催の校内清掃ボランティアイベントが8月の中頃にあったので、私はそれに参加して 絢辻さんと喋る機会を作ることにした。 ボランティアは絢辻さんと温厚さんの二班に分かれて行動をする形となる 絢辻さんの図らいもあって 私は絢辻さんの班に配属された。 ス

          初恋という狂気の日々 第四十六章

          初恋という狂気の日々 第四十四章〜四十五章

          第四十四章 下駄箱の揉め事体育大会も終わり数週間が過ぎて夏休みも近くなってきた時期だった 私は準備を済ませ、帰宅しようしていた。 廊下を渡り、階段を下ってすぐの下駄箱に着くと 何やら揉めている雰囲気が感じ取れた。そこには美人さんと温厚さん そして天狗がいた。 遠くから見る限り、天狗が高圧的な態度でダル絡みをして 二人が面倒くさそうにしてる感じである。 私はゆっくり近付き 三人の様子を伺うと 揉めてる要因がわかった。 一言で話すと “天狗が思春期特有のセクハラ混じり

          初恋という狂気の日々 第四十四章〜四十五章

          初恋という狂気の日々 第四十二章〜四十三章

          第四十二章 葛藤は繰り返す 体育大会 残りの時間 絶望の気持ちに満ち溢れて過ごす訳にもいかないので、私はクラスの友人Aと喋って気持ちを紛らわすことにした。 最初は最近見た映画やドラマなど無難な話題から始まったのだが、やはり思春期なので恋愛の話が出てくる。 私は❨お願いだから 今の精神状態で私にその話題を聞かないでくれ……❩と願いつつ 話に参加していた。 しかしながら やはり私にも流れで聞いてくる。 私は思わず 「え?あぁ…うん…好きな人ねぇ…いたら……ねぇ」と素で絶望

          初恋という狂気の日々 第四十二章〜四十三章

          初恋という狂気の日々 第四十章〜四十一章

          第四十章 好きな人前章から数週間が過ぎて、体育大会の時期が近づいてきた。自分のクラスは程よく盛り上がりつつ楽しむ雰囲気となっていた。 私は並び順的に近い 美人さんに話しかけた「仲良い温厚は生徒会役員だから、管理者席に行っちまって ちょい退屈そうだな」 美人さん「そうなのよ〜 私を置いて許せない」 私「置いていったとは違う気もするけど…(苦笑)」 美人さん「でもテツバドも 詞ちゃんが遠くなって残念なんじゃない?」 私はいきなり絢辻さんの話題を出されて動揺が隠せなかっ

          初恋という狂気の日々 第四十章〜四十一章

          初恋という狂気の日々 第三十八章〜三十九章

          第三十八章 困惑の連続修学旅行も終わり、普段の学校生活となって 数日が経った。最後に修学旅行の行動班に残された仕事として、修学旅行の新聞作成がある。私達は役割分担をして その作成に取り掛かった。 役割構成としては、三十章で書いた時と同じで ・決める人 温厚さん 美人さん 私(テツバド) ・従う人 男A 男B 男C といった感じである 授業時間を使って制作をしていたが 真剣に取り組んでいる為 時間が足らず、居残りをして制作することになった。 しかしながら 従う人 全員に

          初恋という狂気の日々 第三十八章〜三十九章