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新潟国際アニメーション映画祭(NIAFF)2024コンペ作品まとめ。
全12作。掲載は順不同。★はデイリーペーパーの星取表から。★5点満点。
●『アリスとテレスのまぼろし工場』★4
2023、日本、111分、岡田麿里
新潟のコンペは日本の作品も公開済み作品も評価次第でインコンペするのが良いところ。
事故で時の流れが止まった街という東日本大震災後の時代の閉塞感が映る設定と、パンドラの箱的に残された一縷の希望。
ただし、脚本・監督を兼ねた岡田麿里成分が過去一特濃で、
新潟国際アニメーション映画祭(NIAFF)2024
去る3月15日(金)から20日(水)まで開催の新潟国際アニメーション映画祭(NIAFF)に全日参加してきた。
昨年の第1回にも参加したが、とてもいい映画祭だった。その印象は第2回の今回も変わらない。
「アジア最大の長編アニメーション映画祭」の自称通り、長編アニメーション(40分以上)のみのコンペティションを有するのがNIAFFの大きな特徴だ。
近年は制作過程のデジタル化もあって、日本のみならず世
TAAF2024まとめ
東京アニメアワード(TAAF)2024が3月8日(金)から11日(月)にかけて開催された。
TAAFとは東京で開催される国際アニメーション映画祭であり、元々は2002年から2013年まで開催された「東京国際アニメフェア」の一環として行われていた「東京アニメアワード」を独立発展させたもの。2014年が第1回で、この2024年で11回目となる。
世界から公募した長編・短編作品の「コンペティション
愛と継承の物語『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
※やむを得ず映画の内容に触れている部分があります。
閲覧の際はご注意ください。鑑賞後の閲覧をおすすめいたします。
※また、実在の人物への敬称をほぼ省いております。
悪しからずご了承ください。
原作者・水木しげる生誕100年に相応しい力作。水木しげるの精神が生かされている。
鬼太郎誕生の前日譚であり、予告編には「初めて明かされる鬼太郎の父たちの物語」とある。鬼太郎とねこ娘も本編前後に登場す
美しい映画『窓ぎわのトットちゃん』
映画冒頭、闇の中に提灯行列の灯が浮かぶ。これは日中戦争の戦勝祝いと思われる。当時、大衆は日本軍の大勝利に熱狂していた。
戦争はある日突然、天災のように降って来て民衆が巻き込まれるものではなく、国家と軍の強制によるものでもなく、国民自らの意思によっても始まり、継続されるものである。民衆は一方的な被害者ではなく、加害者でもある。
その事実を言葉ではなくたったひとつの描写によって明らかにしてみせたこの冒
『トニーとシェリーと魔法の光』
2023年、チェコ・スロバキア・ハンガリー、フィリップ・ポシヴァチュ監督、ストップモーション(人形)、83分、
11/1(水)、東京国際映画祭、ヒューマントラストシネマ有楽町にて。
人形の独特な造形、どこか拙さのある動き、色、全てが「ザ・チェコ」の人形アニメ。チェコならではの手作り感あふれるストップモーションの世界と、豊かなチェコ語の響きに魅入られる。
11歳の少年トニーは生まれつき体が発光す
『リンダはチキンがたべたい!』
2023年、フランス、キアラ・マルタ&クリスチャン・ローデンバック監督、作画、73分、
10/31(火)、東京国際映画祭、角川シネマ有楽町にて。
2023年アヌシーのクリスタル賞(グランプリ)受賞作。
『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』(2016年)のローデンバックとパートナーのキアラ・マルタの共同監督作。
ローデンバック監督独自のクリプトキノグラフィー技法で描く。
これは通常のアニメ
『アートカレッジ1994』
2023年、中国、リウ・ジエン監督、作画、119分、
10/31(火)、東京国際映画祭、ヒューマントラストシネマ有楽町にて。
1990年代初頭、中国の美術大学で学ぶ男女学生たちの生活。
芸術とは何か、人生とは、の悩み多い日々を、中国の政治的社会的変化の中に往年の楽曲を取り込みながらリアルなタッチで描く。
作画は平面的で影もなくシンプルで、ロトスコープ的な動き。
監督の前作で東京アニメアワード(T
『ロボット・ドリームズ』
2023年、スペイン・フランス、パブロ・ベルヘル監督、2D作画、101分
10/29(日)、東京国際映画祭、角川シネマ有楽町にて。
原作(グラフィック・ノベル)あり。監督はスペイン出身。
登場キャラは全て擬人化動物(とロボ)。
マンハッタンのアパートで孤独な生活を送るドッグ(犬)は、ある日、通販で買った等身大ロボットを組み立て、一緒に生活を始める。
友情を深める2人。
夏の日、2人はビーチで楽
「アルプスの少女ハイジ」
※『電撃TV&ビデオ攻略ガイド』(2001年1月5日発行)より再録
放送日時●1974年1月6日~1974年12月29日
毎週日曜日19時30分~20時、全52話
放送局●フジテレビ系列
■作品解説 TVアニメを変えた作品
アルムの山小屋でおじいさんと二人で暮らすことになった5才のハイジ。山羊飼いのペーターと仲良くなり、初めてのアルムは毎日が新しい発見の喜びと感動の日々。が、8才になったある日
「母をたずねて三千里」
※『電撃TV&ビデオ攻略ガイド』(2001年1月5日発行)より再録
放送日時●1976年1月4日~1976年12月26日
毎週日曜日19時30分~20時、全52話
放送局●フジテレビ系列
■作品解説 短編から連続ドラマへ
父の事業を助ける為、イタリアから南米アルゼンチンへ出稼ぎに渡ったまま音信の絶えた母を捜しに旅立ったマルコ。『三千里』は少年の成長ドラマであると共に群像ドラマでもあり、苦難の旅