知らぬが仏、見ぬは極楽

【知らぬが仏、見ぬは極楽】
 
真実のありさまを知ってしまったり、見てしまうと、
 苦しみや悩みも起こり、腹の立つこともあるが、
 知らない、見ないでいれば腹も立たず、
 憎んだり、怨んだり、心の乱れることはない
 ということを喩えた言葉。


 知らない、見ないことが、
 すべての煩悩の穢れから解脱し、
 悟りの世界に安穏円満にくつろぐ
 仏の境地そのものであるという。
 

 中途半端に事情を知ってしまったり、見てしまうと、
 怒り、苦しみ、悩むこともあるが、
 逆に知らないことや、見ないでいることが幸いして、
 いつまでも平気で過ごせることがある。

 なんでもかんでも見ればいい、知ればいい
 というわけではない。
 「知っておいて損はない」
 という考え方も改める必要がある
 損がないと思い込んでいられるのは、
 それを知らないうちだけだ。
 
 損得なんてものは煩悩そのものじゃないか
 慎むべし。
 

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