マガジンのカバー画像

何度も読み返したい素敵な文章の数々 vol.6

88
運営しているクリエイター

#日記

気づかれないけど、大事なこと

気づかれないけど、大事なこと

・実在する地方の町における、高校生たちのありがちな休日の過ごし方。
・食品加工場でありがちな辛い作業。
・ちょっとマニアックなスポーツについて、ファン同士はどんな会話をすることが多いか?

これらはいずれも、私が最近、脚本執筆のために調べたことです。
どれも、いざ調べるとなると、なかなか確からしい答えにたどり着けない。
「今どきネットでちょちょいと検索すれば大抵のことはわかるだろう」と、思われるか

もっとみる
書けないときほど部屋はきれいになり、溜まった録画が減る

書けないときほど部屋はきれいになり、溜まった録画が減る

お正月明けに手がけた文章は、思いのほか難産だった。年末から続いている仕事で、締切はもとから年明けに設定していたので遅れてはいない。でも設定した当初は「年末か、年明けすぐには仕上げて余裕を持とう」という目標だったのに、全然達成できないまま締切直前を迎えた。

難産のタイプにもいろいろある。今回は材料がそろっていてあとは書くだけなのに、書くまでの時間がかかってしまった。いわゆる「腰が重い」というやつだ

もっとみる
ヒーローは傷だらけ

ヒーローは傷だらけ

どうしようもないことに、いつまでも浸っていたってなにも生まれない。声をあげて上を向いた瞬間、霧の中に光が差した日。ふと、そんなことを思った。

昨日R-1ぐらんぷりで優勝した濱田祐太郎さんは盲目の漫談家。ネタの中には目が見えないことにまつわるエピソードが連ねられて、それがおもしろおかしく語られる。

賞金を意味のないことに使いたいんですよね、例えば3Dテレビとか買って、だまされへんぞ!とか言い

もっとみる

3、4、5月がヒマです。仕事が欲しいです。

切実です。

昨年末にひとつ仕事を辞めたので、ガクンと収入が落ちてスタートした2018年。

山野、仕事辞めます!
https://note.mu/yamanononote/n/nb279c0c25e16

見切り発車で辞めたので、次の仕事のアテもなく、とりあえず今日まできました。

1月は年明け早々から舞台がはじまり、それが終わったら福島でWSと、かなり楽しくスタートしたわけですが、今月の後半は

もっとみる
言葉とその奥にあるものと伝わらないもの

言葉とその奥にあるものと伝わらないもの

ネットで「xxの本当の発音は〇〇だから、日本もそれに合わすべきじゃない?」というのを見てちょっと考えた。

そういうことを言い出すのは英語を得意とする人たちだ。他の言語の人はあまりそういうこと言わない気がする。(英語以外は全てマイナー言語の意識があるから?フランス人は言いそうだな)

「ゲイリーじゃなくて、本当はギャリーだよね」的な。まあ間違っていないとは思うけど。言葉ってそう簡単にはいかないよな

もっとみる
Quick and Dirty

Quick and Dirty

物書きになる前に勤めていた会社で「Quick and Dirty」という考え方を教え込まれました。
一旦仕事に取りかかったら、なるべく早い段階で、大雑把でいいから「形にしたもの」を人に提示する。そうすれば問題点や改善点を素早く指摘してもらえて、「やり直し」の時間が短縮できるので合理的。
「丁寧にきちんと仕上げること」にこだわって一人でコツコツ作った挙句、後から根本的な問題点を指摘され、一からやり直

もっとみる
脇目のススメ

脇目のススメ

会社員時代は、「細かい仕事をいくつも抱えている状態が苦手」と思っていました。
案件Aを進めている時に、つい案件Bの事が気になり、そっちに着手すると、今度は案件Cについて考え始めてしまって……という状況に陥りがちで、「Aをやってる時はAにだけ集中!」と、よく自分に言い聞かせていたんですよね。

でも今は、複数案件が同時に動いている状態も悪くないなと感じています。
案件Aについて考えたことや調べたこと

もっとみる

失敗の基準は自分にしか決められない

「丸ノコ使うのむずかしい」
「12000円の材料ムダにした」

昨日、仕事中に夫からのLINEが送られてきた。通知が来ていることだけは横目でチラリと確認していたのだけれど、スマホを見ている時間もなかった。

あとになって確認したら、どうやらテレビの棚を作るのに失敗したことを嘆いているようだった。

我が家では1000円くらいのローテーブルを、テレビを乗せる台として使っていた。脚は折りたたみ式で、強

もっとみる
少年よ、おおいに悩め。

少年よ、おおいに悩め。

「こっちの五個入りのやつで、良くね?」

何やら、がやがやと騒がしい声が響いていた。月曜日の夕方、駅ビルにある本屋に立ち寄ってから帰宅しようとしたときのこと。

コージーコーナーの一角に、男の子たちが六、七人で集まってワーワーと議論している。「男子」というよりも、まさに「男の子」たち。小学五、六年生か中学一年くらいにしか見えない。中学二年だと、多分もうすこし、カッコつけたいんじゃないかと思う。髪型

もっとみる
【小山内のインターン記】大学を卒業しました!そして進路は……

【小山内のインターン記】大学を卒業しました!そして進路は……

こんばんは、小山内です。

私ごとなのですが、この度……大学を卒業しました!

私の大学卒業はもとくら関係ないことなのですが、インターンを始めてから書かせてもらっているこのもとくらの深夜枠には、卒業したことについて書いておきたく、こうして報告させていただいています。

このもとくら編集部にジョインしたのは大学3年生の1月。あれからもう1年3ヶ月が経とうとしています。

思えば大学生活の後半は、本当

もっとみる
ネガティブ王の教え

ネガティブ王の教え

「ポジティブ教には染まらない男」という投稿にも書きましたが、夫が筋金入りのネガティブシンキング王です。

ポジティブばかりが持てはやされるこの世の中に逆行する人の言い分を聞いていると、目から鱗がぽろりと落ちることもあるので、今日はそれを一つご紹介したいと思います。

ポジティブなことを考えていると良いことが引き寄せられ、ネガティブなことを考えていると悪い結果がもたらされる!
だからいつも前向きなイ

もっとみる
嫉妬撃退法

嫉妬撃退法

自慢じゃないけど、心が狭い。
特に仕事関係では、すぐに人の仕事ぶり、活躍ぶりに嫉妬して、
「グギギギギ……」
となるタイプ。

でも、「こんなことでもやもやしている時間なんて不毛だよ、自分」という気持ちもあるので、最近は「黒い感情が芽生えてきたぞ」と思ったら、ある出来事を思い出すようにしている。

ずいぶん前の飲み会でのこと。脚本家志望だという女性から、こんなことを言われた。
「中川さんはプロだか

もっとみる
なりたい自分と、ホントの自分

なりたい自分と、ホントの自分

つい先ほど香港から帰国したんですが、帰国便に乗る直前に、こんなツイートをしました。

前々から思ってるんですけど、この世の女性の多くは、
「あたし、写真うつり悪いな」
と思っていて(私も含みます)、
「もうちょっとイケてるはずなんだが……」
という割り切れない気持ち(というか、思い込み)を解消してくれる加工アプリは、一度手を出すと、なかなかやめられないいんだろうなと思う。

あと、自撮り写真の加工

もっとみる
変化する当たり前

変化する当たり前

免許の更新はがきが届いた。ああ、もうそんな時期か、と思う。

有効期間は五年だった。五年前、長男は一歳になりたてで、次男は妊娠がわかる直前。都内から今の家に越してきたばかりで、警察署での講義を受けるため、夫に長男を見ていてもらっての更新だった。

あのとき、まだ赤ちゃんのようだった長男は、明日で六歳になる。そして、来月からは小学生だ。

あのとき、まだおなかに宿ったことすら気づかれていなかった

もっとみる