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3. 病気は運。そう考えることにしたⅠ〜オオタさんの完璧だった食事療法
1日4回の血糖測定内科病棟で働き出したのは、24歳になる年です。当時はなんでも慣れて覚えろ、の時代。注射や採血などの、侵襲的な(平たくいえば、人の体を傷つけて行う)医療処置についても、一度は見学、次から実施が当たり前でした。
不器用だった私は、1つの技術を身につけるにも、かなりの時間を要しました。だから、採血が難しかった人や、回数が多かった人については、うまくできなかった申し訳なさと主に、記憶に
腎不全の猫と長く生きるために(6)
10年皮下補液をしていても、まだ腎機能は維持できているぐう吉。それでも、18歳のぐう吉は人間の年齢にすれば90歳近く、最晩年になっているのは確かです。
この連載の最後は、いつか来るその日に、日々備えている。そんな私たち夫婦の覚悟を書いて締める予定でした。
ところが……….。
▲2019年7月20日12時09分。
大好きなベッドで撮った、この世での最後の写真になりました
突然のお別れ穏やかに過ご
腎不全の猫と長く生きるために(4)
今回は私が家で行っている皮下補液の実際について、詳しくお話します。
点滴方式+加圧バッグ私がぐう吉の在宅皮下補液を始めたのは2009年の8月からでした。皮下補液は、静脈に針を刺す静脈注射とは違い、皮下に刺すので、慣れれば誰にでもできます。
皮下補液にはいくつかの方法があり、私が使っているのは、ソルラクトという水分補給を目的にした薬液500ccに、輸液チューブと翼状針(21G)を繋ぎ(写真1)、点