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生物

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遺伝子のスイッチとは?

遺伝子のスイッチとは?

【遺伝子】
 遺伝子とは、身体の設計図です。二重まぶた、ある鼻の形になる、特定の病気にかかりやすいなどは、遺伝子によって決まっています。遺伝子とは、DNA上のところどころにある一定の文字列のことで 、それは全体の2%ほどにしかすぎません。その文字列の情報には、特定の意味があります。ただし、遺伝子にあるのは、機能だけです。そこに独自の意思というものはありません。人間の遺伝子は、約2万個以上あるとされ

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骨と若さの関係

骨と若さの関係

【骨】
 人間の骨は、約200本から構成され、全体重の15~18%の割合になります。その骨の主成分となるのが「コラーゲン」と「カルシウム」です。コラーゲンは、タンパク質の一種で、人間の場合、全タンパク質の30%を占めています。カルシウムは「無機物」です。それが骨に硬さを与えています。無機物とは、炭素を含まない物質のことです。また、カルシウムには「ホルモン」を助ける作用があります。ホルモンとは、体

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酵素とは何か?

酵素とは何か?

【酵素】
 酵素は、タンパク質の一種です。人間の場合、体内に約5000種類の酵素を持っています。酵素は、生命活動の化学反応に必要なものです。その化学反応によって、生命活動に必要な物質が生成されています。酵素は、組み立て工具のようなものです。生体内の化学反応は、その工具である酵素によって行われています。酵素が作られる場所は、細胞内にある「リボソーム」という小器官です。酵素は、DNAの設計図に基づいて

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DNAとは何か?

DNAとは何か?

【DNA】
 DNAとは、遺伝情報を持つ化学物質のことです。正式名称を、デオキシリボ核酸と言います。DNAは、糸のように細長い、巨大な高分子化合物です。それは、何十億個もの炭素原子が、組み合わさって構成されています。その長さは2mにもおよび、地球上で最も複雑な分子の一つです。DNAは、 ヌクレオチドを基本単位としています。「ヌクレオチド」とは①塩基②デオキシリボース糖「糖の一種」③リン酸が結合した

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生物の三条件

生物の三条件

【細胞】
 生物とは、入れ物のようなものです。それは、境界によって区別され、外界から独立しています。全ての生物を構成する最小単位は「細胞」です。その細胞は、水で溶けない脂質の分子で出来きた「細胞膜」で包まれています。細胞膜が必要なのは「情報分子」や「酵素」、取り込んだ「栄養」が外に流れ出してしまわないためです。その内側では、それらを取り込んで、さまざまな活動をしています。膜があることによって、生命

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蚊について

蚊について

【蚊】
 
 蚊は、地球上で最も人間を殺している生き物です。「マラリア」「デング熱」など、蚊が媒介する感染症によって、年間約72万人以上が亡くなっています。マラリアは「アフリカ」、デング熱は「東南アジア」「南米」が中心です。蚊は、ハエ目カ科に属する昆虫で、日本には約110種がいます。そのうち、人の血を吸うのは約3割程度です。一般的に、蚊には「ヒトスジシマカ」と「イエカ」の二種類がいます。
 ヒトス

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ツキノワグマの食べ物

ツキノワグマの食べ物

【大食漢】
 すべての動物にとって食物は重要です。動物は、一生の大部分を食べ物を探すことに費やしています。その行動は、食べ物によって規制されていると言ってよいかもしれません。何を食べるかによって、どう生活するかが変わるからです。それは、ツキノワグマも例外ではありません。ツキノワグマは、日本の野生動物の中では、比較的大きな動物です。そのため、大量に食べる必要があります。また、身体の割合に対しても、か

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ツキノワグマと「人身事故」

ツキノワグマと「人身事故」

【人身事故と環境の変化】
 ツキノワグマは、基本的に、臆病な動物なので人間を恐れています。そのため、自ら近寄って来ることは、ほとんどありません。しかし、近年、ツキノワグマによる人身事故が多発しています。本来、ツキノワグマは、わざわざ人間を襲う動物ではありません。ただし、人里に降りて来たツキノワグマは、パニック状態になっており攻撃的です。そもそも、ツキノワグマは、やむを得ず人里に来ています。なぜなら

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ツキノワグマからの逃げ方

ツキノワグマからの逃げ方

【興奮させない】
 ツキノワグマは、動かないものにはあまり反応しません。そのため、どちらかと言えば、動いている人を狙ってきます。動いているものに反応するのは、動物の習性だからです。特に動いている部位を攻撃してきます。ツキノワグマに出会ったら、とにかく動かないことです。急に逃げ出したり、大声を上げると、相手を驚かせるので危険だとされています。ツキノワグマも、自分の身を守るため、反射的に攻撃してくる

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ツキノワグマの生態

ツキノワグマの生態

【森との関係】
 ツキノワグマは、森林に棲む生き物です。森とツキノワグマは、相互に依存し合う関係にありました。ツキノワグマは、きわめて、森の状態に影響を受けやすい生き物です。逆に、ツキノワグマの方でも、森に影響を与えています。例えば、食べ物を探す時、地面を掘り起こすことが、土壌を豊かにしているからです。また、糞をすることで、木の実が散布され、それが森づくりの役割を果たしています。
 ツキノワグマ

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ツキノワグマと出会わないために

ツキノワグマと出会わないために

【出会わないために】
 ツキノワグマに襲われないためには、出会わないのが一番です。普通に生活をしていれば、出会うことは、ほぼありません。本来、ツキノワグマは、人間と出会いたくない動物だからです。開けた場所で遭遇した場合は、たいていツキノワグマの方が先に逃げてくれます。そのため、遠くにいる場合なら、それほど心配はいりません。人間の方が気をつけていれば、ほとんどの事故は防げます。本来なら、ツキノワグ

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ツキノワグマの「繁殖」

ツキノワグマの「繁殖」

【冬眠】
 ツキノワグマは、飢餓への適応ため、冬は冬眠します。その越冬期間は、北国ほど長めです。初雪を合図に、ツキノワグマたちは、いつもの越冬場所に向かいます。冬眠中も、ずっと巣穴で寝ているわけではありません。暖かい日には、覚醒していることもあるからです。ツキノワグマのメスは、冬眠中に「出産」と「子育て」をします。出産は、3年に1度くらいしかしません。
 ツキノワグマのメスは、特殊な繁殖生理を持っ

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渓流釣りと「ツキノワグマ」

渓流釣りと「ツキノワグマ」

【頭数】

  渓流釣りで、ツキノワグマに会う可能性は、ほとんどありません。その理由の一つが、ツキノワグマの頭数そのものが極めて少ないことです。例えば、広い面積の秋田県でも、約3000頭位しかいません。子沢山の年で、頭数が多少増えたとしてもたかが知れています。母グマが産む子供の数は、多くても二匹です。そのため、爆発的に増えることがありません。ツキノワグマが出没する地域に住んでいても、人気のない山奥

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ツキノワグマの能力

ツキノワグマの能力

【大きさ】

  ツキノワグマは、臆病な性格のため、向こうから襲ってくることは、ほとんどありません。しかし、能力的には人を殺傷出来るので、十分に警戒は必要です。ツキノワグマは、決して大きくはありません。大人のオスでも平均体重80kg前後なので、世界的には小型の熊です。100kgを超すものは大物とされています。人間と比較しても、それほど体格差はありません。大きさは、オスとメスや年齢などによっても違い

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