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閉じこめられて ~第三話~
意識がゆっくりと浮上する。覚醒しきる前に覚えた違和感の正体は解りきっていた。また何処かに閉じ込められたのだ。見慣れない部屋がそれを突き付けてくる。
此処が何処なのか、なんて考えるだけ無駄だ。私がすべきことは現状の把握だった。
上体を起こして周囲を見回す。小窓の脇には下に収納スペースが設けられたベッド、反対側の壁にはテレビと小さな本棚が五つ並べられている。ベランダへと続くガラス性の扉は閉めきられてお
閉じこめられて ~第二話~
※ 注意 ※
この小説には人が死ぬ、流血、その他残酷な表現が多く含まれています。苦手な方は読むのをお控え下さい。
大丈夫な方はどうぞ、ごゆるりとお楽しみ下さい。
「明日なんて来なければいいのに」
感情の抜け落ちた声で呟いた夕映さんに何と返事をしたのか、忘れてしまった。つい数分前のことなのに何十年も昔のやりとりに感じられたのは、置かれている状況が現実離れしているからだろう。
木製の格子がついた窓の