【エッセイ】蒸し聖護院大根間引き菜(茹でたほうが良いです)[本日のご馳走](941文字)
聖護院大根間引き菜を2束いただきました。
和え物にすると美味しいとのことでしたが、和えてしまうと味がわからないので、蒸すか茹でるかして食べようということになりました。
柔らかい葉っぱに見えたので、茹でると形が崩れてしまうかと思い、蒸すことにしました。
私が聖護院大根間引き菜の傷んでいる部分を取ったり根を切ったりといった下ごしらえをして、夫が蒸しました。
大根は、アブラナ科ダイコン属の越年草で、おそらく地中海か中央アジア原産、根と葉茎が食用で、種子から油採取をすることがあり、根は淡色野菜、葉茎は緑黄色野菜に分類されます。
間引き菜は、間引いた若菜で、葉が柔らかく、栄養豊富で、香りを楽しめるそうです。
夫によると、蒸し器で3分間蒸して、1分間蒸らしたとのこと。
生の時よりも加熱した後のほうが活きが良く見えます。
というわけで盛り付け。
さて、お味は。
とても美味しかったです!
間引き菜という名前だから期待していなかったのですが、これは聖護院大根とも聖護院大根の葉とも別物で、名前を変えても良いくらいです。
柔らかいと思っていましたが、加熱すると、葉も茎もしっかりします。
噛むと、シャクシャクとした歯触りに微かな良い香り。
「太い三つ葉みたい」
と私。
「そんな感じだね」
と夫。
「香りのしない青臭い三つ葉。野性的な三つ葉」
三つ葉に比べると香りがなく野性的ですが、聖護院大根と比べると香りがあって品の良い味に豊かな香りと思います。
「たくさん食べると、アクがあるのがわかるね」
と夫。
「そうね、少し気になるね。茹でたほうが良かったね」
と私。
夫は美味しかったらしく、黙々と食べ、あっという間に平らげてしまいました。
私はゆっくり食べました。
急いで食べると、とても聖護院大根の葉とは思えませんが、ゆっくり食べると、聖護院大根の葉なのが、何となくわかります。
時間が経ったら、味が変化して、苦味や旨味等の複雑な味や独特の強い香りが出てきて、これもまた違った感じで美味しいと思いました。
それを伝えると、夫は残念がっていました。
また食べたいと思ったようです。
この味わいなら、また、食べてみたいですね。
蒸し聖護院大根間引き菜(茹でたほうが良いです)、とても美味しかったです。
ありがとうございました、ごちそうさまでした!
天野マユミ
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