Kaji

物書きを目指すしがない会社員です💦同じ志を持つ方とぜひ繋がりたく思います😊スキやコメン…

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物書きを目指すしがない会社員です💦同じ志を持つ方とぜひ繋がりたく思います😊スキやコメントで、お互い高め合えたらなお幸いです🙇‍♂️

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すべからく『愛』を謳え 序章

あらすじ 幼い頃、事故で両親を亡くした聡太郎。 彼自身も生死の境を彷徨った挙句、息を吹き返す。 目を覚ました彼は、自分に違和感を覚える。 不意に訪れる激しい…

Kaji
3週間前
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すべからく『愛』を謳え 第3話 『報復』

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Kaji
5日前
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ホラー小説部門で応募しているのに、トップメニューに出てくる『ホラー小説部門』のカテゴリーには僕の作品が載ってないのはなんでだろう?🤔ハッシュタグから行けば見えるのですが💦
あそこにあがるのはイノセントなクリエイターさんのみ?なんて勘繰ったり(笑)或いは応募になってない?

Kaji
6日前
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すべからく『愛』を謳え 第2話 『翻弄』

すべからく『愛』を謳え 第2話 『翻弄』 ①絶頂 「ひっ! いっ、痛い!!」 志保はあまりの激痛に、シーツを握りしめ、歯を食いしばる。 彼女の叫びを無視して、…

Kaji
9日前
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すべからく『愛』を謳え 第1話『蠢く』

すべからく『愛』を謳え 第1話『蠢く』 ①春原志保(すのはらしほ) 『うふふ……欲しいもの……あなたが欲しいものはなあに?』 『私が、私が欲しいものは、な、な、名…

Kaji
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創作大賞2024応募します!

昨年も全くの圏外でしたが、今年はホラー小説部門が出来たので、そちらに挑戦致します!! もう、本当に『賞』と名のつくものには、ほんとに応募出来たの?って疑いたくなる…

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ショートショートに挑戦中!

今更ながら、とっても苦手なショートショートに挑戦を始めました(笑) 400文字にどれだけドラマとメッセージ、そして喜怒哀楽を込めれるか、ひとまず挑戦なうです。 因みにn…

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君に幸あれ 第6話 朴訥が故に

君に幸あれ 第6話 朴訥が故に 第5話はこちら 「あのねぇ! あんた社員なんでしょ?そんな基本的な事も出来なくてどうすんのよ? いい加減成長したら? 全く進歩の欠片も…

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第2回『幻想と怪奇ショートショート・コンテスト』応募してみた

新紀元社さん主催の上記コンテストに、とりま応募してみました💦 絶対に絶対にかすりもしなければ、誰の目にも止まらない自信に満ち溢れてはいますが、どこかに殊勝な物好…

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2か月前
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君に幸あれ 第5話 歓喜

君に幸あれ 第5話 歓喜 第4話はこちら 向前は厳粛に、そして大切に通話終了のアイコンをタップした。 『ありがとう……後ろ前ちゃん…….』 そう、エマの声が最後…

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2か月前
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君に幸あれ 第4話 兆し

君に幸あれ 第4話 兆し 第3話はこちら 「…….いつも、エマっちの元気な笑顔に励まされて、『頑張れ!』って、背中押して貰ってます! 僕が推すことが少しでも、エマっ…

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君に幸あれ 第3話 不遇

君に幸あれ 第3話 不遇 第2話はこちら 「あの! そこ、邪魔なんですけど!」 「あ、すみません」 「ったく、歳だけとって、なんにも仕事出来ないんだから! 分かったら…

Kaji
3か月前
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君に幸あれ 第2話 粘着

君に幸あれ 第2話 粘着 第1話はこちら 「誰か、思い当たるファンの方とかいらっしゃいませんか?」 「いえ、ファンの方一人ひとりを把握している訳ではないので……でも…

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君に幸あれ 第1話 予兆

序章はこちら 第1話 予兆 「なんか最近、身体がだるくって……正直しんどいです」 エマは言葉通り、辛そうな表情を浮かべた。マネージャーである進藤は、その表情に苦笑…

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君に幸あれ

序章 「前代未聞」 湊月奈央は、そのあまりものおぞましさに、ほんの一瞬だけ目を伏せた。 怒りと憎しみ、そして執着。死して尚しがみついて離れない、この男の粘着質に…

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ありがとう

何気ないつもりでも、聞く人によっては不快であったり、或いはその逆で愉快であったり、そんな発言に左右されながら、僕は日々の大半を不安と徒労に苛まれている。 多くの…

Kaji
6か月前
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すべからく『愛』を謳え  序章

すべからく『愛』を謳え 序章

あらすじ
幼い頃、事故で両親を亡くした聡太郎。
彼自身も生死の境を彷徨った挙句、息を吹き返す。
目を覚ました彼は、自分に違和感を覚える。
不意に訪れる激しい頭痛。その最中に脳裏に浮かぶ、絶望に打ちひしがれた誰かの叫び。 その後、派生する紅い右眼と、燃えるように熱い左手。目の前には闊歩する異形の者たちの世界。
そして彼の中で渇きを訴える誰かの声。
『誰かがいる……』

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すべからく『愛』を謳え  第3話  『報復』

すべからく『愛』を謳え 第3話 『報復』

すべからく『愛』を謳え 第3話 『報復』

①宣告

志保の目の前に現れたのは、紛れもなく梨乃だった。しかもその出で立ちは、取り急ぎ着合わせたかののように、皺だらけのシャツと、ボタンを締め掛けのデニム。妙に艶めいて蒸気した表情が、なにかの最中であったことを想起させた。
「あ、ほんとに来ちゃった」
悲壮な面持ちの志保を目の前にして、少しだけ枯れた声で、梨乃は冷たく呟いた。
「誰だよ?

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ホラー小説部門で応募しているのに、トップメニューに出てくる『ホラー小説部門』のカテゴリーには僕の作品が載ってないのはなんでだろう?🤔ハッシュタグから行けば見えるのですが💦
あそこにあがるのはイノセントなクリエイターさんのみ?なんて勘繰ったり(笑)或いは応募になってない?

すべからく『愛』を謳え  第2話  『翻弄』

すべからく『愛』を謳え 第2話 『翻弄』

すべからく『愛』を謳え 第2話 『翻弄』

①絶頂
「ひっ! いっ、痛い!!」
志保はあまりの激痛に、シーツを握りしめ、歯を食いしばる。
彼女の叫びを無視して、名護は背中越しに覆い被さり、獣のように腰を打ち付ける。そして肩を抱くようにして左腕を絡めると、右手を彼女の首もとにあてがう。そのまま無理やり上体を反らさせ、顎と首の付け根に回した指で、急速に圧迫を加える。
「く、苦し、い……

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すべからく『愛』を謳え 第1話『蠢く』

すべからく『愛』を謳え 第1話『蠢く』

すべからく『愛』を謳え 第1話『蠢く』

①春原志保(すのはらしほ)
『うふふ……欲しいもの……あなたが欲しいものはなあに?』
『私が、私が欲しいものは、な、な、名護先輩! 名護先輩が欲しい!』

そう叫んだ刹那、春原志保(すのはらしほ)は、ベッドの上で目を覚ました。
「ゆ、夢か…….あ、痛い……」
目が覚めたのはいいものの、浮遊感と共に鈍く重い痛みが、こめかみを襲う。
たまら

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創作大賞2024応募します!

創作大賞2024応募します!

昨年も全くの圏外でしたが、今年はホラー小説部門が出来たので、そちらに挑戦致します!!
もう、本当に『賞』と名のつくものには、ほんとに応募出来たの?って疑いたくなるくらいに、圏外を貫き続けておりますが、いーかげん、そろそろどこかの一次審査くらいは突破したいところ……

という事で、先程今回応募作『すべからく『愛』を謳え』の序章だけアップしましたので、どうか、どうぞ、お読み頂けると泣いて喜ぶ次第です�

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ショートショートに挑戦中!

ショートショートに挑戦中!

今更ながら、とっても苦手なショートショートに挑戦を始めました(笑)
400文字にどれだけドラマとメッセージ、そして喜怒哀楽を込めれるか、ひとまず挑戦なうです。
因みにnoteでは、暗くて重くて、ドロドロなのが多いですが、こちらでは、にんまり、ほっこり、たまに切ないをメインに書き始めてます!
是非とも遊びに来て頂けたら、泣いて喜びます!よろしくお願いします。

君に幸あれ 第6話  朴訥が故に

君に幸あれ 第6話 朴訥が故に

君に幸あれ 第6話 朴訥が故に
第5話はこちら

「あのねぇ! あんた社員なんでしょ?そんな基本的な事も出来なくてどうすんのよ? いい加減成長したら? 全く進歩の欠片もないんだから! あぁ!ちょっと休み取っただけで、こんなになるんなら、あたしゃ一生休めないんですけど!」

奈央が店に入るや否や、ヒステリックな女性の声が店内に響き渡った。
店内の他の客もその声の大きさに、一瞬ざわついたが、皆

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第2回『幻想と怪奇ショートショート・コンテスト』応募してみた

第2回『幻想と怪奇ショートショート・コンテスト』応募してみた

新紀元社さん主催の上記コンテストに、とりま応募してみました💦
絶対に絶対にかすりもしなければ、誰の目にも止まらない自信に満ち溢れてはいますが、どこかに殊勝な物好きがいて、わずか一文字だけでも共感して貰えれば💦等と淡く無駄な望みを抱く自分も居ないかと言えば、嘘になる次第💦
また、作品のリズムと展開的に、変な癖がついているようで、どことなく今まで書いて来た作品の二番煎じというか、作風がバラエティ

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君に幸あれ  第5話  歓喜

君に幸あれ 第5話 歓喜

君に幸あれ 第5話 歓喜
第4話はこちら

向前は厳粛に、そして大切に通話終了のアイコンをタップした。

『ありがとう……後ろ前ちゃん…….』

そう、エマの声が最後の最後に、彼の耳に届いた。紛れもないエマの声だった。彼が聞き間違えるはずもない。正真正銘、それはエマの声だった。
繋がりはしたものの、うんともすんとも発しない電話の向こうを、正直訝しく思ったが、それは彼の杞憂だった。切々と

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君に幸あれ 第4話  兆し

君に幸あれ 第4話 兆し

君に幸あれ 第4話 兆し
第3話はこちら

「…….いつも、エマっちの元気な笑顔に励まされて、『頑張れ!』って、背中押して貰ってます! 僕が推すことが少しでも、エマっちの人気と笑顔に繋がることを祈ってます!」

けたたましく鳴り響く着信音に、気を失いかけていた奈央は、目が覚めたよつに我に返った。
エマのスマホは、暗く不安に澱む空気を切り裂くように、金切り声をあげる。
奈央はその着信音に、

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君に幸あれ 第3話  不遇

君に幸あれ 第3話 不遇

君に幸あれ 第3話 不遇
第2話はこちら

「あの! そこ、邪魔なんですけど!」
「あ、すみません」
「ったく、歳だけとって、なんにも仕事出来ないんだから! 分かったら、とっとと、そこどいて!」

勝気なパートタイマーの吉毛に一喝され、申し訳なさそうに道を譲る男、向前 太一郎(むこうまえ たいちろう)。
吉毛は、さも鬱陶しそうに、鼻をふんふんうならせながら、彼の前を通り過ぎていく。
「ち

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君に幸あれ 第2話 粘着

君に幸あれ 第2話 粘着

君に幸あれ 第2話 粘着
第1話はこちら

「誰か、思い当たるファンの方とかいらっしゃいませんか?」
「いえ、ファンの方一人ひとりを把握している訳ではないので……でも、気持ち悪いファンの方は多いです」

あのライブの騒動のあと、病院に運び込まれたエマ。死んだように気を失い、目を覚ましたのはそれから3日後。以前にも増して頭痛と倦怠感が酷くなり、立ち上がるのがやっととという程に、身体は衰弱していた。

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君に幸あれ 第1話 予兆

君に幸あれ 第1話 予兆

序章はこちら

第1話 予兆

「なんか最近、身体がだるくって……正直しんどいです」
エマは言葉通り、辛そうな表情を浮かべた。マネージャーである進藤は、その表情に苦笑いをしつつ、彼女の肩にそっと手を置いた。
「年末年始はライブが立て込んでるから、それが終わったらまとまったお休みをあげるから、ね!」
進藤の見え透いた言葉にうんざりするように、エマはため息をこぼす。
「ライブの途中で倒れても知りません

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君に幸あれ

君に幸あれ

序章 「前代未聞」

湊月奈央は、そのあまりものおぞましさに、ほんの一瞬だけ目を伏せた。
怒りと憎しみ、そして執着。死して尚しがみついて離れない、この男の粘着質には、本当に反吐が出そうだった。

奈央は、邪悪な念や霊の類いを祓う事を生業にしている霊能者。その祓いには湊月家に代々伝わる霊刀『逢魔之祐定』を用い、文字通り邪念と悪霊を斬る事が出来る。
ひとたびその太刀を光らせれば、ほとんどの霊達は恐れ

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ありがとう

ありがとう

何気ないつもりでも、聞く人によっては不快であったり、或いはその逆で愉快であったり、そんな発言に左右されながら、僕は日々の大半を不安と徒労に苛まれている。
多くの人は
『そんなの気にし過ぎ!』
って一蹴するけど、それはその人だから出来ることであり、且つ僕は僕だから、それを『はい、そうですか』と簡単に聞き流す事は到底無理な話。
言葉はカタチを持たない武器で、ちょっとしたニュアンスで凶器にさえ変貌する。

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