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ひとはいつ教え込まれたのか🌇
(満たされてはいけない
立ち止まってはならない)
言い聞かせてひとり歩いた。
それでも空は告げにくる。
ひとは満ち足りてしまうことが
怖いだけではないかと。
詩「空をまとう」文月悠光
*「婦人之友」9月号ミヨシ石鹸さん広告より。
毎月、裏表紙広告欄に詩を書き下ろしています✍☪️
写真:岩倉しおりさん
▶︎過去の詩は、ミヨシ石鹸さんFacebookページでも公
きみと夏の終わりの舟になる🍹
〈きみとわたしは その近さゆえ
グラスの氷みたいに
カランとぶつかりあって、
ちいさな世界をひとめぐりする。
踊りましょう、もう少しだけ
どうか夏が終わるまで。
透明なふたつの舟はやがて
ひとつの海に溶け落ちて
水底でやすらかに息を絶やすのだ。〉
詩「ふたつの舟」文月悠光
*「婦人之友」8月号ミヨシ石鹸さん広告より。
毎月、裏表紙広告欄に詩を書き下ろしています
あの夏に帰りたい🍉🌠
梅雨も長引く冷夏ですが、言葉で夏を感じて頂けたら嬉しいです。
記憶の鼓動に耳を澄まして😌
〈誰にも内緒だからね と
力強く交わした指切りは
この身体が覚えている。
…
夕日に背中を押され、
駆け出す小さな二つの影よ。
夏に埋めたものを
取り戻しにゆく。〉
詩「まぶたに揺れる」文月悠光
*「婦人之友」7月号ミヨシ石鹸さん広告より。
毎月、裏表紙広告欄に詩を書き下ろし
5月の風を詩に描きました🌾🌠
〈わたしの愛は
どこを漂っているのだろうか。
そう希求する力がまだあることに
春、ひたすらに驚いている。
それほどの強引さで
季節は人々の手を握る。
愛を見失ったとしても
愛はわたしを逃さない。〉
詩「愛のうつわ」文月悠光
*「婦人之友」5月号ミヨシ石鹸広告より。裏表紙広告欄に、毎月書き下ろし✍️
写真:岩倉しおりさん
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「婦人之友」毎号掲載のミヨシ石
なぜ人は人とお別れするの。
根は土に 光は枝に 川は空に
お別れしない。
ただ見つめ合うことを
宿命づけられている。
…
胸の底がくすぐったいのは、
人が花を見るとき
花も人を見つめ返すからだ。
詩「花の宿命」文月悠光
*「婦人之友」4月号 ミヨシ石鹸さんの広告
裏表紙広告欄に、毎月書き下ろし✍️🌸
写真:岩倉しおりさん
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「婦人之友」毎号掲載のミヨシ石鹸さんの広告にて、岩倉しおりさ