寝すぎるうさぎ

寝すぎるうさぎ

最近の記事

週末レポート;Livre;『貧乏サヴァラン』

冒頭は『マリアは貧乏な、ブリア・サヴァランである。』で始まる。 サヴァランってあのケーキの? 自分をマリアと名乗って、そして、貧乏なケーキだと断言している。 どういう意味だろう。 違和感のあるまま読み進めていくと、1つの文章に括弧書きで追加の説明文が長々と書かれている。 やっと括弧書き内の文を読み終わると、何の話をしていたっけ?という状態。 本文の内容を思い出し、次の文を読んでいると表し慣れない漢字の単語が並べられている。 読みにくいなぁ。 と感じる読み出しだった。 (

    • 🎬『みをつくし料理帖』

      時代劇は私の興味範囲外、だった。 でも、ハマるかもしれない。 きっかけは、大阪にある中之島図書館。 その建物だけを見るつもりだったが、各部屋も見てまわった。 偶然、私の訪れた日は、展示が催されていた。 その展示では、江戸時代を中心とした時代小説作家、髙田郁さんの作品や作品づくりで参考にした資料が並べられていた。 私の父は、高田さんの作品が好きらしい。だから、父の本棚から覗く、高田さんの本の題名くらいは知っていた。 ただ、私にとっては江戸時代などの時代ものの話は馴染みがなく親

      • 週末レポート;Osaka

        中之島市立図書館へ行こう。 雨が上がり雲の隙間を縫って、大阪駅から歩いていく。 マップ上ではその距離1、6km、23分。 今朝の天気予報では最高気温は20°となってたような。 暖かい。 春がやってきた。 軽装で行ったつもりだったけど、歩いたから暑かった。 上着も置いてきたらよかった。 片手に上着を抱えながら、それでも向かうと着いた。 デーンと構えた存在感のある建物。 それでいて、柱や内部の手すりや天井には細部まで美しいモチーフが施されている。 ぐるぐる回ってみたり、階段を上が

        • 週末レポート;miniature life展 田中達也 見立ての世界

          機械の不具合で苦戦しながらも再発行の手続きをしてくださったコンビニのおじさん、ありがとう。 私は無事、前売り券片手に意気揚々と受付口を通り抜け、 【miniature life展 田中達也 見立ての世界】へと足を踏み入れることができた。 そこは、私たちが普段使っている道具や食べ物で繰り広げられた小さな世界だった。 1房のブロッコリーから森ができ、その周りでピクニックや散歩、 ジョギングをしている人たち。 青いTシャツの海でボートから落ちた人とそれを狙う海のギャング。 本当に

        週末レポート;Livre;『貧乏サヴァラン』

          週末レポート;板チョコレート

          『うっとり、チョコレート』を読了してからも、私のチョコレートフィーバーは止まらない。 というか、さらにチョコレートに熱を上げている。 特段、贔屓にし出したのは板チョコレート。 これも、38人によるエッセイの影響だ。 ブランドショコラティエやチョコレートの本場での話にも心躍らされたが、やはり、 身近にあるチョコレート菓子やココアにまつわるエッセイに引き込まれた。 戦後に‘Give me chocolate’とセットで登場してきた板チョコにまつわる話が思っていたよりも多く出て

          週末レポート;板チョコレート

          動詞エッセイ;紛らわす

          木曜日という平日の仕事終わり。 帰路に着くと、キッチンには汚れた大きなタッパや鍋、皿が置きっぱなしになっていた。 一気に疲れた体から怒りが込み上げる。 怒りのパワーで洗い物を済ませ、紅茶を淹れる。 そして、Youtubeを開くとおすすめが出てきた。 『MISHIMA』と白地のラフなタイトルで描かれた画面に興味を持ち、再生する。 外国人カップルが日本での旅行を収録したVlogだ。 民宿にあるデジタル時計とリモコン。 窓から見える街並みに突っ走っていく新幹線。 コンビニのサンド

          動詞エッセイ;紛らわす

          週末レポート;パン屋さん

          さぁ、パン屋でランチをしよう。 我が街には、誇るべきパン屋が多い。 小麦や何やらと材料費が高くなり、 必然的にパン自体の価格も高くなるのは痛いこと。 それでも、パン屋に毎週足を運んでいる。 だって、好きなんだから。 仕方ないでしょ? 最近は、200円〜300円台で買える、手頃なパン屋に通っている。 こじんまりとした店だが、イートインスペースも少なからずある。 そのこじんまり感が気に入っている。 オレンジ色の照明に、優しいパンの匂い。 ちょうど、入店した14時は焼きたてパンが

          週末レポート;パン屋さん

          この旅の 買いつけ:奈良

          鹿と大仏をシカトして食べ歩きに勤しんだ。 かと言って、食べ盛りの思春期を過ぎたわたし。 食べるのが大好きな友のスピードを制御しようと言うのは言い過ぎだが、わたしは目についた雑貨屋や館に連れ込んだ。 友は食事、わたしは雑貨を専門にして成り立った旅となった。 ピン留めしていた雑貨屋:coto monoに到着。 8名制限でスリッパに履き替え入店。 懐かしい文房具が占めていた。 そして、奈良ではの鹿や大仏グッズも。 懐かしい文房具としては、鉛筆、お道具箱、セロハンテープ。 どれも小

          この旅の 買いつけ:奈良

          週末レポート;Lire un livre;スイートホーム

          休日、朝の電車に乗ってみる。 両端から2人組ずつ席が埋まっている。 空いてるひと席分に、体を収める。 私の隣には、スーツケースを片手に押さえている年配の夫婦。 斜め前には、1台のスマホを一緒に覗き込んでいる初々しい高校生カップル。 ドア横の隙間に寄り添うカノジョと吊り革を手にするカレシ、いい雰囲気だ。 休日の朝の電車は心地よい。 それぞれの生活をして、そばには誰かいる。 平日の通勤•通学時間帯の電車だと見れないもの。 みんながせかせかしている。 窮屈な車内に足を踏んでしまっ

          週末レポート;Lire un livre;スイートホーム

          週末レポート;欲月、来る欲

          またしても来てしまった。 最近は、1ヶ月に1回のペースで来ているかもしれない。 この周期続くのは、困ってしまうが、憎めない。 その周期とは、ドーナツ欲。 今月は2週間前に、ピークが来ていた。 通勤の電車に揺られて、窓の外を眺めながら、「あぁ、ドーナツ食べたい」 勤務中に、ぼーっとし出すと思い浮かぶドーナツ。 ミスドの新作がLINEで流れてきた。 GODIVAとコラボのチョコレートづくしのドーナツ。 ピークは去ったが、残った、やはりドーナツ欲。 欲には抗えない。 買いました

          週末レポート;欲月、来る欲

          週末レポート;ホームステイ先の夢

          フランスにまたしても行った。 今回は、飛行機での移動は短く感じた。 あっという間だった。 腰も痛くならなかったし、脚もむくまなかった。 すぐに着いた。 宿泊のホームステイ先は日本人家族がいる一軒家。 外見は街並みに馴染んだフランス様式だが、中に入れば、日本式。 畳のある部屋に障子やツヤのある濃くて茶色い廊下。 畳の敷き詰められている居間いっぱいに、ヨーロッパ式の絨毯が敷かれていて、 やや片隅よりに、マホガニーの円テーブルと椅子が置かれている。 小さな男の子と女の子がおばあさ

          週末レポート;ホームステイ先の夢

          週末レポート;livre『うっとり、チョコレート』

          うっとり、チョコレート。 そう、私は今、チョコを食べている。 本を読みながら。 『うっとり、チョコレート』 38人の作家がチョコレートについて書いたエッセイ。 去年の秋、お気に入りの本屋さんで、見つけた。 見つけて、これは冬に読みたい、と思った。 計画的読書。 チョコレート。 それは、冬が1番おいしい。 美味しく味わえる季節に、チョコレートを齧りながら、チョコレートの本を読み、 チョコレートの魅惑について考える。 『チョコにまみれたい‼︎』 そんな願望が現れると、本を抱え

          週末レポート;livre『うっとり、チョコレート』

          週末レポート:IKEA

          IKEAに行けば広がる夢 家族でも、友達でも、カップルでも ようこそ もちろん、おひとりでも 「こちらキッチンになります」 「こちらベランダです」 「あちらはリビングで、そちらはイスがほら、ありますよ」 『あら、やだ、ホームパーティーの準備しなくちゃ』 『街の灯りなんて眺めながらさ、1杯しようじゃないか』 『ティータイムしましょ』 『これ持ってピクニックに行こう』 ちょっぴり味のついたコメントを口にしながら そう遠くない未来を描きだす場所 そう、そこは、IKEA

          週末レポート:IKEA

          週末レポート;今週はどんな週にする?

          朝のニュース番組の占いで今日を決めつけちゃダメだよ。 あくまで、参考に。 日焼け止めクリームを撒き散らかしても、それは11位と書かれていたせいじゃないよ。 拭き取るとき、ついでに鏡も拭いてキレイになったから それはそれで、よかったんじゃない? 次の日の占いは1位になったけど、 この日に選んだニットスカートが歩くたびに上がって イライラしながら歩いたでしょ? 散歩してたら椿が咲いていた。 バスのなかで小さな子が、知らないおばさんのもふもふ手袋に優しく触っていた。 気づい

          週末レポート;今週はどんな週にする?

          動詞エッセイ;補う

          夕食前におやつは食べるべきではない。 でも、食べたくなる。 夕食後に食べるデザートとはまた別で。 朝、3度の目覚ましを止めたこと。 寒いなか、布団から飛び起きたこと。 冷蔵庫のような冷気のなか、出勤したこと。 人混みの電車に乗ったこと。 緊張と慌ただしいなかで勤務したこと。 そして、また寒いなか家路に着くこと。 私、今日も頑張ったと思うよ。 だから、甘いもの、美味しいものを取り入れる。 心は痩せないように、今日もご褒美を。

          動詞エッセイ;補う

          動詞エッセイ;磨く

          玄関前は冷たい風が吹いている。 冬至は過ぎたが冬は今からが本番。 私の肌、カサついてる。 お気に入りの靴もシワが際立ってきた。 お財布のお金をはたいて手に入れた革靴。 さぁ、お手入れしよう。 コンパクトな靴磨きセットの缶を開く。 汚れをブラシと布切れで落とし、クリームを塗り込む。 最後にもう一度ブラッシング。 磨き終わった後、つやり、きらりと輝いて見えた。 私の祖母はお見合い結婚だったんだって。 お見合いのとき、恥ずかしくてずっと下を見てたら、 お相手の靴はピカピカで

          動詞エッセイ;磨く