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『40代のチェロ専攻音大生日記』~されど我が痛恨の日々~

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40代でチェロで4年制の音楽大学に入学し、2021年卒業。卒業とは名ばかりで、私の音楽もチェロも、まだまだ始まってもいません。上手くなりたいと必死になり、師匠にあきれられ、親子ほ… もっと読む
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記事一覧

2023年の先生とチェロとわたし

2023年の先生とチェロとわたし

2021年、40代でチェロを極めるぞ、と息巻いて入学した4年制の音大を卒業しました。
それから3年目になった2023年、未だ、チェロで生計を立てるなんぞ、夢の夢の日々ですが、全財産を注ぎ込んで学んだ音大での日々を無駄にしてなるか、と、卒業後もほぼ毎週、音大からずっと師事している、クラシックをしている人なら知らない人はいない、K先生という、超偉い先生につき、毎日、プロチェリストになることを夢見て、練

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ボーイング

ボーイング

(写真はみんなのフォトギャラリーから頂きました)

昨日はレッスンでした。
お伺いすると、K先生は、いつもならチェロを弾いているのだが、なぜか昨日は、椅子に座ったまま、私を見て、開口一番、「あ、松の葉茶ありがとう」と言う。
松の葉茶は、私がおススメする松の葉のお茶で、解毒に効くほか、多数の効能があり、日本人が古来より飲んでいた、ビワの葉茶みたいなもの。知っている人は知っていて、健康維持のために取り

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2024年の先生とチェロと私

2024年の先生とチェロと私

(写真はみんなのフォトギャラリーから頂きました!)

このマガジンの前の記事の投稿が、2023年6月になっている、、、
なんと、、、9カ月くらい空いてしまいました、、、
気をとりなおし、2024年の先生とチェロと私はあいかわらずです!
なんとなく、仕事をしていると、投稿がなくなるので、来月からは、音楽に関係ない仕事をへらし、生活を音楽にシフトしていきたいと思うので、更新は頻繁になります!
ぜひ読ん

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「40代のチェロ専攻音大生日記 されど我が痛恨の日々」(第1話)

「40代のチェロ専攻音大生日記 されど我が痛恨の日々」(第1話)

音大生というか、学生には、Appleのコンピューターの学生の特別割引がきくようになっていて、うちの音楽大学の場合は、大学の図書館からその購入申し込みができるようになっていた。Appleのオンラインで学割よりも少し安くなるという。この3月末で音大の学生証も期限切れ、つまり卒業になるので、卒業までに駆け込みで、これから真剣に勉強を続けたい作曲に必要なMacのノートパソコンを買わなければ、と思い、今日、

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第4章【1】 暗黒の2年生、学べや学べ

第4章【1】 暗黒の2年生、学べや学べ

第3章の1年生の時のことばかり書いていると、書いている本人が飽きてきたので、今日はフライングして、2年生へ(第三章の続きはまた書きます)。

2年生になり、また張り切って、春がやってきた。2年生になり、オーケストラは、2年生、3年生、4年生の3学年が一緒に演奏することになり、それまでの、1年生の時のように、1年生だけ、というわけでなく、さらに、演奏する曲も数段難しくなる、ということで、ことあるごと

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第3章【22】1年生の後期がはじまった!

第3章【22】1年生の後期がはじまった!

注)私が音大入学前にアフリカで働いていた時の写真です。記事とは関係ないのですが、沢山あるので毎回紹介しています。写真は、小学校の保護者会に集まった人々。給食や、学校のインフラ不足をどうするか、などを話し合っている会です。ブルキナファソの写真です(撮影:いちあ)

8月の1か月間の休みが終わり、後期がやってきた。

夏休みは、後期のオーケストラの楽譜を練習したりで、心配で落ち着かず、結局、アルバイト

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第3章【21】感動の前期のオーケストラ演奏会②

第3章【21】感動の前期のオーケストラ演奏会②

注)私が音大入学前にアフリカで働いていた時の写真です。沢山あるので毎回紹介しています。写真は、ルワンダの中学生と先生(撮影:いちあ)

前期のオーケストラの本番の日は、なかなか緊張していた。

衣装は上は白、下は黒だという。舞台衣装は初めてなので、こんなんでいいのかな、と不安に思いながら、ひらひらのサテンのスカートにレースがかわいい透かしの上着にした。

控室に入ると、みんな着替えをしており、ごっ

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第3章【20】ひやひやの前期のオーケストラ演奏会①

第3章【20】ひやひやの前期のオーケストラ演奏会①

注)写真は私が音大入学前にアフリカで働いていた時の写真です。沢山あるので毎回紹介しています。写真は村で井戸から水くみをする家族(撮影:いちあ)

7月には、オーケストラの授業の年に2回のうちの最初の演奏会があった。

どうにかこうにか、授業に出席し、演奏会には出してもらえるのだが、あいかわらず音程は定まらず、チェロのトップのEくんは、私には直接文句は言わないけれど、きっと、言いたくてしかたがないん

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第3章【19】オーケストラの授業 A先生とH川先生

第3章【19】オーケストラの授業 A先生とH川先生

注)写真は私が音大入学前にアフリカで勤務していたころの写真です。記事とは関係ないのですが、たくさんあるので毎回紹介しています。小学校の始業式で踊る女子生徒たち。アフリカのこどもたちは本当にリズム感よく、踊りもさえていました~!!(撮影:いちあ)

1年生の前期も、6月になり、7月には、外部からもお客様がいらっしゃるオーケストラの演奏会があった。演奏会は年2回、7月とクリスマスの12月だった。

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第3章【18】1年生の前期 実技試験

第3章【18】1年生の前期 実技試験

注)写真は私が音大入学前にアフリカで働いていた時の写真です。たくさんあるので毎回紹介しています。写真は小学校。学校のインフラ不足で、1クラスに100人以上がひしめきあい、椅子や机が足りず、床に座って授業を受ける小学生たちです(撮影:いちあ)

前期試験は、弦楽器コースは遅く、9月にあった。1年生の前期は、任意の練習曲で、伴奏なし、暗譜だった。

Leeの練習曲から1曲、K先生が選んだものを弾いた。

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【コラム4】アフリカの真珠 カンパラミュージックスクール物語①

【コラム4】アフリカの真珠 カンパラミュージックスクール物語①

注)写真は私が音大入学前にアフリカで働いていた時のものです。アフリカの数多くの国では、女子の進学率はいまだ高くなく、望まない妊娠、家事労働、女子への教育への理解が得られない、等が理由にあげられます(撮影:いちあ)。

今回は番外編です。

私が、音大に2017年に入学する前、2010年から2016年まで仕事で滞在した、ウガンダという国の首都カンパラにある、カンパラミュージックスクールという、イギリ

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第3章【17】K先生との主科チェロレッスン②

第3章【17】K先生との主科チェロレッスン②

注)写真は私がアフリカで働いていた頃の写真です。記事とは関係ないのですが、たくさんあるので毎回紹介していきます。写真は、小学校の教員養成校で、教員の卵たちが、算数で使用する定規を手作りしています。アフリカでは、学校のこうした授業の道具も手作りしなければならないケースが非常に多いです(撮影:いちあ)。

K先生とのチェロレッスンでは、K先生がじっくり、スケールであろうと、練習曲であろうと、曲であろう

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第3章 【16】音大でできた友達①追記

第3章 【16】音大でできた友達①追記

注)写真は記事とは関係ないのですが、私が音大に入学する前にアフリカで働いていた時の写真です。たくさんあるので、毎回公開しています。小学校の授業です。きつい日差しを遮る屋根だけの青空教室です(撮影:いちあ)

40代で音大に入学して、心配だったのは、助けあえる友達ができるのかしら、という事だった。

もともと私は人とあまり触れ合うことも積極的でなく、余程好きにならないと親しく付き合うことなく、社会人

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第3章【15】平野先生の即興講座②追記

第3章【15】平野先生の即興講座②追記

注)写真は記事とは関係ないのですが、私が音大に入学する前にアフリカで働いていた時の写真です。たくさんあるので、毎回公開しています。小学校1年生の授業です。(撮影:いちあ)

平野先生の即興講座①のつづきです。

平野先生の即興講座の授業で、わたしは、クラシックギター専攻の茂木くん、ピアノ専攻の同級生の、のどかちゃん、そして、チェロ専攻の1学年上の方と、4人で一緒になった。

4人で平野先生を独占で

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