カタストロフ

その前の日のスケッチ

自分だけが先へ行こう

自分だけが手に入れよう

自分だけが勝てばいい

そんなもん もうやめようや 必死な顔して あほらしい

スポーツで一人の勝者が嬉しそうです

発明した一人の人間が嬉しそうです

空前の高収益を上げた一人の起業家が嬉しそうです。

そんなもん もうやめようや 真面目な顔して あほらしい

一人もしくは一つの組織の繁栄のために必死で頑張る

一人もしくは一つの組織の繁栄のため

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最期の狂乱

又、懐かしいこの思い出の場所にやってきた

でも、何もかもが信じられないほど変わっていた

そして今も変わり続けている

もう多分ここを訪れることはないだろう

そう言い残して

この世界をあとにする

数多の生きもの

絶滅したと人はいう

でも違うよ

彼らはこの先の世界を見たくなかったんだよ

彼らには解っているのさ

神の怒りが

この先のことも

何もかも

そしてその選択をしただけなん

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終戦記念日って一体何を記念するんだ

三木清さんが 

獄中で

糞尿にまみれ

疥癬によって

もがき苦しんで

亡くなった

日本の

正義や

思想などというものは

その時に

まったくそれと同じように

糞尿にまみれ

疥癬によって

もがき苦しんで

なくなったんだ

人として

何が

大切か

何のために

生きるのか

そんなことは

なにも考えず

槌音を響かせる

本当だったら

その前に

何を差し置いても

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ゆらぎ

何かから逃れるかのように

科学が要求するのは

より早く 

もっと早く 

それより早く

そこまでして

それが逃れようとしているのは

それ自身から

何かを恐れるかのように

科学が追求するのは 

より強い 

もっと強い 

更に強い 



その圧倒的な力で

それが壊したがっているのは

それ以外の

全ての力

何かを隠し

欺(あざむ)

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続 my calling

夏の暑い暑い午後

照りつける太陽

滴り落ちる汗

その中で

氷のような心が

風のない

湖面のように

今の世界を映している

目まぐるしく

目まぐるしく

変わる

変わる

咀嚼することも

味わうことも

感じることさえ

できないほど

早く

早く

何故そんなに

急ぐのか

じっとしていると

考えなければ

いけないからじゃない

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vol.64「なんて素晴らしい世界」(『ザ・ロード』コーマック・マッカーシー 黒原敏行:訳/ハヤカワepi文庫/2010年刊)

vol.64「なんて素晴らしい世界」

みなさんこんにちは。
今週はピュリッツァー賞作品です。

またも漫画『バーナード嬢曰く。』を参考に、
読了いたしました。

なにかしら、
核戦争的なものがあって、
滅んだ世界のエピローグです。

広義でいえば、たぶんSF…?

コーマック・マッカーシー、
『ザ・ロード』。
では、どうぞ…。

いま世界が

よくなっているか
悪くなっているか

というのは、文

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ささやかな幸せ

人として

本当に 守り 残し 伝えて

いかなければならないものが

踏みにじられ

蹂躙され

もはや それは

見る影もなく

力なく 横たわっている

人々は

小さな自分達だけの幸せを

守り 温めて 

直視しなければならないものを 見ないようにして

この 最も嘆かわしい 怨嗟に溢れる 地球で

本当に 幸せだと

喜んでいる

さあ

笛を吹こう

全てのそれを 目覚めさせる 笛を

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自然

パパ 今日 学校で 自然っていうのを習ったんだ。
ふーん。自然というのは一体何なんだい?
それはね、昔いた詩人とか画家とか言うペテン師や詐欺師が作ったおとぎ話なんだ。
それを聴いたり観たりした人は取り付かれて廃人になってしまうんだよ。
それでね、その人たちが使うおまじないは誰も意味がわからないんで伝わっていないんだけど、拝んでいた悪魔の絵は人目に触れないように銀行の地下室に厳重に保管されて

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美術館おさめ。

森美術館で開催中の「カタストロフと美術のちから展」に行ってきました。

今年最後の美術館。

この展示、かなりよかったです。
一つひとつちゃんと見てたら2時間あっても足りないくらいでした。

「カタストロフ」が「大惨事」という意味をもつ通り、大惨事のを目の前にしたときに制作されたさまざまな作品が展示されています。

ひとつめに印象的だったのは、パレスチナ出身ハレド・ホウラニさんの「パレスチナのピカ

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