ぺら、

秋めくの致死量とうにこえました

さよならと言いて葡萄ひとつ抜く

深酒の夜りんどうの色は濃し

歩いても歩いても霧ひとりなり

鏡拭きまっさらにした白露かな

秋の蝶ひらひらおちていくばかり

鶺鴒やいまにも愛を落としそう

鳥威さかさまの世を生きている

秋分や大人になるってこういうことか

のみこんだ言葉いかほど濁り酒

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良いことありますように♡さんきゅう!
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梅雨 1 ツユコンピ参加作品

「 和 」

梅雨に入る着物の帯をかたくしめ

傘さしてたたずむ人もかきつばた

手を打てば梅雨寒の鯉あつまり来

町ぢゆうに喝とどろけり梅雨の雷

雨ふればあめのさびしさほたる籠

kusabue

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四季折々の俳句 32

「 胸張って 」

木のぼりの子らに新緑きらきらす

きのふとは大むかしなり鯉のぼり

日あたりてオリーブの花にほふ島

一杯のアイスコーヒーきれいなり

行くかぜを永遠に追ふヨットかな

目つむりてしづかなりけり夏怒濤

ひとり聴く郭公のこゑとほきかな

うで組みのまま日暮れたり田植時

柔らかにしらさぎあゆむ植田かな

小さくて大いなる母夏シャツ干す



赤々と活けてこれより薔薇の日々

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過去記事もよろしくお願いいたします
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Kusabue ~ 自選俳句集 1~

有料記事に挑戦、はじめたいと思います。

毎日発表している句とは別に、
より厳選した句をまとめて
掲載いたします。

完全未発表の新作です。

第1回目は全10句。
(夏4句・秋3句・冬1句・春2句)

短い文章ですが、句の解釈つきです。

ご興味がありましたら、ご購入ください。

kusabue

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四季折々の俳句 29

「 詩集より蝶 」

春一番目をみひらいて吹かれけり

わらうては春のひかりをはなつ君

蝶よりもかろやかに人ゆく野かな

富士といふにつぽんいちの山笑ふ

手にすくふ水やはらかき春ならん

早わらびや来てはすぎゆく人の声

東京をとほくはなれてのどかなり

一人住む庭はたんぽぽばかりかな

につぽんといふ国一つおぼろなり



ほほ笑んで平和な世なり雛まつり

踏んづけしひとつぶは花雛あられ

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四季折々の俳句 28

「 帰る鳥 」

春障子こころもろともひらきけり

さきがけて空に響かすうぐひす笛

おほいなるフェリーの汽笛雪の港

背中押すバレンタインの日の風よ

揚りゆきそれつきりなる雲雀かな

勿忘草わすれたころに咲きにけり

誰しもがいつぺんの雲のどかなり

のり巻いておむすびといふ母の愛

子どもらへわらひて母は春の風邪

日だまりに寝ころぶここち春炬燵



馬鹿らしくなりてわらへり花粉症

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気分よい1日を✨
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四季折々の俳句 27

「 ちいさき春 」

子どもらのあかるき声が春を呼ぶ

たびの空春へつづきてはるかさよ

鶴舞つて空うつくしくなりにけり

落ちるなよ赤いちりんの寒つばき

さい果てに海鳴りやまぬ雪見かな

雪いつか雨にかはりてはかなさよ

生きてゆくからだはたけば冬の塵

なかなかにとけぬ空家の根雪かな

ひとり寝のあかりをけして冬終る

舞ひ落ちてことごとく花ぼたん雪



灯ひとつともしてねむる吹雪の夜

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ありがとうございます✨
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四季折々の俳句 26

「 生きかへる 」

降る雪へ耳を澄ましてゐたりけり

咳よりもさびしきものは一人の夜

湯浴みしてとかすこころの氷かな

月曜日ともしてさむきあかりかな

鼻のさきまであたたまる生姜湯よ

おもきおとたてて冬蜂とびゆけり

灯ともしてはたらくひとら窓に雪

踏みしめてはたらきにゆく街の雪

ひとびとのけものめくなり白き息

酒にむせけむりにむせて焼き鳥屋

本音言うていまよりなかま燗の酒


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ご覧いただいてありがとうございます✨
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四季折々の俳句 25

「 コート 」

につぽんが華やいでをり正月富士

かへりみる成人の日ははるかなり

かんぱいのあと好き好きに新年会

あかん坊が手足ちぢめて寒波来る

町中のポスト真つ赤に凍ててあり

わらふ顔ばかりのかがみ開きかな

魂が飛び出しさうなくしやみかな

おほぞらへのぼつて行かん冬の坂

うたた寝て試験のあとの炬燵かな

絵ぶすまのなかにも一人旅のひと

寒星やいつでもいつまでもひとり

落ち葉掃

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四季折々の俳句 24

「 ちからうどん 」

年の湯にことしを洗ひながしけり

けふのためいちねんはあり大晦日

につぽんが黙してをりぬ除夜の鐘

たとへればわらふ神さまかがみ餅

行く道のはるばるとある今年かな

獅子舞ひのにらんでゐしは心かな

屠蘇からの大酒盛りとなりにけり

摘むべきか摘まざるべきか福寿草



書きだしてはるかなこころ初日記

世のなかへ一歩ふみだす四日かな

五日はやちからうどんを啜りけり

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気分よい1日を✨
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