ちんぺい
おもに1960~70年代の和モノ(音楽)について書きます。 最初から読みたい方はこちら▼ https://note.mu/chinpei5555/n/n196233425ed8
一般的に「和モノ」という言葉は「日本のもの」を表しますが、こちらで取り上げる「和モノ」は音楽のジャンルを指しています。 今から約20年ほど前、各レコード会社から主…
1970年リリースのデビューシングルです。 よく存じ上げないのですが「歌のグランプリショー」というTV番組の出演がきっかけでスカウト、当時小学四年生だったそうです。同…
1969年リリース、恐らく唯一のシングル「二人の別れ」B面に収録された曲です。 銀座モノにハズレ無し、とはよく言ったものでこちらもご多分に漏れずその一端を担う名曲。…
1974年リリースのラストシングルです。 オープニングから洒落たアレンジとスキャットが印象的な楽曲で、曲中でクラビネットが使われているのが時代を感じるゆったり目のグ…
大映のリトル・プリンセス的な立ち位置(と勝手に思っている)麻里エチコさんの1969年リリースの2枚目のシングル「キッスしてっ」のB面に収録されている曲です。 マイナー…
1974年リリースのシングル「五本の指」B面に収録されている、作曲・井上忠夫、編曲・横内章次によるフェロモン・グルーヴ歌謡。 Aメロのファンクネスなアレンジもいいです…
「母ちゃんにしかられた」「やきとりソング」などの曲で知られる三矢恵子さんが1974年にリリースしたシングル「ひとりごと」B面に収録された楽曲です。 欧陽菲菲的アプロ…
「デ~~~~~オ!」でおなじみ、自らの代表作であるハリー・ベラフォンテのカバー曲を再録した1973年シングルのB面に収録された楽曲です。 「デイ・トリッパー」を大胆…
1975年の劇団・芸能座第一回公演「清水次郎長伝・伝」より、劇中歌5曲のスタジオ録音を収録したコンパクト盤から、座長である小沢昭一自らが歌唱する楽曲です。 のっけか…
1970年発売のオムニバス「海と空と太陽の祭典」に収録された楽曲です。 牧麗子の人気曲「マドモアゼル・フィフィ」は以前ご紹介しましたが、ほかにもいくつかいい曲があり…
情報があまり無い方ですが、1972年リリースの恐らくデビュー曲にして唯一のシングルだと思われます。 重厚なミドルテンポのサウンドに乗せて、低めの声で歌われるなかなか…
遅れてきたビート・ガール、と言うには少しポップス寄りすぎるでしょうか。名古屋のマイナーレーベルであるメッカレコード・パック、通称「メッカ」から発売されたの名作で…
1971年リリース、後のあきいずみのデビュー曲です。 あきいずみ時代の楽曲もなかなかグルーヴィーで人気がありますが、このデビュー曲はどこか演歌調の歌唱で独特の表情豊…
八代さんは元々正統派歌手であったのだろうと思うのですが、1968年のこのシングルはちょっと異色作…というか、コミックソングへ180度の方向転換。世はゲバゲバ・ハレンチ…
1969年からNET(現・テレビ朝日)で放映された子供向け人形劇番組「アッポ・しましま・グー」主題歌です。 中村晃子は「ちびっこのどじまん」のレコードにも参加していた…
1972年発売、3枚目にしてラスト・シングルとなった作品。 1枚目、2枚目がどこか「歌って踊れるグラビア・アイドル」的な、ゴンヌズバー!としたにビジュアルであったのに…
2019年2月4日 22:10
一般的に「和モノ」という言葉は「日本のもの」を表しますが、こちらで取り上げる「和モノ」は音楽のジャンルを指しています。今から約20年ほど前、各レコード会社から主に1960年代後半~70年代前半の邦楽を発掘、再評価するコンピレーションCDがいっぱい発売されました。ビートガール、キューティーポップ、カルトGSにグルーヴ歌謡、ソフトロック・ドライヴィン…。ほとんど洋楽しか聴かなかった私も夢中になり、
2021年2月4日 17:27
1970年リリースのデビューシングルです。よく存じ上げないのですが「歌のグランプリショー」というTV番組の出演がきっかけでスカウト、当時小学四年生だったそうです。同じ演歌系キッズ歌手には、少し年上ですが同年に「いなかっぺ大将」の主題歌でデビューした天童よしみ(当時の名義は吉田よしみ)がおり、こういったキッズ演歌歌手というのが流行った時期だったのかもしれません。しかし、注目すべきは曲調が演歌
2021年2月1日 13:45
1969年リリース、恐らく唯一のシングル「二人の別れ」B面に収録された曲です。銀座モノにハズレ無し、とはよく言ったものでこちらもご多分に漏れずその一端を担う名曲。のっけからオープニングのストリングスとドラムとの相性が素晴らしく、一気にテンションを持っていかれます。歌が始まると少し跳ねたリズムのノリの良いビート歌謡であることが分かりますが、節々で過剰にしゃくりを入れる独特な唱法は「ちょっとだ
2021年1月29日 20:14
1974年リリースのラストシングルです。オープニングから洒落たアレンジとスキャットが印象的な楽曲で、曲中でクラビネットが使われているのが時代を感じるゆったり目のグルーヴ歌謡。そのクールさは前年にリリースされた、金井克子さんの「他人の関係」にも似た雰囲気を感じなくもありません。小山ルミは「グット,,がまんして!!」のコミカルな表現力を聴いても分かるとおり、歌唱に表情のニュアンスを乗せるのが上
2020年7月22日 01:29
大映のリトル・プリンセス的な立ち位置(と勝手に思っている)麻里エチコさんの1969年リリースの2枚目のシングル「キッスしてっ」のB面に収録されている曲です。マイナー調のムーディーな演奏に乗せて、エチコさんのカマトト感たっぷりで甘ったるくクセのある歌唱がはじまると、どこかちょっと「これはホラーなのか?」と思わされる独特の雰囲気があります。黒沢良さんの渋いセリフは、さすがベテラン声優の風格ですね。
2020年6月5日 01:29
1974年リリースのシングル「五本の指」B面に収録されている、作曲・井上忠夫、編曲・横内章次によるフェロモン・グルーヴ歌謡。Aメロのファンクネスなアレンジもいいですが、サビで歌謡曲然としたメロディーに移行するのもいい感じ。間奏では「他人の関係」みたいなフレーズも飛び出します。意外にも可愛らしいボーカルとのバランスも絶妙ですね。視聴用動画はこちら前浜みどりさんは恐らく3枚のシングルを残し
2020年5月27日 01:10
「母ちゃんにしかられた」「やきとりソング」などの曲で知られる三矢恵子さんが1974年にリリースしたシングル「ひとりごと」B面に収録された楽曲です。欧陽菲菲的アプローチのBPM速めなブラス・グルーヴ歌謡ではありますが、聴いていただくと分かる「ん?ふざけてる?」とヒアリングしたくなる様子のおかしさ。ボーカルの謎の抑揚、果たして必要だったのかと思わされる過剰なリバーブ。ディープな世界がお好きな方にも
2020年5月4日 10:52
「デ~~~~~オ!」でおなじみ、自らの代表作であるハリー・ベラフォンテのカバー曲を再録した1973年シングルのB面に収録された楽曲です。「デイ・トリッパー」を大胆に拝借したフレーズが飛び出すビートリッシュな楽曲で、ロックファンにも聴いて欲しいやさぐれ・グルーヴ歌謡に仕上がっています。視聴用動画はこちらなんだか抑揚があるのか無いのかよく分からないメロディーも魅力的で、中・後期のビートルズ
2020年4月28日 03:49
1975年の劇団・芸能座第一回公演「清水次郎長伝・伝」より、劇中歌5曲のスタジオ録音を収録したコンパクト盤から、座長である小沢昭一自らが歌唱する楽曲です。のっけから「ヤックザ、女郎、芸人!」の掛け声で始まる、(たしか)前田憲男編曲によるホーンセクションのアレンジが素晴らしいグルーヴ歌謡です。終始バッキングで鳴るワウギターとクイーカもなかなかいい雰囲気を出しております。視聴用動画はこちら
2020年3月29日 23:45
1970年発売のオムニバス「海と空と太陽の祭典」に収録された楽曲です。牧麗子の人気曲「マドモアゼル・フィフィ」は以前ご紹介しましたが、ほかにもいくつかいい曲があります。中でもこの曲はベクトルこそ違えど、牧麗子の独特な甘ったるい声とグルーヴィーな演奏が相まった非常にカッコいい曲だと思います。前奏からAメロに入る前の「遊び」のアレンジが素晴らしいんですよね。こういう編曲にはセンスを感じます。
2020年3月18日 22:48
情報があまり無い方ですが、1972年リリースの恐らくデビュー曲にして唯一のシングルだと思われます。重厚なミドルテンポのサウンドに乗せて、低めの声で歌われるなかなかドラマチックな曲。ジャンルとしては、レコード屋のキャプションに「やさぐれ歌謡」と書かれそうですが、ちょっとそれだけで片付けたくない完成度だと思います。視聴用動画はこちらこの曲、大好きなのです(市場評価は低いですが…)。歌は非常
2020年3月12日 22:17
遅れてきたビート・ガール、と言うには少しポップス寄りすぎるでしょうか。名古屋のマイナーレーベルであるメッカレコード・パック、通称「メッカ」から発売されたの名作です。曲のほうはR&Bの匂いもさせつつ、バッキングは低音も利いて非常に重厚。マイナーレーベルとは思えないほどしっかりとした演奏になっています。歌唱もいい感じのカマトトっぷりで、歌詞も純情な女の子が男に飽きられてしまって「そんなのってないで
2020年3月7日 12:25
1971年リリース、後のあきいずみのデビュー曲です。あきいずみ時代の楽曲もなかなかグルーヴィーで人気がありますが、このデビュー曲はどこか演歌調の歌唱で独特の表情豊かな味もあり、大変歌が上手いですね。すでに貫禄すら感じます。視聴用動画はこちらアレンジは決してオシャレとは言い難いですが、個人的には好きな路線のビート・ポップスです。作詞曲はみなみらんぼうで、この時期はけっこういろんな女性歌手
2020年2月20日 00:34
八代さんは元々正統派歌手であったのだろうと思うのですが、1968年のこのシングルはちょっと異色作…というか、コミックソングへ180度の方向転換。世はゲバゲバ・ハレンチ激動の時代、ゲバルト時代のグルーヴ数え唄の名曲です。視聴用動画はこちら風刺を交えて10まで同じメロディが続く数え唄ではありますが、この時代が生んだ「ゲバゲバ・グルーヴ」にハズレ無し。クソ真面目そうな男性コーラスとの対比も見事、
2020年2月17日 23:25
1969年からNET(現・テレビ朝日)で放映された子供向け人形劇番組「アッポ・しましま・グー」主題歌です。中村晃子は「ちびっこのどじまん」のレコードにも参加していたので、子供番組ともゆかりがあるのでしょうか?後の一人GS楽曲群にも通ずるR&Bライクなビートに乗せて、呪文のような歌詞をたどたどしく歌唱するダイナマイト感すら感じるビッグバンド歌謡。呪文の正体は登場キャラクターの名前で、ジャケッ
2019年11月20日 22:33
1972年発売、3枚目にしてラスト・シングルとなった作品。1枚目、2枚目がどこか「歌って踊れるグラビア・アイドル」的な、ゴンヌズバー!としたにビジュアルであったのに対し、簡素でスッピンに近い印象のジャケットに。そして楽曲はグッとソウル寄りの内容に。キャンディーズ的70年代感満載のメロディーが気にならなくは無いですが、それをさておいても泣きの転調がエモさを演出する聴けば聴くほど楽曲の良さを感じる