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エッセンボンノック

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日々考えていることや旅での気付きを言語化したエッセイ集。迷言から名言まで、言葉の宝探しを。写真は旅先での1枚。気が向いたら有料化します。
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2021年3月の記事一覧

チーム大器晩成

チーム大器晩成

僕の高校野球部時代は、決してバラ色ではなかった。ベンチに入ることもできず、悔しい思い出ばかり。けれど、楽しい高校野球生活を送ったことは確かだ。野球をするのが楽しかったし、何より「仲間」との日々は美しかった。

チーム大器晩成があったから…。

僕らのチームでは、授業が終わると、屋内練習場にカバンを起き、そこでユニフォームに着替え、スパイクやグローブなどをもって屋外の野球場で練習を行う。

この屋内

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枠組みに囚われない発想

枠組みに囚われない発想

僕は週に1度、少年野球のコーチをしている。コーチといっても、教えるというより一緒に遊ぶといった表現が正しいだろう。

小学生がやりたいことをやりたいようにやってもらう。子供たちが打ちたいなら僕はボールを投げ、守りたいならノックをする。

先日の練習でのこと、1つのメニューを終えると、次のメニューを子供たちに聞いた。

「何したいー?」

するとある少年がこう答えた。

「鬼ごっこ!」

予想外の答

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いじめよりも楽しいことを

いじめよりも楽しいことを

思えば、世の中にはいじめる人が必ずいる。僕は加害者でもなければ、以外者でもない。けれど、周りでいじめがあったことは紛れもない事実である。

いじめをやめろ!ともいじめは絶対ダメ!とも思わない。人間が生きている限り、何かしらの対立はあるだろうし、集団が有る限りいじめは存在するだろう。

ただ、いじめる人の心理がよくからない。いじめに興味がないから。幼少期から、「不思議な生き物だな〜」と思っていた。

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やめない限り、続く

やめない限り、続く

「継続は力なり」

当たり前のことだけど、これがなかなか難しい。誰もが知る「成功の法則」にもかかわらず、実行できる人はほんの人握りだ。

僕だってわかっている。毎日30分の語学学習を1年も続けたら、日常会話くらいはできるようになるだろうし、ブログも毎日投稿し続けていたら半年あたりでそれなりの収益が発生するだろう。このnoteもしかり。

僕は美しいザ・継続はできない。こればかりはしょうがない。飽き

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知らない炎上

知らない炎上

最近、推しているユーチューバーが「炎上の件」に対するアンサー動画をあげていた。僕はその動画を観るまで、彼が炎上していることさえ知らなかった。

コメント欄をみると、「この動画で炎上したことを知った」というコメントが多数。画面上のユーチューバーは深刻そうだった。彼の過去に問題があったようだが、法律を犯しているわけでもなく、僕にとってはどうでもよかった。

けれど、僕の知らないどこかで「炎上」はしてい

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どこにいる?

どこにいる?

大学を卒業してからというもの、家族や友人から「どこにいる?」と聞かれることが増えた。思えば、大学生になってからは、休みの度にどこかへ行っていた。どこに行くかはその時の気分次第。

僕自身、「ここどこ?」と思う瞬間もある。ある時はニューヨークの路地をあてもなく歩き、またある時は行き先のわからないミャンマーの電車に乗っている。ヒッチハイクで愛媛の山奥にたどりついた時だって。

いまこの瞬間、僕がどこに

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怒り

怒り

人の怒りは滑稽で、不思議で、おもしろい。人の怒りは僕にとってのエンタメ。怒ってる人をみると笑いそうになってしまう。

でも、笑ったら火に油を注ぐようなものだ。目の前の人はさらに怒る。ごちそうさま、メシウマである。

なぜ怒りは「おもしろい」のだろう。

怒りってエネルギーを使うことだ。人が発するエネルギーに限界があるけど、わざわざ怒りでエネルギーを消耗するなんて、もったいない。だからこそ、僕はそこ

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