京都府内の石造物⑳:泉橋寺五輪塔(伝・光明皇后遺髪塚)

名称:泉橋寺五輪塔

伝承など:光明皇后遺髪塚(南都焼討の犠牲者供養塔)

所在地:京都府木津川市山城町 泉橋寺

「橋寺」の通商で知られる泉橋寺は、奈良時代に行基が開いたと伝えられる古刹である。

境内には重要文化財に指定されている鎌倉時代後期の五輪塔があり、かつては光明皇后の遺髪塚と呼ばれていたが、発掘調査の結果、平重衡による南都焼討の際の犠牲者供養塔であることがわかった。

五輪塔は完形で、

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京都府内の石造物⑩:京都国立博物館層塔(伝・佐藤兄弟の墓)

名称:京都国立博物館層塔(旧馬町層塔)

伝承など:佐藤継信・忠信兄弟の墓)

所在地:京都府京都市東山区 京都国立博物館

京都国立博物館の敷地内の庭には、中世の石造物が多く展示されているが、その中でも一際目を引く大型の石塔が、旧馬町の層塔である。

元々は同じ京都市東山区の馬町の路地にあり、二基並んで建っていたことから源義経に仕えた佐藤継信・忠信兄弟の墓と言う伝承が生じた。

もとより伝承の域

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奈良県内の石造物⑧:頭塔

名称:頭塔

伝承など:玄昉の首塚

所在地:奈良県奈良市高畑町

興福寺から南の猿沢の池を経て高畑の新薬師寺に向かう途中に、頭塔と呼ばれるピラミッド型の施設がある。

頭塔はストゥーパの一種で奈良時代の造立とされ、元来は「どとう」(土塔)であったのが転訛して「ずとう」となり、藤原広嗣の祟で死んだとされる玄昉の首塚と言う伝承があったことから「頭塔」の文字が当てられるようになったと考えられる。

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「らかん茫々」展

「らかん茫々」始まりました。ふうらの古郷での展覧会です。
 4月29日〜5月30日 於:加西市羅漢寺 ミニギャラリー。
謎に満ちた北条石仏と共に楽しんでくだされば幸いです。期間中随意在廊しますが、ご連絡くだされば近くなので伺います。ご遠慮無くどうぞ。

羅漢寺ギャラリーです。向こうへ抜けて石仏の並ぶ羅漢場に。ガラスで見にくければ戸をあけて観ることもできます。緑がいっぱいで、クロジのメスらしい顔のが

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「らかん茫々」
草画(らかん葉書絵)の展覧会をします。
場所はふうらの古郷、北条石仏の羅漢寺。
案内状・ちらし、ダウンロードできます。
http://rokkaku.que.jp/exhibition/rakanbobo/rakanbobo.html

京都府内の石造物③:安寿楽院五輪塔

名称:安寿楽院五輪塔

伝承など:なし

所在地:京都府京都市伏見区竹田内畑町 安寿楽院

近鉄竹田駅のほど近くに、現在は小さな寺院になってしまったが、平安時代末期院政期の鳥羽離宮の栄華を偲ぶ安寿楽院がある。

現在の境内から一旦出外れてしまうが、安寿楽院西方の老人ホームのあるあたりが元々の本堂があった場所とされ、その地に大型の五輪塔が建っている。

鎌倉時代中期の弘安十年の銘文を持ち、三メートル

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羅漢寺 2019.3.11

東日本大震災から八年。
羅漢寺を訪れて、合掌羅漢を巡った。

椿各種、馬酔木、花盛り。鉢の春蘭、肥後菫。
曇り、時折小雨、陽が差すことも。エナガの声が渡る。

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詩 どろん

今年も頭にサザンカの花びらをのっけた羅漢に会った。

 どろん

蝋梅を見に
羅漢寺に行く
花はやや草臥れていたが
まだ蕾は残っていた
青軸の方はまだまだ固い

光に誘われたはずが
どんより曇って
羅漢たちももの静か
なかで一人
頭に山茶花の花びら載せて
どろん、のポーズ
羅漢は何に化けたいか

九年前(2013年)のどろんのポーズ。詩はその翌日書いたもの。
因みにこの人には詩集『春と石仏』の表紙

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