ぐねぽ

詩的なものが好きです。思いついたら吐き出す場所。

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詩的なものが好きです。思いついたら吐き出す場所。

最近の記事

自分を恥じることという枷

いつも何かになりたがってる気がする こうなりたい、こうだったらいいのに そっから生まれるのは、持っている人への羨望、憧憬 それに醜い嫉妬心 それを抱く度に、私は私を諌めるのだ 私は自分が持っているものを大切にするのが下手くそだ 持ってるもの全て他者との比較の天秤にかけては 高く上がって飛んでいく自分の持ち物を眺めてる 上がって、上がって、落ちて、叩きつけられて ぐしゃぐしゃに潰れたそれを見下ろして 私はそれを頑丈な靴の底で踏み躙る そうやって泣いている 馬鹿げた癖だ 欲

    • 人の目

      「まあいっか」と自己否定を繰り返して、日々は通り過ぎていく 体を横切っていく、通りすがりにナイフを振り翳して 傷もついていない胸の中を庇っては、私は泣き真似を繰り返すのだ まるでスクランブル交差点の真ん中みたい 人に溢れているのに、誰もが誰かを気に留めない 信号を渡るのは、目的地に向かうため 目に映るのはただそれだけだ 誰もいないところを求めていた 人並みの中は孤独だから こちらを見ない目が訪れてはさっていく光景が 悲しくてたまらなかったから 目のない場所で、私はやっと息継

      • いつもの春

        生ぬるい温度が世界をあらわにしていく 泥で薄汚れた溶けかけの雪 雪の下で眠っていた葉の死骸たち 春の訪れはいつだって少し埃っぽい 全てが白い雪の下で眠っていた世界 でも、萎れた草木はいつか気づく 春が我々を揺り起こそうとしていることに 冷たい土の上ですっかり眠っていた枯れ草は いつの間にか色を取り戻して起き上がる 色の乏しい世界に蕾が姿を現し 「あの花はなんだっけ?」と、いつもと同じ会話をし始める 世界に春が来たのだ 世界は春に染まっていく 全てが目を覚まして、瞬きをする

        • 創作活動との向き合い方

          好きなことをやるにしても、体力のゲージは減らないわけじゃない。 ほんとはもっと、好きなことがしたい。 疲れない頭が欲しい、身体が欲しい、心が欲しい。 それでも、私はまた全力で走っては息切れを繰り返して、それでもまだ進みたくて足を前に出そうとする。 それが努力じゃないというのなら、いったい何だというのだろう。 私は、自分が何かに取り組む時の姿勢が嫌いだ。 努力が足りない、怠けたがり。そんな自分が大嫌いだ。 けど、それは本当に正しい評価なのか? 人と比較することをやめられない

        自分を恥じることという枷

          安物のライトみたいな 鋭い光がチラついて 鬱陶しくて イタズラに自分の影が 濃くなっていくような気がして そんな君の正義感が 嫌いで 目を背けていた

          安物のライトみたいな 鋭い光がチラついて 鬱陶しくて イタズラに自分の影が 濃くなっていくような気がして そんな君の正義感が 嫌いで 目を背けていた

          最近のこと_240117

          あんまり絵は描いてない。 ゲーム実況はそこそこやってる。 雪かきが大変。 そんな感じか。 精神的に落ち込んで何にもできない、みたいなことは収まっている時期なのかもしれない。本当に山あり谷ありだ。 でもやっと真面目に社会復帰について考え始めた。 精神的な不調の改善以外にもハードルがある。社会の流れに沿った生活をすることだ。 最近はかなり生活リズムが乱れていて、朝は遅くまで寝ていることが多かった。 だるいだるい起きれないと思っててもしょうがないので、何かやるべきことを作って無理

          最近のこと_240117

          炎の悪魔

          裏切りが俺の頭上から降り注ぎ、絶望が足元から俺を貫いた。 足りないまま生き続けた体にお前がくれたのは、確かに俺の中のどこかを満たしていた。 存在の喪失は、覚悟で乗り越えることに決めた。俺の中にある意味のある過去が、記憶が、狂った頭に小さな希望を灯し続けていたから。 許せないものへの怒りを持ち続けていたとしても、その怒りだけで生きていかなくてもいいということを教えてくれたから。 全てが嘘で出来ていたことを知った日、俺は自分の存在の全てがあやふやになって。生きる形を辛うじて保

          炎の悪魔

          心地いい無意味さ

          自分を貶める言葉を吐き出したくて。その上、それを誰かに聞いてほしくて。その理由は何だ?傷つきたければ自分一人で勝手に傷ついたらいいのに。 「慰めてほしいわけじゃない」なんて、そんな通らない話はないだろう。わざわざ聞いてもらいたがってるってことは、慰めを求めているんだ。 でもそれは違くって、とにかく吐き出した言葉を誰かに受け止めてほしかった。吐き出して冷たいアスファルトにぶちまけられた汚物みたいな言葉を、めまいの止まらない視線で孤独に見下ろすことが耐えられなかった。 俺が俺をど

          心地いい無意味さ

          新しいが始まるのなら、古いを振り切って私は踏み出さなければならない。そうすべきじゃなくて、そうしたいと思えたなら尚良い。

          ぼんやりとはじまり、ぼんやりと佇んだ。 べっとりと体にまとわりつく不安は、拭って拭っても綺麗に落ちない。 こすった肌が赤くなって、薄くなって、少しずつ血が滲んで、ついに破けてしまっても、「取れない、取れない」と伏せた目は呟く。 光を見ないように俯く。今の私には光なんて眩しすぎて、きっと焼け焦げて苦しくて我慢できないから。 全てが、思い込みで。 本当は、私は、光に向かって歩き出せる。 甘えてるなんて思わないでと言われても、私は甘えている自分を知ってる。 そして甘えていることを

          新しいが始まるのなら、古いを振り切って私は踏み出さなければならない。そうすべきじゃなくて、そうしたいと思えたなら尚良い。

          ありがちな振り返り

          今日で2023年も終わる。 わざわざ一年の区切りで物事を区切って考える必要があるのだろうかという気持ちもないではないが、やはり何らかのきっかけやタイミングで切り替えを持つというのもいいのかもしれない。こじつけでもなんでも。 今年は正直、いい一年とは言えない。むしろ「悪い」に傾いている年だったと結論付けるほかない。 鬱で休職したことや精神的に波があってしんどかったのが一番大きいのは言うまでもないが、それ以前に今年はもう出だしから辛いことが多かった。 年が明けてすぐ最愛の末弟

          ありがちな振り返り

          書いたり、書かなかったり、

          最近また調子が悪かったのであんまり記憶がない。 それでも少しでも運動をしなければとフィットボクシングをしたり、病院や歯医者は予約をずらさずに予定通りにちゃんと行ったり、えらい。 本当に、些細なことをえらいと思わないとやってられない、今日この頃。 どうにも布団から出られそうにないような感覚を、意地で叩きのめして身体を動かしている。 動かせている時点で動かせていない人に比べて私は軽傷だ、なんて思うのはやめよう。他人がそう思ったとしても、私だけはやめよう。 私は他人の目が気になり

          書いたり、書かなかったり、

          無題_231218

          「私が明日、あなたの目の前から永遠にいなくなってしまうことがわかったら、どうする?」 私はいつだって意味のない質問をあなたに差し出した。 期待の仕方を知らずに生まれて、育って、生きている私は。 もしも、もしも、もしも、もしも、 繰り返して何度でも繰り返して。 『期待してもいいの?』 そう聞きたがっている。 あなたの答えはいつも想像もつかない。 二択の選択肢を蹴散らして、あなたしか持ってない弾丸で私を貫く。 喜びも、悲しみも、どの感情を着せても似合わないような、そんな私の形

          この日々がどんな日々なのか_231212

          眠くなりたいと思う日が来るとは、思ってもみなかった。 眠気はいつだって私の邪魔をしてきた。 やりたいことの邪魔をする。 でも本当は、やりたいことができていたのは、眠くなってちゃんと眠れていたからなんだ。 眠れないということは、とても不安になることだと知った。 眠りが与えてくれるものの大きさを知った。 もちろん、毎夜眠りが訪れず絶望の暗闇の中で瞼を閉じている人と比較してしまえば、自分がいかに恵まれているかなんてわかっている。 でもこの際、そんな比較に意味はない。 今までの自分の

          この日々がどんな日々なのか_231212

          騒音

          水の中に沈んだら 静かで 冷たくて 水面が光って そんなことを考えるだけで、泣きたくなるみたいな。 情緒の淀む夜。毎日毎日、よくもまぁ、飽きもせず。 目の端に貯まる涙はうざったい。 不安なんて心のなかにモヤモヤ居座るだけでもう十分なのに、形になって見せ付けてくる。 夢ばかり見る眠りは身体が重く、会いたくない人にもたくさん会うし、感じたくない感情が爆発したりもする。 そんな物はいらない。 楽しいとか、嬉しいとか、そればっかり感じていたのに。 いいや、そんな贅沢は言わない。何

          文字を書くにはPCが好きだって久々に気付いた

          パソコンで文章を綴ることの楽しさを久々に思い出した気がする。 スマホで文章を打つのは非常に億劫だ。同じ詩を書いていても、途中で熱量を失っていくような感覚にとらわれる。なぜだろう。同じ、文字を打ち込むという作業でしかないのに。 手書きは当然好きだ。好きだが、手が疲れる。筆圧があまりに強くて、すぐに腱鞘炎になってしまう。インクにこだわり、たくさんの筆記具をそろえているにもかかわらず。猫に小判。だが自分の書く字が好きではないということも問題ではある。 結局、喋るように、滑らかに、文

          文字を書くにはPCが好きだって久々に気付いた

          ここ数日どんな日だったか_231206

          あまり調子がよくなかった気がする。 「調子がよくない」という日記を書こうとして、結局やめてしまう程度には調子が良くなかったように思う。 眠っていたいと、とにかく思っていた。 何もかもから切り離されていたいと強く感じた。 眠れるように、祈りを込めて薬を飲む。 横になる。 眠りの中ではわけのわからない世界が私の両手両足を引っ張りまわしていて。でも、夢だから何ともない。ただ、目が覚めて時に記憶の端っこにこびりついて、現実の私が嫌な気持ちになるだけ。 色んな事が起こって、忙しくて

          ここ数日どんな日だったか_231206