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第145話 ストレッチ
最近、テレワークが多くなっており、椅子に座りながらの作業が多くなってきていた。
動きの少ない日常だからか、伸びをする機会も増えてきており、ある時、お昼ご飯を食べる前に、両手をあげて、ふぁ〜、と伸びていた時のことだ。
胸がつったのだ、僕にとっては初めての経験だった。
足がつることはよくあって、ある程度対処法というか、その後の経過というか把握はできているので、耐え凌げばいいだけなのだが、胸でも
第142話 ワンワン
末っ子のモーちゃんは、ハイハイを覚えてから、高い段差さえなければどこにでも行けるようになった。
大好きなママが移動すれば、置いてかないでと泣きながら着いていく。追いつくと、ハッハッ! と喜びながらそこに座り込み、その辺にあるものを口に咥える。
抱っこをしていたり、上機嫌な状態だと、モーちゃんの口からは、常に舌が飛び出している。そして、ハッハッ! と興奮して足をバタバタしているのだ。きっと尻尾
第141話 ワールドカップ
僕は、中高サッカー部であった。
一時期社会人サッカーもしていたが、部活並みの厳しさだったので、一度挫折してしまった。
ただ、懲りずに今のワールドカップ熱に晒されて、また、友達と社会人サッカーを再開しようと画策している。
残念ながら、日本はベスト8に届かなかった。さまざまな見方はできるかもしれないが、とても夢をもらえたし、クロアチアに対して、引けを取らない動きをできていたと思う。それでも、涙
第140話 たたたたた
末っ子のモーちゃんは、最近ハイハイを覚えた。
前は、独りでいるとひたすら人の温もりを求めて、人がやってきてくれるまで叫び続けていたが、もう関係ない。
モーちゃんは、高い壁があろうが、家具があろうが、おもちゃがあろうが、人の温もりを求めて、ハイハイする。
見つければ、そこに座り込み、自己アピールを繰り返し、願いが聞き入れられなければ、ピギィとドーハの悲劇のようなポーズを繰り返す。
僕らが動
第139話 ワーオワーオ
長男のひーくんが胃の中身を口から顕現させた翌朝、次男のかーくんは早起きをしていた。
かーくんは、赤い帽子のおっさんにどうしても会いたい。こういう時、かーくんはとてもいい子だ。
早起きだし、着替えも早いし、おねしょもしていない。家でもそうして欲しい。この子は発動条件を満たせば、自分の人格も変えられるスキルを身につけている。制約と誓約だ。
ひーくんは、大丈夫そうだけど、まだ寝かせて、僕がかーく
第137話 友達家族
僕は、人見知りだが、中学の友達とはずっと付き合いが続いている。だいたい月1回程度、10人くらいのグループで毎回5人程度集まってくれる。もう20年近くの付き合い、腐れ縁だ。
コロナ禍になってから、飲み会できる機会も減り、会えるのも年に1、2回になってしまっていた。
オンライン飲み会は、全くつまらなく僕らにはそぐわなかった。
ただ、最近、やっと少しずつみんなで集まる機会も増えるようになってきた
第136話 科学と動画と抱っこ
先日、家族で某未来館へと行き、科学と戯れてきた。
ここには昔も長男のひーくんは一度来たことがあるのだが、覚えていないようで、家を出るまでは引きこもりをしたくてぐずっていたが、到着すると閉館までいたがるといういつものパターンであった。
ひーくんは、仕組み的なものが好きなのだろう。昔から、物が動くコーナーが好きでそこでずっと銅像のように動かなくなる。
昔行ったプラレール展でも最初のコーナーで立
第135話 ホメオスタシス
長男のひーくんは、よく次男のかーくんに泣かされている。ひーくんは、基本1人で黙々と遊んでいたいが、よくかーくんは、一緒に遊びたがり、ひーくんの作りかけを壊したり、構って欲しくて蹴飛ばしたりして泣かせている。
かーくんは、よく末っ子のモーちゃんに泣かされている。かーくんは、モーちゃんが大好きだから、暇さえあれば飛びついて、両手を持ったり足を持ったりしてゆらゆら動かしてあげようとする。不自由になり
第134話 おねしょ
最近は、仕事が変わり、週の大半は、自宅でテレワークとなってきた。
オンラインで話すことも多くなり、イヤホンをつけたりしているので、家の中に一緒にいても、あまり家の状況は分かりにくいものだ。
そんな折午前中のミーティングも一通り終わり、少し伸びをして、午前中の思考や議論を反芻しているとなにやら遠くから物音が聞こえてくる。
何かがぶつかるような…… 最初は、上の階で誰かがはしゃいでいるのかとも
第132話 ラッコさん
長男のひーくんと次男のかーくんは、3歳くらいからスイミングを習っている。
ここのスイミングは、毎月テストがあり、それに合格すると、クラスが上がっていくスタイルだ。
ひーくんは、ぽんぽんぽんと、最初は浮かぶ練習みたいだったのが、今ではクロールの練習にまで行っている。
かーくんは、1番下のクラスにずっといる。
最初は体の小さいかーくん、目は大きいので、たまに二階の席から観れるのだが、同じ格好