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アンジー。fiche a hocht
ビーノは、夕飯が終るとはやばやと自分の部屋に引き上げてしまった。
薄暗くなり始めた頃疲れきった様子で子犬と一緒に帰ってきて母親に叱られていた様子や、昼の分も食べるように言われて大きなソーセージと格闘していた様子を、僕は覚めたような少し意地悪な視線で見るようにしていた。
再会して以来テンションの高いビーノに流されていたというか僕の気持ちも舞い上がり気味だったような気がするし、だって、落ち着いて考えな
アンジー。fiche a cúig
目が覚めるとずいぶん明るくなっていた。ビーノはいない。
洗濯物を持って部屋を出た。
キッチンに行くと母親のアンジーがテーブルの上でなにかをこねている。彼女の鼻歌。昨日、ビーノがずっと歌ってた曲だ。
おはようございます。
あら、おはよう。よく眠れたかしら。
あ、はい。ありがとうございます。
洗濯をするのしないの、のやりとりをしながら母さんのことを考えた。いつもキッチンで音楽を聞きながら料理してるんだ