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スターが病む理由

スターがメンタルを病む理由について私なりの考察を出してみました。

以前、有名になっちゃう方がリスクっていう記事でそれっぽいことを書いたんですけど。

もっと深掘りして分析、考察をしていきたいと思います。

まず、そもそもスターってどういう人かって言うと、芸能人とか有名人、アスリートを一般的には指すかなと思います。

現代ではYouTuberとかインフルエンサーもそれに当てはまると思います。

もっとミクロな視点で言うと、地元で1番足が速いとか、部活動で県大会、地区大会で優勝とかクラスで1番勉強ができて良い学校に進学したとか。

もしくは、会社内で表彰されるとか会社の役職のある人とか、組織内のヒエラルキーの中で上位にいる人は誰かの憧れの的だったり、羨望の眼差しで見られることが多いと思います。

今回はなぜ、そういう人たちが病むのかっていうところなんですけど。

普通に生きていたら、活躍している人達のことを一般的な人たちは何もかもが満たされてそうで羨ましいなーって感じたり、あの人たち経済的にも成功して地位や肩書きも手に入れているからこそ、何でもできて幸せなんだろーなって思ったりする人も多いと思います。

私自身もかつて周りで活躍している人や地位や肩書きを手に入れている人に対してそう思っていました。

ただ、最近は自分の経験から感じたことだったり、色々な人と会話する中でそう思わなくなってきました。

なぜそう思うのかって言うと、ありのままの自分を見てもらえなくなっていく気がしているからです。

仮に山田花子さんという女優さんがいるとします。

そうすると周囲のほとんどの人は人は山田花子さんとして山田花子さんを見るのではなくて、女優の山田花子さんと見ると思います。

これって当たり前じゃんって思う人が多いと思うのですが、
周りの人全員に〇〇(肩書き)の〇〇(名前)、というように普段から肩書きを優先されたコミュニケーションを取られすぎると途中から本人も疲れてきちゃうんですよね。

勝手に「〇〇(名前)って〇〇(肩書き)だから〜だよね」っていう形で先入観や憶測でコミュニケーションを取られる回数が増えるようになってきて、「〇〇(名前)はどう思う?」という本当の気持ちを聞かれる回数が減ってくるんですね。

そうすると、言われている本人も自分のことを「周りの人からそうやって言われることも多いんだけど、私自身はそう思っていなくて」というような弁明する気力も段々無くなっていくんですよね。

そうして段々と自分の気持ちを1人で抱えていって疲れちゃうのかなと思います。
だからこそ、自分の気持ちは溢れ出す前に時々発散することが大切なんだと思います。

何かのSNSで見たのですが、人間は人からの印象と自分の気持ちに乖離があった時に精神のバランスを崩してしまうみたいです。

私の中ではスターと呼ばれる人たちが病む理由の共通点の要素として、
これらのことが多く含まれているんじゃないかと思っています。

逆の見方をすると、それだけ人生っていうのは人からの印象でしか決まっていないということです。

また、私なりにスターの人たちが病む理由の共通点を考えていたんですけど、
以下の3つも含まれていると思っていて。

1.常に基準が高い
2.失うことの怖さ
3.ジャッジされる回数が多くなる

1つ1つ解説していきます。

1.常に基準が高い
成功する人たちってほぼ全員基準が高いと思っています。
というより基準が高くないと成功なんてできないと思うんですけど、基準が高すぎるって結構キツイんですね。
常に満たされない感覚になったり、足るを知るっていう感覚を手にいれることができなかったり。
結局、何かを達成したとしても永遠に上には上がいるんですね。
上を目指すために諦めないことも大切ですが、一番諦めたくないことのために何かを諦めることも結構大切で。
無意識で何かに追われる感覚になってしまったり、基準を高くすると今の自分の現状を否定し続けないといけないので、疲れちゃうんですね。
これが楽しかったりもするんですけど、ずっとやりすぎるとガス欠しちゃったり、人生本来の目的を見失ったりするとメンタルは壊れてしまうので、人生の節々で自分と向き合うことを設けることが本当に大切だと思っています。
ただ、基準が高いということは自分の欲望が大きいということでもあるので、いいことでもあるんですけどね。

2.失うことの怖さ
成功者って普通の人が手にいれることができないものを手にいれることができるんですよ。
地位や名誉、肩書き、経済的な豊かさや人脈など、色々なものが手に入ると思うんですよけど、手に入れると結構失うものが怖くなってしまうこともあって。
今までかけた時間やかけた労力などの積み上げたものが他の人よりも大きい分、環境を変化させることや小さな変化さえも極端に怖くなってしまうことがあるんですね。
手に入れているからこそ、何かを手放す、捨てる、ということが時に自分の人生が下降してしまっているという感覚に陥ってしまう人もいるんじゃないかなと思っています。
また、冒頭で述べたありのままの自分という印象の視点で言うと、成功者やスターは自分のことを知っている赤の他人が多く、周りからポジティブな印象を常日頃から受けているので、その印象を壊したくない、とか「こう思われたらどうしよう」とか「こうあるべきだ」というものが無意識に脳に刷り込まれているので、恐怖という感情と向き合うことも日頃から多くなってしまっているんじゃないかと思っています。

3.ジャッジされる回数が多くなる
成功したりスターになってしまうと、自分の名前が知られちゃって有名になってしまうんですね。
人の口コミとか噂話って一瞬で広がるもので、自分は知らないけど街で会った赤の他人は自分のことを知っているとかっていう現象が起きると思うんですよ。
今の時代ではインターネットの発達で一瞬で誰でも有名人になってしまう可能性のある時代だと思うんですけど。
スターになると人から評価されたり、ジャッジされる可能性が圧倒的に多くなるんですよね。
例えば、一般人のAさんがが仲の良い友達、Bさん、Cさんと仲良く会話をしていたとします。
会話の中でAさんが「りんごが最近好きなんだよねー」ってBさん、Cさんに言ったとします。
そうすると、Bさんは「りんご美味しいよねー」とリアクションを返ってきて、Cさんは「りんごジャムを食パンに付けるとめっちゃ美味しいよー」っていうリアクションが返ってきて、3人の会話が盛り上がったりします。
これがスターになったり有名になったりするとどうなってしまうかというと、
Aさんが「りんごが最近好きなんだよねー」って一言述べたり、発言するだけで、「りんご美味しいよねー」っていう肯定的な意見が返ってくるだけでなく、極端に言うと「りんごを食べるっておかしいな」とか「フルーツを食べるなら普通はぶどうでしょ」とか「りんご食べるよりもスイーツの方が美味しいのに」とか「りんご食べるなら何か調理して他の食べ物とミックスさせたら良いのに」とか「やっぱりAでもりんご食べるって庶民と一緒だな」とか一つの発言に対して反応やリクションがスターになればなるほど無数に飛んでくるんですね。
そうすると、いちいち自分の思ったことを発言するだけで人から評価されるので、スターの人たちは発する言葉を過剰に気にしてしまい、自分の本音や自分の感情がわからなくなっていくんですね。
そうすると、自分の口コミが広がらないように身近な人にさえ、自分の感情や意思を伝えられなくなって心の拠り所がなくなってしまっい、薬に依存してしまったり命を断ってしまうんじゃないかと思っています。
これらは有名になった人の宿命だと思いますが、これらのことは有名になった人も人を評価する側の人も理解してほしいなと思います。

以上がスターと呼ばれる人がメンタルを壊す要素の大部分を占めるんじゃないかなと思いました。

いつどこで誰がこのような状況になるかわからないからこそ、自分の物差しだけで相手を決めつけないということが大事なんじゃないかなと思っています。

合わないな、とか共感できないな、とかであれば距離を置いたり、離れれば良いだけですから。

終わり。





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