マガジンのカバー画像

本など

14
読んだ本のメモ。
運営しているクリエイター

記事一覧

読んだ本 『井上俊之の作画遊蕩』

読んだ本 『井上俊之の作画遊蕩』

帯で惹かれたら充分。作画の神々だけが辿り着く地平で交わされる言葉の数々に、痺れればよろしい。

ただ、ちょっと説明は必要な本かと思う。

それは「興奮した帯書いてる本田雄(たけし)さんもシン・エヴァやる予定から『君たちはどう生きるか』に引き抜かれて・・」
「お前も神だろ!ってことで」は、なく。

まずは、分量の意外な少なさ。
10名との対談を収めたわりに152ページで、ひと対談は13ページ程度にと

もっとみる
まちがいだらけのヘッドホン選び(1.5)~参考資料集~

まちがいだらけのヘッドホン選び(1.5)~参考資料集~

参考資料集まちがいだらけながら、ヘッドホン情報を調べた結果を書いていく、いこうじゃないか。という記事がこの一連なわけですが
じゃその情報源を見たほうが速いやね。
という意見はごもっとも。

以下に、ごく初心者から見た
オススメ記事・動画を一覧にしておきます。ご参照ください。
(記事中でも個別記事のリンクは貼っていきます)

ワカンナイ各種通販サイトの価格比較が見られる、おなじみの価格コム。
比較は

もっとみる
「コミティア146」で買ったもの

「コミティア146」で買ったもの

世に「即売イベント」の種は尽きまじ

文学フリマ、に、ここ2年くらい行っていて、
行って面白いのはいいのだけど、それだけで「即売会イベント」のイメージを持っているのもアレだなあ、という思いがちょこちょこあったんですね。
また、文学フリマも次々回から東京ビッグサイト開催とアナウンスされ。多くの「即売イベント」はビッグサイト標準だったりして・・・。

そんなあれこれで
12月はコミティアとゲームマーケ

もっとみる
ゲームマーケット2023秋 で買ったもの

ゲームマーケット2023秋 で買ったもの

去る2023年12月9,10日(土日)に東京ビッグサイト西1,2ホールで開催された
「ゲームマーケット2023秋」
にはじめて行ってきました。

ゲームマーケットは、文学フリマにもまして「何を手がかりに選ぶものか」むずかしいですね。
パッケージで選んだとして、それがゲーム性になん関係あるんごか、と自問自答になる。
それ以前に 市販の アナログゲームもさしてやってない。
勘がない。

それで何で同人

もっとみる
ここ最近読んだ本

ここ最近読んだ本

みなさん、せっかくの読んだ本、忘れてませんか?
わたしは忘れます。

どんどん忘れます。

このnoteで、文学フリマで買った本など、ちゃんと書いておくとひじょうにべんり。とわかったので
書いときます。

4冊。

濱野ちひろ『聖なるズー』  (集英社、2019年11月)

この世には「動物性愛」という性愛のかたちを持つ人間がおり、それは「獣姦」とは違うという。何が違うか。それは、心理的な愛着があ

もっとみる
雑記 2023/06/30(金) ゲームブックは1日1時間

雑記 2023/06/30(金) ゲームブックは1日1時間

雑記です。

『旅するゲームブック』と『きみが決めるストーリーブック』このところゲームブックを踏破してる。
『旅するゲームブック ウィーン』
『同 ブレーメン』
『同 京都』
と、シリーズ3作品をクリア。読了?いや、クリアしたり。

ゲームブック界で話題沸騰(?)した、ダイソーが出版した
『きみが決めるストーリーブック ドラゴンカリバー』と
『同 ふしぎ探検キミ&ユメ』
もクリア。読了?いや、全ク

もっとみる
『ちょっとは正しいゲームの歴史』を読んだ日記

『ちょっとは正しいゲームの歴史』を読んだ日記

岩崎啓眞さんの
『ちょっとは正しいゲームの歴史』よみました。

これで、
岩崎夏海・稲田豊史『ゲームの歴史』の騒動に
区切りがついた・・・と一応は言えそうです。

これどんな騒動だったか

簡単にいうと、
講談社という立派な会社から
『ゲームの歴史』という真正面なタイトルの本が出されたが、
内容が間違いだらけと多数の指摘があり、炎上。
「確認中」「増刷で修正予定」などのコメントが出たのち、
結局販

もっとみる
「文学フリマ東京36」で買った本

「文学フリマ東京36」で買った本

去る5月21日(日)
文学フリマに出店しつつ、
買った本の紹介コーナーです。

ちょうど一年前に、お客として初参加したとき、買いすぎた。1万7000字

今回は事前にWebカタログ(1400ブース超)を全部見る(!)という狂気を冒してみたんですが、
やっぱりそこまですると処理しきれなくて、「気になる」押してそれっきりが増えてしまいました。。。

今回6000字。

第一展示場

やまおり亭『〆切七

もっとみる

映画『SHE SAID シー・セッド その名を暴け』を観た日記


2017年10月5日、アメリカの新聞ニューヨーク・タイムズからハリウッドの超大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性加害についての詳細な調査報道が公開された。
氏が長年にわたり、数多くの俳優、自らのオフィスの社員等に対しセクハラ、性暴力をおこない、しかし被害者たちは莫大な金銭と交換に「秘密保持契約」を結ばされてきたこと。多くの当事者のみならず周囲の人々も、強大な権力に対して口をつぐんで

もっとみる

『射精道』を読んだ

光文社新書9月の新刊は『射精道』。
そんなの、買ってしまうじゃないか。そして読んだ。

内容はいたって真面目に性教育で、聖隷浜松病院リプロダクションセンター長・総合性治療科部長にして
「人生の2分の1は性的なことを考えて生きてきました」(p.272「あとがき」)
という著者の経験の詰まった一冊だった。

刀と同様、他人を傷つけ、結果殺めることもありうる「陰茎」を持つに足る倫理・心・技・体の修養規範

もっとみる
『そして、僕はOEDを読んだ』を読んだ

『そして、僕はOEDを読んだ』を読んだ

骨をつかんだ原始人が、相手に殴りかかる。人類がはじめて使った道具は暴力のためだった・・・という『2001年宇宙の旅』の冒頭にならえば、辞書をつかんだ幼稚園人は、うんこちんこを引く。はじめて使った辞書は、下ネタのためだった・・・。
誰しも経験があるだろうこの行為は(いや言いすぎました)、しかしやがて成長し、正しく必要な語彙を調べるように、進化を遂げていくものだ。

ではその進化が行きつき、スターチャ

もっとみる
『完全版 ピーナッツ全集』に日曜版はカラーで収録されているのか ~ネットで見つからないから調べる

『完全版 ピーナッツ全集』に日曜版はカラーで収録されているのか ~ネットで見つからないから調べる

なんだか最近、ネット上で本を探していて、その本の欲しい部分の情報がのってない、ああ載ってない、ということが多い。

けしてネタバレ、というほどでもないようなこと。

『完全版 ピーナッツ全集』にカラーはあるか?おととしから、ついに日本でもスヌーピーのマンガの「完全版」全集が出て、無事最終巻まで刊行された。

(『完全版 ピーナッツ全集』全25巻+別巻1 河出書房新社 2019~2020年)

のだ

もっとみる
『定本栗鳥巣』壱~肆巻 アングラで生きる すべてがネタ

『定本栗鳥巣』壱~肆巻 アングラで生きる すべてがネタ

「ストリップ」という言葉を知りながら、実際に見たことのあるものはそう多くない。古くは加トちゃんの”ちょっとだけよ”を引きずり、単に裸を売りにしたエロ見世物、という認識も根強いものだろう。
現在全国で劇場数20館を下回ったストリップ業界は、ひどく狭くなった。
中でもメディア露出に積極的な「浅草ロック座」を持つロック座系列は、美しいダンスと肉体美の王道を志向し、女性客の支持も積極的に取り込んでいる。し

もっとみる
金子一馬 画集pedia

金子一馬 画集pedia

「悪魔絵師・金子一馬」氏。

「ATLUS」というゲーム会社のイチ社員ながら
「女神転生シリーズ」のそのスタイリッシュで、色気と、意表を突く奇抜さもあわせもったデザインにより、この上ない地位を築いた。

おそらくかのドラクエ(鳥山明氏)、FF(天野喜孝氏)よりも画集が大量に出ており
今なお「あれが収録されてないぞ!」の声はネット上を荒れ狂い、国会議事堂を取り巻かんばかりです。

ここらで 何の絵が

もっとみる