毎年、桜の季節になると思い出す。 私は勤労学生だった。 看護師になるために看護学校に通いながら病院で働いていた。 そこに入院していた患者さん。 確か50代の男性で、…
私は家族が出かける時など、 いってらっしゃいと一緒に、 「気を付けて」 と必ずいう。 無事に帰って来れるように、 その言葉がお守りになるような気がするから。 「言霊…
以前仲が良かった人がよく言ってたこと。 「一生のうちで嫌な事と良い事は同じだけ起こるっていうから、 嫌な事が続けて起こった時は、次に来る良い事のために不幸を貯め…
私の母は認知症だ。 家族のことはわかるし、実家からうちまでの道のりも一応覚えている。 だけど、 自分で服を用意して着替えるということができない。 料理の名前も忘れ…
自分に必要なメッセージというのは、 ふと目にした文章や、誰かの口からとか、色んなところから入ってくるという話を聞いたことがある。 ここ数年で、まさにこれ!という…
数年前、 私、なんかおかしいから病院行きたいねんと、母が自ら受診を希望して、 色んな検査を受けて、 パーキンソン病とアルツハイマー型認知症という診断を受けた。 母…
高校2年生の時、 友人からドラマの主人公の友達役のオーディションを一緒に受けないかと誘われた。 なんか面白そうというとこでOK。 スナップ写真をお互い撮影し合って、…
看護学校を卒業して就職した病院で、 最初に配属されたのは産婦人科病棟だった。 15床しかない小さな病棟には、 生まれて間もないベビーもいれば、 ママになりたてホヤホ…
私は50代で看護師をしています。 フルタイムで仕事をしながら、 近所に住むパーキンソン病&認知症の母を、家族みんなで協力しあって介護しています。 10年ほど前から太極…
まこ
2024年3月31日 00:22
毎年、桜の季節になると思い出す。私は勤労学生だった。看護師になるために看護学校に通いながら病院で働いていた。そこに入院していた患者さん。確か50代の男性で、末期の胃癌だった。状態が良くなく、ほとんどベッド上で過ごしていた。春先のある日のこと。検温に行った時に、「良いお天気ですよね。もうすぐ桜の季節ですね」と、当たり障りのない気候の話をした。「そうだね。僕は東北出身
2024年2月29日 22:28
私は家族が出かける時など、いってらっしゃいと一緒に、「気を付けて」と必ずいう。無事に帰って来れるように、その言葉がお守りになるような気がするから。「言霊」というものがある。言葉には霊力が宿っているという。考えてみれば、言葉ひとつで、人を幸せにすることも不幸にすることもできる。毛布のようにあたたかく包み込むこともできれば、刃物のように切りつけることも。大丈夫、大丈
2024年2月23日 15:22
以前仲が良かった人がよく言ってたこと。「一生のうちで嫌な事と良い事は同じだけ起こるっていうから、嫌な事が続けて起こった時は、次に来る良い事のために不幸を貯めてる、不幸貯金だと思うようにしてる」嫌なことがあった時、2人で、これは幸せのための不幸貯金や!と言いあっていた。あの頃、結構私はネガティブな人で、すぐ感情的になっていた。カッときて、すぐにそのまんまの感情を相手にぶつけること
2024年2月19日 20:52
私の母は認知症だ。家族のことはわかるし、実家からうちまでの道のりも一応覚えている。だけど、自分で服を用意して着替えるということができない。料理の名前も忘れているし、もちろん料理もできない。パーキンソン病もあるので、身体の自由がきかず、筋力も衰えているので、動くのがなかなか辛そうだ。だからといって何もさせないのは良くないので、食器洗いや洗濯物をたたむことをやってもらっている。
2024年2月12日 21:11
自分に必要なメッセージというのは、ふと目にした文章や、誰かの口からとか、色んなところから入ってくるという話を聞いたことがある。ここ数年で、まさにこれ!という体験。何度かした。そして、そのたびに心が救われた。ちょっと前、辛いことがあって、自分がどうあればいいのか、どんなふうに生きていけばいいのか、見えなくなってしまっていた。このままではいけないと思いながらも、グズグスとした
2024年2月5日 21:59
数年前、私、なんかおかしいから病院行きたいねんと、母が自ら受診を希望して、色んな検査を受けて、パーキンソン病とアルツハイマー型認知症という診断を受けた。母本人も結構ショックを受けていたが、お母さんっ子だった私と妹も相当ショックを受けた。その時母が言った言葉、「私が急に病気とかで逝ってしまったら、あんたら辛いやろ。だから、世話かかって大変やしお母ちゃん逝ってくれてもいいわってあん
2024年2月1日 14:47
高校2年生の時、友人からドラマの主人公の友達役のオーディションを一緒に受けないかと誘われた。なんか面白そうというとこでOK。スナップ写真をお互い撮影し合って、書類に添付して送付した。結果は、書類選考は2人とも合格。2次審査(何をやったか全く覚えていない)で、めでたく(?)2人とも不合格となった。その一連の流れがあって、友人が私に、「まこちゃん、肌がキレイやったら人生変わって
2024年1月26日 21:37
看護学校を卒業して就職した病院で、最初に配属されたのは産婦人科病棟だった。15床しかない小さな病棟には、生まれて間もないベビーもいれば、ママになりたてホヤホヤのひともいるし、抗がん剤治療をしている人もいた。抗がん剤治療のため入院していたNさん。確か50代後半で、ベリーショートのグレイヘア、何だか可愛らしくて、物静かで柔らかい雰囲気を漂わせている人で。午後の検温に行くと、いつも
2024年1月25日 21:37
私は50代で看護師をしています。フルタイムで仕事をしながら、近所に住むパーキンソン病&認知症の母を、家族みんなで協力しあって介護しています。10年ほど前から太極拳を習っていて、最近、初心者のためのクラスを受け持たせてもらえるようになりました。忙しい日々の中、色んな人と出会い、言葉と出会い、一喜一憂したり、なるほど!と思ったり、すとんと腑に落ちたり、切なかったり、幸せだったり、